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第2話 魔法付加料理の実力は?

「はい、最初は怪我人に食べさせてあげてくださいね」


肩をやられた剣士もいるから、無事な人に手伝ってもらって食事をしてもらう。


「おいおい。ちょっと待てよ。怪我人なんて、まだ食事する元気ないだろう」

「元気ないから食べるんですよ。はい、これ怪我人に配ってくださいね」


僕は戦いのときは、引っ込んでました。

たけど、戦いの後は僕の出番。

戦場料理人なのさ。


「おーい、それ、俺にくれ。魔狼にやられて、血が減ってかなわんからな」


たぶん、最前列で戦った剣士だろう。

ケガはしているが、精神的には負けていない様だ。


「はーい。これ、どうぞ」

「なんて料理だ、これは?」


木で出来たボウルの様な器に、大麦のごはんの上に緑の野菜と白いネバネバ。

さらにふやかした干し肉と秘密のスパイス。


「爆弾丼って言います。食べると爆発しますよ」

「嘘だろう?」

「冗談です。本当は、爆発的に精力がつくんです」

「そりゃいいや。食べされてもらうぞ」


おおーー。すごい食べっぷり。

大きな口に一気にかき込んでいる。


「うまいな、これ。本当に精力が着く感じだ」

「でしょ。でもね。ケガしている人には特別サービス付きなんです」

「うわっ、どうしたんだ。傷が・・・」


ダイアウルフの爪でザックリと裂かれた肩がほんのりと光り始めている。


「傷に効く料理なんですよ、これ」

「本当だ。傷が治っていく」


こんな辺鄙な村じゃ、ポーションだって無いかも。

あっても、こんなにたくさんの怪我人が出たら足りなくなる。


そう思って、爆弾丼に秘密スパイスをかけて、治癒魔法を付加しておいた。

錬金料理の得意技なんだ。


「どうです。傷は治りました?」

「おおっ、治った!治ったぞ!全く痛みがない。ほら」


ぐるんぐるんと肩をまわして、喜んでいる。

意外だったんだろうなぁ。


「おーい。傷を負った者ども。こいつの料理を早く食べてみろ」


もちろん、そのつもりで怪我人優先で配っている。

みんな飛びつくように丼を受け取ってくれる。


「足の傷が・・・」

「後頭部だって・・・」


重症な人はいないから、特別スパイス入り爆弾丼で一発に治るね。

あとは、傷がない人向けに特別スパイス無しの爆弾丼。


普通にぴりっといるスパイスに変えた爆弾丼を配る。


「こりゃ、うまい。本当に精力が付くな」


そうそう。

相当パワーが上がるはず。


「これで、また魔物が襲ってきても大丈夫だね」


そんな話を最後の爆弾丼を渡した人と話していると。


「来たぞ。また、ダイアウルフだ」

「きなすったな!」


精力抜群の剣士達は剣を構えて飛び出して行った。


まずは、錬金料理の紹介でした。

錬金の基本はポーション作りからっていうこだわりがあって。

錬金料理もポーション効果ありのものから登場です。


今日は4話アップの予定です。

ブクマしてくれると、うれしいです。

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