魔物、襲来...的な感じ!
遂にあれが!でも結構変わってますww
「魔法を使う化け物!?......冗談はよしてください。そんな魔物なんて、伝承やおとぎ話でもあるまいし!」
「そんな...う、嘘じゃありません!お嬢様達は、外のあれが見えないんですか!?」
私たちは、メイドの指差した窓を見て驚愕した。そこには信じられない光景が広がっていたのです。
「う、嘘だと信じたいですね......
何ですか...!この地獄絵図は!!!!」
私とアルクが見たのは確かに悪夢いや、この世の地獄でした。
その地獄には、慣れ親しんでいた木や建物を破壊していく30m程の化け物、それこそ私がアニメや漫画で観てきた《魔物》がそこに居たのでした。
「バ、バカな!あの時はまだ...」
「アルク...?」
「...っ!とにかく、ここはもう危険だ!あれは、建物を破壊する!すぐ逃げよう!さぁ早く!!」
すると、アルクが急に私の手をつかみ駆け出したのです。
「ちょっと待って、アルク!アルクってばぁ!」
「今は逃げることだけに集中してくれ!」
(アルクなんか分からないけど、あの魔物見てからおかしくない?まぁ、怖いからって言えばそれまでだけど......あっ!そっか!アルク、あの魔物たちの事知ってるんだ!ロボットアニメじゃ、幼馴染がなんかしらの事件について知ってるなんて、よくあることだし!!きっとそうだ!
とりあえず、聞いてみよっ!)
「アルク!!あの魔物こと知ってるでしょ?教えてよっ!」
「今は...今は言えないんだ!頼むよ!それで理解してくれないかな?...」
アルクは、答えてくれなかった...。
(答えてくれないか~まぁ、ですよねぇ~って、感じだな!なんで隠してるぽいのに、私聞いたのかな~?もしかして、私ってバカ...?
で・も・この状況は楽しい!!! いや~~まさか魔物が出て来てくれるなんて!最初は魔術の世界なんて聞いてたから、ワクワクしてたのに神様と魔法があってなんで魔王と魔物が居ないの!?ってがっかりしたんだよね!!!)
今思うとこの考え方は最悪なんだけど...そんなことを思っていると、逃げている私たちの前に魔物が現れた。
「くっそ!最悪だ...今の段階じゃ、アレは使えないし!!どうすればいい!!僕はどうすればッ!!」
(凄い!これが...魔物!や、やっぱり怖い!!!)
「近づいちゃ駄目だ!ナトハぁぁぁ!!」
アルクの声を聞いたときにはもう、魔物の攻撃は鼻先にあった。
(馬鹿だ私!なんで近づいちゃったんだろ...?
まただ、また死んじゃうだ私...あの時と一緒だ、辺りが...止まって見える...)
『止まっていますわよ、貴女以外は。』
(......ん!?いやいやいやいやいやいや!?誰!?今の声!てかッ)
「...わっ!本当に私以外止まってるんだけど!?」
『わたくしが止めたのですから、当然です!!』
「だッ誰!?何処から喋ってるの!」
『貴女の左手首からですわ!』
私は自分の左手首を見た。すると、昨日神さまから貰ったブレスレットが光っていた。
「うわぁ!なにこれ!?光ってる!」
『説明は後ですわ。この時止めは10秒後に解けますの、まずは魔物の攻撃を避けるのですわ。できますわね?』
「えっうそ!?そういう事は先に言ってよ!!」
すると、さっきまで止まっていた攻撃が私に降ってきた。
「ナトハぁーーーーーーー!!」
「うわぁぁぁ!」
私は頬をかすめただけで、ギリギリ攻撃を避けた。
「...ッとぉ! 危なかったぁ~」
『良く出来ました。次は、ブレスレットを天に掲げてわたくしの美しい名前を美しく叫ぶのですわ!!』
「えぇっ!?名前?私、知らないよ!手紙にはそんなこと書いてなかったしっ!」
『貴女は、知っているはずですわ!』
「えぇっ!もういいや、適当でどうにでもなれ!!!」
私は、左腕を天高く掲げた。
その時、私の頭に浮かんできた、あの名前が...
(う~~ん?でもこの名前あれのだしな~まぁ、いっか...)
「アルテミス・アルリード!!!!」
『正解ですわ!良く出来ました!』
「えっ?合ってるの!?でも、そんなわけな...っわ!眩しっ!」
すると、ブレスレットが光を放ち私の前に巨大な人型になった。
光は徐々に薄れていき、黒と白の見覚えのあるカラーリングのアレが姿を現した。
「そんな...うそでしょ...
私の作った、プラモデル!?」
『やっと会えましたわね、奈兎羽!』
やっと、ロボット登場!次は搭乗します!!でも、主役機がお嬢様喋りって...