死の国での戦い
場面転換の意味で☆☆☆☆を付けています
最後はほぼ会話、ガールズトーク?
面倒事が終わり死の国へ向けて移動を開始していたんだけど、ヴァニスが進化?した影響か移動速度がアップしている、速くなったのはいい、いいんだけど、舗装もされてないデコボコの道をスピードを出して走るもんだからお尻が痛いの痛くないのってかなり痛い
その分死の国へは速く着いたんだけど、着いてから全員――シャッテン以外――がお尻をさすってる状態だった、影に潜む奴は卑怯だな・・・・・・
「ここが死の国かぁ、国っていうか荒地だな」
死の国って聞いて毒の沼地とか暗い雰囲気かと思ってたんだが、荒廃した土地って感じだ、ひび割れた地面に枯れ木がぽつぽつとあり、時々砂塵が舞っている
「我が君、ここでは植物や生物が生きていけない場所という意味で死の国と呼ばれております」
「水すらないのか?」
「雨が降る事はありますが長く降る事もなく、すぐに乾いてしまうそうです、それに生ある者がこの土地へ入ると」
リオナがそう言った時だった、突然地面から1本の手の骨がボコっと出てきたと思ったらそれに続いて何本もの手の骨が出現し、おれ達の前に大量のスケルトンが姿を現した、ざっと100体ほどだろうか、歓迎されてるわけではなさそうだ、剣を持った奴、槍を持った奴、他にも弓、大剣、両手斧、剣と盾、杖、こん棒なんかを持ったスケルトン達からは明らかな敵意を向けられていた
1体のスケルトンがカタカタカタと骨を鳴らすと他のスケルトン達もカタカタカタと鳴らしはじめ骨の大合唱が始まっていた
「威嚇、なんだろうな、死にたくなければ帰れって事かな?」
「戦う為に来たんですから蹴散らしてやりましょうよ」
「そうですね、こんな多数の敵と戦うのはベルセディア山脈以来ですね、シゼル様」
「わ、私も頑張ります!!」
「我はいかがしますか我が主」
「シャッテンはリオナのカバーを頼むシュキとコッキは好きにやれ、リオナはあんまり無理しないようにな?」
「「「「はい!!(ヒヒーン!!)」」」」
なぜかヴァニスまでがやる気に満ちている、まさかお前まで戦うとかないよね?あれ?何時の間にか馬車と繋いでいたハーネスが外されてる・・・・・・誰だ外したのは!?とか思っていたらシャッテンがハーネスを片づけていた、お前か!!
「おぉい、シャッテン、何でハーネスを外したんだ?」
「はい、ヴァニスも戦いたそうにしておりましたので、それにせっかく我が主の使徒になったのですから、戦って我が主の役に立たなければ使徒にしてくださった我が主に顔向けできません、とヴァニスも言っております」
「え?ヴァニスがそう言ってるの?シャッテンはヴァニスと会話ができるのか?」
「いえ、ただそう言っている気がするだけですが、間違ってはないかと、現にヴァニスは元気にスケルトン達に突撃しておりますし」
うん、シャッテンと話してる間にヴァニスはすでにスケルトン達に突撃していた、スキルにも突撃ってあったけど突撃されたスケルトンは見事にバラバラに砕けているし、嘶きを上げながら体を持ち上げてからの踏み潰しで盾で防御していたスケルトンを盾ごと踏み潰し、こん棒で殴られても平然とし殴りかかってきたスケルトンの頭を噛み砕き、後ろから迫って来たスケルトンには見事な後ろ蹴りを決めていた
えぇ~、なにこの馬、怖いんだけど・・・・・・見なかった事には、出来ないよね、諦めよう
「そっか・・・・・・うん、好きにさせよう、シャッテンはリオナを頼むな、無理させないように」
「畏まりました、我が主」
シュキとコッキの様子を見ても油断はしてないようだ、危なげなく戦っている、コッキは何時の間にか変わっていた大剣でスケルトンをばっさばっさと斬って?壊して?いるし、シュキも風の魔法剣や土魔法でスケルトンを壊してまわっている、リオナはどうやら何時の間にか聖魔法を再度獲得していたようだ、スケルトン達に聖魔法を放ち跡形もなく消している、アンデッドに聖魔法を使うと何も残らないのか
さて、おれも戦わないとな、確かスケルトンって打撃に弱いんだっけ?本田君のゲーム知識だけどこの世界でも有効なのだろうか・・・・・・、まぁ、拳闘術のスキルが獲得できるかもしれない、素手だと危ないのでしっかりと、魔闘法と気闘法で拳と体ををガードしつつ、威力強化して、あとは体術スキルのサポートにまかせて、いっちょやりますか!
疾風、頑強、怪力のスキルも全開にしてスケルトンの群れに突っ込んでいく、スケルトン相手には吸血が出来ないので後の事など考えずに全力で攻撃だ!!
おれに対して剣を持ったスケルトンが反応し持っていた剣を振り上げるが、一気に間合いを詰めて振り上げていた手を拳で下から上にアッパーのように振り上げて殴り、破砕する、振り上げていた剣は上へ飛んで行くが無視、そのまま体を回転させ左の裏拳でスケルトンの頭を破壊
上に飛んで行った剣が落ちてきた所をキャッチしてその剣は杖を持ち魔法を放とうとしているスケルトンの頭を狙って投げつける、外れてもいいようにスケルトンの方へ向かうがちゃんと剣はヒットし杖を持ったスケルトンの頭は壊れ体が崩れたのでそのままの勢いで別のスケルトンに向い、自分の方には来ないと思っていたのか驚いている様子、骨だからわからんが、ワン・ツーで相手の体制を崩して回し蹴りでスケルトンの胴体を吹っ飛ばす
気配感知で後ろから斬りかかってくるのがわかったので土魔法で地面から突き出るように大地の槍を発動し串刺しにする
そういえば、ベルセディア山脈でコッキが剣術と気闘法を合わせて使ってたっけ?同じ事が体術と気闘法でも出来るかもしれないな
そう考えただけなのだが、頭の中にこうすればいいのかな?と、方法が自然と浮かんで来た、先ほどから体の動かし方なんかを体術がサポートしてくれてるみたいだけど、改めて思うスキルってすごいな
今は気闘法で体全体を包むように、特に拳を強化しているけど、気をさらに拳に集めて拳を起点に体外へ気を放出するイメージと言えばわかりやすいか、ただ気を結構消費するな・・・・・・戦闘しながら十分回復出来るけど
全力で攻撃をしたのはベルセディア山脈での親蜘蛛と戦った時だけだ、あの時は魔法だったし、せっかくなので全力で放ってみますか
「気功砲!!」
中段パンチ、正拳突きのような形で放ってみたのだが、そういえば最近は無意識のうちに気を溜めていたっけか、半径10mくらいの気の塊が前方に飛んで行き、まるでモーゼの如く気の塊が通った後には道が出来ていた・・・・・・やりすぎたか?
大体40体程のスケルトンが消滅したっぽい、跡形もなく消えてるし、端っこにいた奴の手の先と足の先が辛うじて残ってるくらいだ、威力が高いのかスケルトンが弱いのか・・・・・・そういえば鑑定してなかった、今まで鑑定なかったからなぁ、ガルバとかグレゴリウスは鑑定したけど、それ以外で鑑定使ったのって身内にだけだな、道中の魔物とか鑑定してないや・・・・・・これからはちゃんと鑑定しよう、せっかくあるんだし、てなわけで剣を持った強そうなスケルトンを鑑定!!
スケルトン・ウォリアー
Lv72
HP 970/970 MP 520/520
STR 920
VIT 520
DEX 500
AGI 720
SPD 620
INT 450
MND 400
特殊スキル
死の軍勢 女王の配下
所持スキル
剣術Lv7 体術Lv4
耐性スキル
火耐性Lv7 水耐性Lv7
おぉー、スキル少な!!ガルバより強いけどグレゴリオよりは弱い?にしても死の軍勢に女王の配下か、確実にこういつらの王がいるって事か
死の軍勢
死の女王が生み出した軍勢
軍勢の総数が多ければ多い程女王が強化される
女王の配下
女王の命令には絶対服従
軍勢の総数が多い程女王が強化!?なにそのチートスキル!!最初の歓迎部隊だけで100体ぐらいか、どれくらい強化されるかはわからんが、軍勢がこの程度なわけないし、進めばもっと出てくるはずだ、女王と戦うかはわからんが減らしておくに限るな・・・・・・
最初の歓迎部隊を問題なく撃退したおれは鑑定した事を仲間達に告げて戦うかはわからないが、数は減らしておく事を告げたのだが、どうも全員、女王と戦う気満々のようだ・・・・・・おれとしては戦いたくはないんだけどな、他にもチートスキル持ってるかもしれないし
そんな一抹の不安を感じながらも死の国の奥へと歩みを進めるのだった
☆☆☆☆
「・・・・・・ん?侵入者のようだぞ亜里沙」
「侵入者?何時もの冒険者じゃなくて?」
「あぁ、妾達の商品を運ぶ冒険者ではないな、出迎え部隊が反応したようだが1体も残らずやられたようだ」
「出迎え部隊って100体のスケルトンよね?B~Aランクのスケルトン部隊を片づけた?相手は聖王国の正規軍?」
「いや、妾のスカル・クロウが見た所、軍ではなく、冒険者だな、男2人に女が3人、それと馬」
「馬?なんで馬?」
「その馬もスケルトンを倒していたようだぞ」
「はぁ!?馬ってただの馬でしょ!?ただの馬がAランクのアンデッド倒せるわけがないでしょ!!」
「普通ならそうだろが、実際倒しているのだから仕方あるまい」
「まぁいいわ、目的は?」
「さぁ?見ただけで目的がわかれば苦労せぬは」
「それもそうね、男2人に女3人ねぇ、見た目は?」
「赤いローブの男は銀髪のちょい悪顔のイケメンな人間?黒いローブの男はさわやかイケメンな鬼人」
「女は?」
「白いローブの女は朱い髪の鬼人の美女、巫女服の女が桃色の髪の人間の美少女、3人目が褐色の肌に銀髪のダークエルフか、鬼人はむっちりした体系だな中々に色っぽい、巫女服の人間は平均といったところか、ダークエルフは巨乳」
「千恵的にはどうする?」
「妾の名はアンリ・マンユだ、妾としては銀髪男×さわやか鬼人でもいいが、どうも鬼人は銀髪の従者っぽいので、さわやか鬼人×銀髪の下剋上でもよいな、銀髪の誘い受で頼む」
「鈴木千恵が本名だろうが、鑑定でバレバレなんだよ、あと誰もカップリングを聞きたいわけじゃない」
「転生したさいにその名は捨てた!!では何が聞きたいのだ?」
「生かして帰すか殺すかどうするの?一応ここは千恵の支配してる土地でしょ?」
「うむ、確かに妾がここを住処にしてもうどれくらい経つか、だが妾が勝手にここに住み着いているだけなので支配しているわけではない」
「その割には聖王国の軍を退かしてるじゃない」
「ここを追われたら住む場所が無くなるからな、それに聖王国は好かん、主神ガレオスのような屑を崇める国には負けたくはない」
「私としては、そこは微妙かなー、ガレオスもガレオスだけど、甘すぎるのよ女神様は、魔神に堕されて、それでも許そうとするなんてね、その甘さが今の状況を招いてるっていうのに、例え魔神に堕ちたとしても女神は女神、その力を使えばどうにでも出来るはずなのに、王国側の結界を生み出して弱った所を封印されちゃぁ、笑い話にもならないわ」
「それはそうだが・・・・・・」
「それに女神を助け、協力するべき他の属神達は自分の守護する種族さえ無事ならそれでいいって考えでしょ?竜族は放置されてる感じだけどさ、土台無理だったのよ共存なんて、みんな自分の事しか考えてないんだからさ」
「まぁ、妾達がそれを議論しても何も変わりはしないがな、これも何度も話した事だったな」
「そうね、今は侵入者の事を考えましょ」
「そうだな、亜里沙はどうなのだ?」
「えー、私としてはー鬼人の女の子が気になるかなー?むっちり体系なんでしょ?抱きしめてムニムニしたい、あと巫女服の子も気になるかな、桃色の髪で巫女服って知ってる子かもしれない、あとダークエルフって事はお姉さま系よね?しかも巨乳でしょ?お姉さまー!って言いながら抱き着いて胸に顔を埋めたいわ!!」
「違う、そういう事が聞きたいわけじゃない、其方の性癖を確認したかったわけでない」
「別にどっちでもいいわよ、生かして帰そうが、殺そうが、千恵の好きにしなさいな」
「ふむ、妾としては此処まで辿り着くようなら会って話しをしてみたいと思っておる」
「マジで?此処まで辿り着けるのってSランク冒険者でも無理なのに?」
「なんとなくだが、辿り着けそうな気がするのだ」
「ふーん、なら私が出向いて鑑定してこようか?」
「いや、亜里沙が出て行ってはダメだ、亜里沙が行くと逃げそうな気がする」
「・・・・・・なにそれ、まるで私が怖いみたいないい方ね」
「そうではないが、まぁ、ここでのんびり待つとしようではないか、締め切りも近いのだし」
「それもそうね、どうせ此処まで来たら分かるしね」
「うむ、ここの門番は妾の最高傑作だからな、ランク外、人外領域の魔物に勝てるのは亜里沙か属神達、後は混濁の大森林の少数くらいか」
正直、そう人外領域の存在がぽんぽん現れるわけないのだから侵入者が辿り着けるとは思えない、千恵はなんとなく辿り着くと思ってるみたいだけど、辿り着いたらそれはそれで問題だという事に気付いてるだろうか・・・・・・世界のバランス、とくに種族間の力のバランス、これが崩れる事は避けなければならない、今はまだ大人しいガレオスが何をしだすかわからないのだから
あれは人族至上主義の神だ、人族至上主義を広めた張本人でもある、といっても最も影響力があるのは今の所聖王国だけだ、だがガレオスが本気を出せば他の属神達では太刀打ちできない、そう女神に創られてしまっている、属神がやられてしまうとその種族自体が弱くなってしまう、今現在人間が微妙に弱いのはそのせいだ
ガレオスが魔神となった女神を封じるさいに最初の勇者の力だけでは封じる事が出来なかったから、ガレオスは自分の力の大半を消費して封印したため、弱ってしまい、守護を受けている人間達も弱くなってしまった、今は力を取り戻しつつあるために人間も少しづつ強くなってきてるが、他の種族と比べるとまだ弱い、種族の総数で勝ってるからまだバランスが取れている
だが、そのバランスが崩れるとガレオスは確実に属神を殺しにかかるはずだ、あれは人間以外は女神の失敗作としか思っていないらしいから、遠慮も、躊躇もないだろう
そんなわけで私としては侵入者には早々に帰ってもらうか死の国で散ってもらいたいんだけどなー
あ、美少女は生きて帰ってほしいかな?男はいらん
千恵「くるなくるなくるなくるな!」
亜里沙「まだ間にあうまだ間に合うまだ間に合う!」
冒険者「ちわー、本取りに来ましたー」
千恵・亜里沙「「後3日待って!!」」




