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闇祓い  作者: 岡野裕憩
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序章

 今日は一段と騒がしかった。


ここは大聖堂。

恐ろしく古いこの建築物は、一瞬、すくみ上がるほどの威圧感をおぼえる。

しかしだいぶ年月が経過しているためか、至る所に破損が見受けられる。

壁のところどころがえぐられているようで、なぜか痛々しい。

そしてそこに病魔のように苔や蔦がじわじわと蝕んでいく。

安全のためなのかどうか知らないが、あらゆるガラスは取り外されている。


その姿は人に例えると、晩年の老人、とでもいったところであろうか。


緊張。

それから僅かに遅れて、衰え。

それを悟ってしまう。


今までの生きてきた証が、歴史が、威厳として。

己という、器に染み付いている。

やがて朽ちた木のごとく土に還る日が近づくのを、もはや待つだけ…。


そう、土に還る、その日を。



もしかしたらこの聖堂は暗喩なのだろうか。




この世界の。


















I felt something in the chapel ― a feeling that something terrible was about to happen.


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