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22 転生

 たいそう小心者の男がおりました。

 たとえそういう性格であっても、女性を好きになるという気持ちはみな同じで、この男にもひそかに心を寄せる女がいました。

 この日。

 男は勇気をふり絞って告白しました。

「私とお付き合いをしてください」

「冗談でしょ!」

 男は女に足げにされました。

 その夜。

 男は大事な命と引き換えに、望みを叶えてもらうべく悪魔と取り引きをしました。

「ずっと彼女のそばにいたのです。転生したら、私を彼女の体の一部にしてください」

「その願い、必ず叶えてやろう」

 悪魔との契約は成立し、男はたった一つの命を悪魔に捧げたのでした。

 この夜。

 男を足げにした女の足の毛が一本増えました。

 男はアシゲにされたのでした。


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― 新着の感想 ―
[一言] 足の毛でも産毛みたいな薄い毛なら見逃して貰える可能性もありそうですが、脛毛だったら早々に剃られるか抜かれるかでお役御免にされてしまいそうですね。 とはいえ相手は毛なので、毛根が生きている限り…
[良い点] めっちゃウケました! まさかの毛とは……(笑) [一言] ふくらはぎにひっそりと生えるのですよ。他人に言われるまで気づきませんって、きっと。 (気づいた時がめちゃ恥ずかしくて、ものすごい憎…
[一言] 足蹴にされた=足毛にされた お上手です。笑えました。 鼻毛でなくよかった。 だけど、たとえどちらでも、私ならすぐに引っこ抜くと思います(^o^) 引っこ抜く?それは雑ですから、ハサミでチョキ…
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