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47 人食い大蛇2
その昔。
山奥深くに人を食う大蛇がおりました。
この大蛇は女房の大蛇と一緒に棲んでいて、腹がへると山を降りてきては村人を喰っていました。
今日も大蛇は村人を捕まえて喰ったのですが、しばらくすると腹がジクジクと痛み始めました。
大蛇には思いあたるふしがありました。
――くそー、あのババアを喰ったからだな。
いつもは新鮮なものを選んで喰うのですが、今日は若い娘が見つからず、しかたなく婆さんを喰ったのでした。
古いものを食ったせいか、しまいには吐き気までする始末です。
大蛇は痛そうに腹をなでながら、ふらふらとする足どりで庭に出ました。
女房が心配して声をかけました。
「あんた、そんな体でなにをしようと?」
「大じゃ」




