表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
101/103

101 面倒くさがり屋の幽霊

「あなた、開けたらちゃんと閉めてよね!」

 今夜も居間で女の甲高い声がする。

 続いて間の抜けた男の声。

「ああ」

 その話の受け答えからして、どうも彼らは夫婦のようだ。

 この家はオレが首を吊ってからというもの、三年ほど空き家となっていたのだが、どうやらこのたび、管理人からその事実を知らされていない夫婦が入居したらしい。

 そして、この旦那。

 オレに似て面倒くさがり屋で、ひどくだらしがない男のようで、開けた戸を閉めない悪いクセがあるらしい。

 オレのやったことで、奥さんから叱られる旦那には申し訳ないが、ここを出て新たな住処を見つけるのも面倒である。

 ずいぶんうるさくなったが、オレはそのままここに住み続けることにした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
拝読しました。 家主がめんどくさがりなら、幽霊もめんどくさがり。 著者もめんどくさがり〜なのかな? 小話だけど、まだまだ続きを読みたくなりました。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ