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銀河歴1234年珍兵器博物館  作者: まいまい
銀河歴1234年珍兵器博物館
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10.狼

ガラスケースには、小さなアンテナのついた機械が入っていた。

「“狼”は、ある戦争で猛威を振るい条約で禁止された兵器の一つです。特にロボットやアンドロイドを用いた白兵戦で効果を発揮しました」

「どういう兵器なんだ?」

「敵味方の判別を狂わせる兵器です。友軍マーカーを無効にし、視覚情報を狂わせ周囲全てが敵に見えるよう撹乱します。有人兵器の場合は攻撃を中止できましたが、自律型のAIの間では友軍への攻撃が続出し戦場は地獄絵図だったと記録にあります。また、後に開発されたこれの後期型が存在し――」

ホログラムで、少し形状の違う似たような機械が投影される。

「これは人間の脳にも作用するよう改良されたものです。脳にダメージを与え認識を阻害し、友軍同士での戦いを誘発しました」

「とんでもないな」

「しかし、これはもとは平和利用のために作られたものだそうで――民族問題の解決を図るため、種族などの認識を阻害するために作られたものが軍事転用された結果だとか」

敵と味方の区別がつかなければ争いは終わるのだろうか。

あるいは。

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