私には彼が必要
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高校の入学式、とても嬉しい事があった…それは小学校の卒業と共に別々になってしまった想い人である男の子と同じ学校ーーそれも同じクラスーーに入学していた事だった。それから昔、約束したことも叶ってしまった…。
なんと、想い人と許嫁になったのだ!!
それを母親と父親から聞いた時、私は大声で泣き喜んでしまいそうになったーー近所迷惑になるから我慢したけどーー。
翌日、同じ事を彼から伝えられた時、照れ隠しで「昔みたいになんてキモイこと言わないで゛忘れて ゛」と、心もとない言葉を投げつけた時の彼の顔ーー悲しそうだがそれを堪えてるーを見た時。
言い様のない快感を忘れられず、その後も罵倒や酷い事をしていたーー内心は止めなきゃと思っていたーー
そのうち感覚が麻痺してしまい越えてはいけない一線を嫌がらせのために越えてしまった…
それは、彼のあの顔を見るために関わりたくもない顔が良いだけの男ーー学校で有名だが彼の方がカッコイイ!!ーーに媚を売り、周りに侍らせていた。
そして彼の約束やデートをすっぽかしたりして翌日の彼の顔を見てるうちに、言い様のない黒いもので心が満たされていった。
だが、そういった行為にも終止符が打たれた…
それは彼に変化が出始めたのだ、デートの誘いが減り、学校で会うことも一緒に帰ることすら無くなっていき、久しぶりに見掛けると美人ーーあれは男ねーーと一緒に居た。
次第に私の前から彼の痕跡が、消えるていることに気付くのは思考が狂っている私では無理だった…
その結果……許嫁という彼と私を繋げている運命の赤い糸が切れてしまった…
‴あの日‴から何日が経ったのか…
部屋の外からは‴あの日‴から婚約者になった男の声が聞こえる…
今頃になって私は馬鹿をやっていた事に気が付いた…どうすればあの時に戻れるだろうか…。
外から聞こえる声が嫌で、耳を塞ぎながら目を閉じ昔を思い出す。出るものは彼との楽しい思い出だった。
「……も…う1度……許嫁に……」
図々しいのは分かってる、だけど彼だけは手放したくない。私だけが独占したい。
「…うじうじしてられない!」
決心を胸に彼の元に向かう、もう1度約束された幸せな未来を掴むために。
その前に持てる全ての力を使って、今度は私が彼を虜にしなくちゃ。
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