23/103
23 手料理
今夜はクリスマスイブ。
色とりどりの美しいイルミネーションが街のいたるところで輝き、クリスマスソングがあちこちで流れていました。
そんななか……。
その「足」はワクワクした気持ちで、彼の恋人である「手」のもとへと向かっていました。
クリスマスのホームパーティに招待されていたのです。
手の住むマンションの一室に着きました。
「いらっしゃい」
ドアが開いて、手が笑顔で出迎えてくれました。
足が招かれてリビングに入ると、そこにはワインなどのお酒、そしてサラダやカラアゲなどのごちそうが並べられていました。
やがて二人だけのパーティが始まりました。
「どれもおいしいなあ」
足が料理の味をほめました。
「みんな手料理だからね」