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TS転生したから野球で無双する  作者: インスタント脳味噌汁大好き


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第245話 意地

オーストラリア代表との試合は、オーストラリア代表の士気が砕かれたためにほぼ一方的な試合展開となった。6回表を迎えて、13対0。ここに来て大槻さんがノーヒットノーランを継続中のため、投手を代えようにも代えられないという。


しかし7回表に大槻さんはオーストラリア代表の4番にソロホームランを打たれ、7回途中で降板。後続は友理さんが締めて、日本は13対1で勝利。オーストラリアを降して、ベスト4進出を決めた。とりあえず去年以上の成績になることが確定したから、どこか安堵した雰囲気になるコーチもいる。


向こうの山はアメリカとフランスが勝ち上がり、こちらの山はキューバと日本が勝ち上がっている。準決勝の相手はキューバで、決勝はアメリカとの決戦になりそうかな。フランスも強いけど、ヨーロッパ勢がアメリカに勝ったことはほとんど無い。


ベスト4の面子は全て、世界ランク一桁の国だからある程度世界ランクが正しい証明にもなっているね。フランスは8位で、キューバは4位だ。去年の日本も準決勝でキューバと対戦し、6対1で負けている。だから、1年越しのリベンジだね。


「この投手、去年も日本代表を相手に投げているのよね?」

「そうだね。去年も日本を相手に先発して、1失点完投だったよ。

U-18だし、2年続けて代表に選ばれるのは珍しいことじゃないからね」

「……フランスの、14歳でU-18に選ばれてる人は珍しいのよね?」

「そっちは珍しいけど、話題集めのために15歳以下がU-18に選ばれることはわりとあるよ。

日本だと、100%無理なことだね。出られるなら私が出ているはずだし」


準々決勝と準決勝の間に、1日だけ休みがあるのでキューバとアメリカの投手データを眺めながら真凡ちゃんと話す。本戦に入って予選からトーナメントの準々決勝まで、ずっと試合だったしこの休みは有り難い。


ちなみに、フランスの14歳でU-18代表に選ばれている女の子はかなり可愛らしい女の子だし、青色の眼をしていてお人形さんみたいだ。高校生に交じって中学生がいる状態だから目立っているけど、成績の方は打率3割を切っているからなかなか厳しい模様。


……いやでも日本の内河さんや篠宮先輩よりかは打率が良いな。OPSで比較すると、互角ぐらい。フランスもなかなか厳しいブロックを勝ち上がって来ているし、アメリカ相手でも善戦はしそう。


私は準々決勝のオーストラリア戦で登板しなかった。だから、準決勝と決勝では2連投が出来る。そしてそれは、アメリカ代表の抑えも同じ条件。


アメリカ代表のクローザーは、最速147キロのザラさん。ここまでの成績は、14イニングを投げて無失点。決勝トーナメント1回戦のイングランド戦では、その最速の147キロを出して球場を湧かせた。


私以外バットに当てられるかも怪しいし、私も打てるか少し怪しい。このクローザーが出て来る前に点を取りたいけど、アメリカ代表には藤波さん以上の投手が4人いるから難しそう。


「アメリカの先発って、140キロを投げられないと駄目なの?」

「そういうわけじゃないと思うけど、速球派は多いね。まずはキューバからだけど、アメリカから視線を逸らし続けるのもアレだから、もう頭に入れてしまおう」


打線も守備も、日本と比較して劣っているところは無い。U-15のアメリカ代表も強かったけど、あの時は日本の投手陣が、かなり安定していたのが大きい。


……アメリカ戦の先発は、芳田さんになるはず。芳田さんのナックルは魔球だけど、時折真ん中に行ってしまうこともある。現段階でそれは1試合に2~3球だけど、それを捉えられたらホームランになるだろうね。


「……アメリカ代表の投手陣を見た後に、キューバの投手陣を見ると何とかなりそうな気がしてくるわね」

「キューバも強いけど、アメリカが強すぎるからね。U-18W杯で優勝回数最多の国だし、そりゃ色々と規格外が揃ってるよ」


アメリカの投手陣が強すぎるお陰で、キューバ代表の投手陣の長所が大したことのようには見えなくなった。最速138キロとか、友理さんには及ばないけど大きく曲がるスライダーとか、まだ規格外とは言えないしね。


それでも1人、キューバの投手陣の中で要注意しないといけないのがいて、その人はナックルカーブを投げる左腕の人。魔球度は、芳田さんのナックルと同等レベルだね。幸い芳田さんとは違ってスタミナが無いし、1イニング限定での登板みたいだけど、それでも1イニングは打てなくなると見て良い。


……芳田さんのナックルよりかは変化して無いし、打順によっては打てるかもだけど、それでもえげつない角度で曲がって落ちている。イニングを跨いでは投げないから、その点ではありがたいけど点を取るのは難しそう。


明日からの2連戦で、全てが決まる。日本初となるU-18W杯優勝は、日本人として成し遂げたいという想いが強いし、全力を尽くしたいかな。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 他の方も指摘されておりましたが、名前で勘違いされがちですがナックルカーブはカーブの一種で、所謂ナックルとは全く異なる変化球なので芳田さんのナックルと比較するのはおかしく感じます
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