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銀河歴1234年珍兵器博物館  作者: まいまい
銀河歴1234年珍兵器博物館
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16.ZIZO

今度のロボットのホログラムは、否応なく目に留まった。

体中に一メートルほどの人型の石像が縛りつけられており、異様な雰囲気を醸し出している。

「これは正式名称は不明ですが、銀河大戦の中期ごろに投入されていた機体です」

「この石像はなんなんだ?」

「遠い昔の宗教的な石像だったとされています。信仰の対象ですね。民間に広く浸透していたとか」

「なんでそれをロボットに?」

「天罰を恐れた相手に攻撃を躊躇させる目的があったようです」

どう考えてもこれの方が罰当たりだと思うが。

「効果はあったのか?」

「いえ。星を跨いで行われた銀河戦争ではそもそも文化圏が違うので殆ど戦果は無かったとか。異様な風体で気味悪がられはしたようですが」

「そりゃそうだ……」

「天罰を恐れるという意味では、むしろ味方から嫌悪されていたようです。出撃すると友軍機に凄く嫌がられたとか。戦場ではめちゃくちゃ目立つ上に、全身の石像がデッドウェイトになり一般機の七割程度の機動性しか確保できていなかったそうです。が、不思議と生き残り続けたと記録にあります」

「最後はどうなったんだ?」

「ある日突然カミナリが直撃して、整備中だった開発発案者ごと焼失した、と」

誰の仕業か、ガラスケースの前には造花が一輪と練り菓子が置かれていた。

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