表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
103/103

おじいちゃんの臭い

 あなたは幼い頃から一緒に暮らしていたおじいちゃんが大好きでした。

 でもあなたには、そんなおじいちゃんのことで一つだけ嫌いなところがありました。

 それはおじいちゃんの臭いです。

 それで子供の頃。

 おじいちゃんに抱っこされたとき、あなたはその臭いがイヤで、いつだっておじいちゃんから顔をそむけていたのです。

 ところが歳をとり、おじいちゃんと同じ年齢になった今、あなたは自分にもおじいちゃんと同じイヤな臭いがすることに気がつきました。

 加齢臭です。

――おじいちゃんに悪いことをしたな。

 今思うに子供だったとはいえ、とてもすまないことをしていたんだと思います。

――でもなあ。

 やはり今の自分の臭いがとてもイヤなのでした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
せ、せつない…! 「あなた」で書かれているところが、雰囲気ありました。 女だから気楽に読めたのかしらw
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ