表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/103

31 十二支

 その昔。

 神様は年月や方位を示す十二支なるものを作り、その十二の動物と干支の順番を、鼠、牛、虎、兎、龍、蛇、馬、羊、猿、鶏、犬、猪というふうにお決めになりました。

 現在、この十二支の七番目は馬です。

 神様の本来の予定では、その位置は人であったのですが、あることが発端となって馬に置き換わったのでした。

 そのあることですが……。

 自分が十二支に入っていないことを知った馬が、なんとか自分を入れてもらおうと、神様のもとを訪れてお願いしました。

「神様、私も干支の中に入れてください」

「おう、おまえのことをうっかり忘れておった」

 最後の最後。

 神様は人をはずして、その位置へ馬を入れてやりました。

 ウマがあったのです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] ここは「ウマい!」と言わねばならぬという衝動に駆られてとんでまいりました。 ウマい! [一言] それだけではなんなので、ただいま人が外された理由を一生懸命考えています。うーん。 神「あの…
[一言] 先日、近くの神社まで、ひと足早い初詣に行って来ました。奉納されたばかりの大絵馬に年の瀬を実感しつつ、愛らしい丑の目に見入っていました。 今の時期にぴったりのお話ですね。母が午年生まれなので…
[一言] ウマがあったのですね。もし、ウマがあわなければヒト年があったのかも?   福岡在住のとあるご夫婦が、毎年、その年の千支のペットを連れて初詣に来られます。 うさぎ、とり、いぬ、そして、亥年の正…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ