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4 雨の女神

 天上界には雨の女神がおります。

 雨を降らせる神です。

 この女神は気品があって美しく、天上界の神々にとってはあこがれの的で、多くの男の神々は自分の嫁に、また恋人にと考えていました。

 この日。

 久々に地上に降り立った雨の女神に、さっそく風神がすり寄ってきて声をかけました。

「なあ、雨の女神さんや、わしと一緒になってくれんかのう」

 そんな風神に、雨の女神は見向きもしません。

 それからも山の神、地の神、そのほか多くの神々がこぞって声をかけました。

 ですがやはり、だれ一人、雨の女神の心を射ることはできませんでした。

 神たちは口々に言いました。

「またふられちまったよ」

「しかたがないさ。あの女は、フルのが仕事なんだからな」


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― 新着の感想 ―
[良い点] 拝読しました! フルのが仕事! 確かにそうだ(笑)。 しかしいつもながら、こじゃれたダジャレですね^^
[一言] 上手いです! たしかに、フルのがしごとですね。 童話ネタにもなりそうです。 ちなみに、日本の水の神様は、たかおかみの神という女神です。日本神話によれば、イザナギイザナミの神様が神生みをする…
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