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銀河歴1234年珍兵器博物館  作者: まいまい
銀河歴1234年珍兵器博物館
33/45

31.Nerf

「なんだこれ?」

ガラスケースには、多種多様な兵器が並んでいた。

刃物から狙撃銃、手榴弾やレーダーのようなものまで。

メーカーも年代も用途もデザインも、取り立てて共通点があるとは思えなかった。

「これらの兵器は、“Nerf”という現象に見舞われた品々です」

「“Nerf”?」

「“Nerf”とは、銀河一帯で稀に見られる怪現象です。ある日突然、特定の種類の兵器が急激に弱体化する現象のことを言います」

「弱体化とは」

「ジェネレータ出力や集弾性の低下、運用コストの増大や排熱機構の不備など様々なものが確認されていますが、原因は不明です。シンクロニシティ的に全銀河で同時に発生し、流行している兵器ほどこの現象に見舞われやすかったとされています」

「広く使われすぎた結果弱点が露呈した、とかでは無く?」

「いえ。性能そのものが低下していることが実証されています」

謎である。

「神様の気まぐれ、とも言われています。人を殺めすぎた兵器への罰なのではと」

「はた迷惑な神様だ」

「いずれにせよ、この現象により『長く運用に耐え得る汎用的な兵器』が生まれなかったため、次々と新しい兵器が開発・投入されました。軍需産業の発展を大きく支えた現象でもありますね」

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