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第16話 ユニコーンを診断する

「触れても大丈夫ですか?」

「気をつけてください。ユニムが拒否するかもしれません」


ちょっと濁ってしまったユニコーンの身体に触れる。

魔素鑑定をしてみる。


「!」


本来、ユニコーンは純粋な水属性のはず。

それなのに、ユニコーンの身体から少ないけど水魔素以外の魔素を感じる。


「どうも、魔素コントロールがおかしくなっていますね」

「わかるのか。そう、ユニムの中の水魔素がコントロールできていないと見える」

「この森には聖なる泉はありますか」


聖なる泉。

純粋な水魔素だけからなる水が湧き出る泉のことを言う。


ユニコーンの子供は聖なる泉の水で、純粋性を取り戻す。

そんな伝説を聞いたことがある。


「聖なる泉?精霊の宿る泉のことか?」


水の精霊がいる泉。

エルフの世界では、そう呼ばれているみたいだ。


「もしかしたら、ユニムは聖なる泉の水を欲しているのかもしれません」

「そうか。食べ物ではなく水か」


ユニコーンも大人になると、外からの影響は受けづらくなる。

大人になりかけのとき、水魔素以外の入った水を飲み続けていると体内魔素が水魔素だけでなくなる可能性があるのかもしれない。


「精霊の泉に行って、水をもらってきましょう」


もちろん、それが正解だと限らない。

だけど、ユニムの状態は水魔素が関係しているのは確かだ。


純粋な水魔素だけの聖なる泉の水は、ユニムを助けることにつながるかもしれない。


その日のうちに、聖なる泉へ行くパーティが集められた。


エルフ王と、3人の剣士、そして僕だ。


女の子エルフも行きたがったけど、危険があるということでエルフ王が許可しなかった。

距離的には1時間くらいで着く場所ということで、陽が暮れるまでには帰ってこれることだろう。


聖なる泉に向けて出発した。


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