レッツラッ異世界! GO!GO!GO------!!!
今回は、奈兎羽が神様ことサユウシャにドンドン話を進められてしまいます!
その振り回されっぷりを、楽しんで読んでください!
「カっカカカカ神さま!?って色々な伝承やアニメなんかに出てくる、あの神様???」
「そうだヨ~神様、正真正銘の本物だヨ~!」
(神様って本当に居たんだ!!ちょっと感動!!!)
私は、神様はアニメだけの存在でいいと、そう思っていましたが、実際に会ってみるとなかなか感動するものでした。そう思っていると、神様がこちらへ歩いて来て私の肩を叩き後ろを指差しました。
「ねぇ、...後ろ向いてみてヨ~」
「えっ...なッ何でですか?」
警戒する私を見て、神様は無邪気に笑いました。
「良いから!向いてみてヨ~、君にとっては悪いことなんて一つも無いからさ!!!」
「その言い回し、完全に詐欺師なんですが!!」
神様はそんなこと気にせずに強引に、私を後ろに振り向かせました。
「わっわぁ、ちょっと待ってー!!」
振り向いた先にあったのは......
「へぇ?大きな扉が......三つ? どゆこと?」
そこにはどこに続いているか分からない全長六メートルぐらいの、三つの扉が並んでいました。
(なに?このどっかのポケットから出てきそうなピンクの扉...しかも、やけにデカいし)
「神様、これ...何ですか?」
「転生の扉だヨ~この三つの扉にはそれぞれ全く違う世界へ繋がっていて、くぐり抜けることで新たな人生が開ける。導きの神である僕の神器だヨ~」
(へぇーー...よくわからないけど、異世界転生出来る扉ってことで良いのかな?)
「あのーこれ三つありますけど、私が選んで良いんですか?」
すると神様が私に向かって、勢い良く嬉しそうに指をさして言った。
「いい所に気が付いたねぇ!それ、本当は死んだ世界と同じ扉しかその人にはくぐり抜けさせないんだヨ~」
「じゃあ、何で私の前には三つ扉があるんですか?」
そう私が質問すると、神様は可哀想な人を見る目で答えた。
「だってさ...君の死に方おかしすぎるんだヨ~。【死因・自分の愛していたプラモデルの損傷による、ショック死。】って、人生かけた割に笑えないヨ~...」
「やめてください。神様、その目で見るのやめてください。本当に心が痛むので、お願いします...」
「ってことで、これは僕からの慈悲の気持ちだヨ~。それと三つの世界の説明だけど、右が君の元居た世界、左が騎士の世界、そして真ん中が...《魔術の世界》だヨ~!さぁ、どれを選ぶ?」
そう聞かれたとき、少し頭痛がして何かが問い掛けてきたような気がした。
「真ん中の魔術の世界がいい...そんな気がする」
「気がする?...まぁ、いいや。それでいいんだね!じゃあ、その世界で生き抜くために何か一つ君の元の世界で使っていた物を転生世界で使えるようにしてあげるヨ~」
私は、その言葉にビックリした。
「えっ良いんですかそれ!?」
「うん、いいよ!そもそも今まで普通の世界で暮らしていたひとが急に魔法や魔術のある世界で生活しても、すぐにここに戻ってきちゃうからね。だから僕からの慈悲プレゼントていうことにしといてヨ~」
「あッ!はい...ありがとうございます...」
(少し慈悲プレゼントっていうのに引っかかるけど、まぁありがたく受け取っておこう...)
「それにしても持っていく物、ん~どうしようかなぁ...あっ、そうだ!」
「神様!私が死んでしまった時に壊した、あのプラモデルにします!!!」
私は神様に向かってすごい勢いで手を挙げて言った。これぐらい授業でも積極的だったら、もう少し頭よかったかもしれないなぁ~...
「えっ、まぁいいやぁ...わかったヨ~じゃあね!行ってらしゃーーい!!スイッチオン!...ポチッと」
神様がスイッチを押して手を振った瞬間、真ん中の扉が急に開いて私をブラックホールの様に吸い込み出した。
「噓!!!!!ちょっ待って、まだ心の準備がぁッ!てゆうか何で起動、スイッチなのぉーーーーーーーーーーーー!!!!!」
そう私は叫びながら、扉の闇に飲まれていった...。
(私、これからどうなっちゃうのかな...)
どうでしたか?
次は異世界転生編です!また近いうちに出します!