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銀河歴1234年珍兵器博物館  作者: まいまい
銀河歴1234年珍兵器博物館
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39.Gタイプ

ガラスケースに、ロボットの写真が大量に並んでいた。

軽く百枚以上はある。

どれも似たようなデザインのものだったが、細部の形状の違いからどうも全て別機体の写真らしい。

「これは“Gタイプ”と呼ばれるものです。とてもマニアに人気で、どの機体が一番素晴らしいかよく論争の種になっています」

「これ、一個一個に名前があるのか?」

「はい。正式名称ではなく、発見者が後から勝手につけたものですが」

全然見分けがつかない。

「“Gタイプ”は、これと言って関連性のある機体群ではありません。時代も文化圏も機体構造も搭乗者もスペックも、全て異なります。ただ、この頭部デザインの意匠を持つ機体が銀河中で大量に発見されています」

収斂進化というやつだろうか?

性能などを重視した結果同じような形にまとまっていったのか、あるいは人が本能的に好む形なのか。

それともただの偶然か。

「四脚のものや飛行形態に変形するもの、地上用から水中用、宇宙用のものと幅広く発見されています。サイズも2メートル級の強化外骨格のようなものから、中には100メートルを超える巨大なものまで。強いて関連性を上げるとするなら、同年代の機体と比較すると高水準なものが多いことくらいでしょうか。もちろん、一部例外はありますが」

ただ、顔が似ているというだけで生まれた偶像。

不思議な話である。

「あ、ちなみに、当館の売店では“Gタイプ”の模型を取り扱っているんですよ。マニアの方々からもとても好評です。最初期に発見されたRモデル、コアな人気を誇る可変機モデル、お子様に人気の合体変形モデル、シャープな外見が人気のOモデル、最も新しく発見されたBモデルなどなど……」

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