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2 呪い人形

 男の住むマンションに宅配の箱が届けられた。

 中身は着物姿の髪の長い人形、そしてそれには「呪い人形 沙耶」と書かれたメモが添えられていた。

 沙耶は男が殺して山中に埋めた元恋人。

 ということは、この人形は死んだ女から送り届けられたことになる。

「ぎゃっ!」

 男は声をあげて大きく退いた。

 人形の目がカッと見開き、赤い口が耳元まで裂けたのだ。

 人形はゆっくりと立ち上がった。

 男に向かって近づいてくる。

 ゆっくり、ゆっくり……。

――逃げなきゃ!

 男はあせった。

 人形が近づいてくる。

 ゆっくり、ゆっくり……。

 歩みが遅い。

 一歩進むのにかなり時間がかかっている。

 男はそのスキに部屋を飛び出した。

 そしてつぶやく。

「のろい人形だったな」


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― 新着の感想 ―
[良い点] 読み始めました♪ 話の短さにも、綺麗なオチにもびっくりです! 一話目の「ヤブ」、二話目の「のろい」、どちらもとっても駄洒落のオチが綺麗で衝撃的で、読み始めたばかりですが思わず感想を書いてし…
[良い点] 拝読しました。 凄いです。最初怖かったのに、最後クスッとしてしまいました。お見事です。 楽しい小話をありがとうございました。(^ω^)
[一言] 拝読しました。 やはりこわい!こんな人形送りつけられたら、いくらのろくてもこわいです。即刻、お宮がお寺でお焚き上げしてもらうでしょうね。 最後から③行目 そスキに⇒そのスキに では?
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