表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/105

29 千手観音

 その昔。

 あるところに大きなお寺がありました。

 その寺は歴史が長く由緒もあり、広い本堂には阿弥陀様をはじめとして、たくさんの仏像たちが鎮座していました。

 ある年の暮れ。

 この日は住職や小僧ら全員が、のっぴきならない葬式や法事でいくつかの町や村に出かけ、寺には仏像たちだけが残って留守番をしていました。

 この時間。

 仏像らにとっては気の休まるひとときとです。

 阿弥陀様は膝をくずしてから、隣に立っている千手観音(せんじゅかんのん)に声をかけました。

「なあ、千手観音さんや。すまないが、ちょっと肩をもんでくれんかのう」

「すみません、ほかの者に言ってくれませんか?」

「忙しいのかい?」

「はい、いつも手いっぱいなもので」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 働き者の千手観音さんを思い浮かべました(≧▽≦) 面白いです!
[一言] 千手観音さんが一枚上手でしたね。やんわり且つキッパリとした断り文句、お見事です。 年の暮れには、こんな留守番の時間が全国津々浦々で見られるのでしょうね。 とはいえ、もし千手観音さんに肩をもん…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ