進化の代償?
遅くなりました、毎日更新が難しい状況になってきました
出来る限り毎日更新していきますが、更新できない日がちょくちょく出てくると思います。
2016/03/16
表現が足りなかった部分を追加
冒険者ギルドの2階にある宿で1泊し、朝食は酒場で貰えるとの事なので1階へ降りて空いてる席を探していたのだが、さすがに朝から飲んだくれてる連中はいないようで、なんとも静かなもんだった
おれとしては久しぶりのベッドでの睡眠だったので静かに寝たかったのだがおれ以上にテンションの上がっていたコッキが延々と冒険者ランクを上げましょう、冒険しましょうよ!!と言ってくるし、隣の部屋にいるはずのシュキとリオナまでこっちの部屋にきて話し出し、狭くなった部屋にシャッテンまでが姿を現し、静かに寝るどころではなかった
さすがに五月蠅かったのでコッキを魔眼で眠らせ、シュキ達を部屋に戻し、シャッテンもついでにシュキ達の部屋にぶち込んでやっと寝れたのだが・・・・・・夢の中で変な男が何か大事な事を言っていた気がする、まったく覚えてないけど、けれどあの男は何処かで見た事があるんだよなー、それが気になって仕方ない
「よぉ、早いな?朝食か?」
グレゴリオ、ギルド長が話しかけてきた、早いな?ってあんただって同じだろうに、今は感覚的に朝7時くらいか?
「おれはギルド長だからな、長が遅く来るわけにもいかんだろうが」
「おぉー、立派、で、用件は?」
なんの用もなくギルド長がわざわざ話しをしに来るわけないよね?あれ?でも昨日まっさきに話しかけてきたのはギルド長だったな?暇なのか?
「暇じゃねぇよ、昨日はたまたまだ、用件は2つ、昨日言っていた馬車とかな、準備出来てるぜ、後で案内してやる、で、もう1つなんだが、お前たち何時出発するつもりだ?」
「朝食を食べて、少し準備したらすぐ出発するよ」
調味料とか売ってるなら買っておきたい、ただ肉焼いて喰うしかできないのは飽きてきた、昨日の食事でパンを食べたが硬くて、スープに浸けないと喰えたもんじゃなかったけど、ないよりはましだ、肉以外の食材が少なすぎるのである程度持っていたいので朝食後は買い物の予定、それが終わったら出発だ
「そうか・・・・・・昨日約束した手前こんな事を言うのは面目ないんだがな、昨日のガルバを覚えてるか?」
「臭かったやつな」
「「臭かった人ですね」」
「臭い男だっけ?」
おれ、シュキとリオナ、コッキのガルバの印象は一致していたようだ、酷い覚え方だ
「あぁ、うん、その臭い男なんだが、今朝早くに仲間と依頼を受けて町を出たんだよ」
「それがどうした?」
町を出たならいいじゃないか、仮にもAランクが受ける依頼だ、すぐ帰ってくる内容でもないんだろ?
「ガルバは町中で問題は起こせない、だけどな、外でなら起こせるんだ、何かあっても魔物の仕業って言えばいいんだからな・・・・・・実際、あいつは似たような手で気に入らない新人なんかを潰したりした事がある、そして町の外で起こった事までおれ達ギルドは関与できない・・・・・・すまん」
そう言って頭を下げるグレゴリオだが、こいつが頭を下げる必要あるのだろうか?ギルドが外で起こった事まで関与出来ないのは理解できる、関与してしまったら依頼でケガした事まで責任とらなきゃいけなくなるだろうし、最悪依頼で死んだ場合もギルドが責任をってなるだろうし
確かに面倒事がいやだからあいつらをどうにかしてほしかったが、正直そこまで期待してなかった、町中でだけでも大人しくしてくれるならって程度だったんだけどな
「外での事は関与出来ないのなら、外でガルバがどうなろうとそれも関与できないよな?」
「あぁ、そうだが・・・・・・勝手な事を言ってるのはわかるが殺しはしないでくれ、あれでもギルドにとっては貴重な戦力で、俺にとってもあいつは直の後輩なんだ」
「相手はこちらを殺しに来るのにこっちは殺してはいけないのか?それはおかしいだろ?それならあんたはガルバを町の外に出すべきじゃなかった」
「お前の言いたい事はわかる、だがお前たちなら殺さずになんとかできるだろ?」
「私達があの男に対してそこまでする理由がありません」
「そうそう、敵は殺す、そうじゃないと生きていけない、下手に生かして反撃されたらどうするんだ、ねぇ?シゼル様」
「シュキとコッキの言う通りだと思うけどな、なぁ、ギルド長、あんたは元冒険者なんだろ?冒険者の時にさ、自分を殺しに向かってきた魔物に子供がいたからって殺さないなんて事ないよな?」
「魔物と人間は違うだろう?」
「同じだよ、俺からすれば魔物も人間も、いや魔物の方がお前たち人間よりまだマシだ、お前達人間が崇める主神はそれ以上のゴミ屑だがな、彼女が望んだから貴様等人間は存在しているに過ぎない、でなければ貴様等人間等とうの昔に滅んでいる、その証拠に結界が無ければ人間等・・・・・・」
「シゼル様?」
・・・・・・今、おれは何を話していた?今のはおれの考えじゃないぞ、そりゃ生きるためだ敵には容赦しないが人間を魔物と同じには見ていない、これでも元人間だぞ?
始まりの森ではいきなり攻撃されたから冒険者を殺したけど・・・・・・最初は?最初の3人は?あれは出会う前のシュキ達が殺されそうになってたからで・・・・・・いや、違う、あの時のおれは魔物だったから同じ魔物を助けただけだ、同じじゃないからなんとも思わなかった?
カリベナの村は?面倒事が嫌だと言っても消火くらいしてもよかったんじゃないか?もしかしたら助かった人がいたかもしれない・・・・・・そんな事も何も考えなかった
何だ?おれに何が起こってる、何かに頭を乗っ取られた感覚だ、くそ、進化してから意味の解らん事が起こるようになったし、よくよく考えてみればこの世界に来てから何かおかしい・・・・・・生前のおれはこんな性格だったか?まるで別人の性格が所々混ざっているような感じがする・・・・・・シュキが話しかけなかったら何か取り返しのつかない事を言ってしまったかもしれん・・・・・・やっぱり?????の進化は選ぶべきじゃなかったのか?
「今のは気にするな・・・・・・ガルバは出来るだけ生かして帰す、それでいいだろう?朝食はいい、馬車に案内してくれ、それと買い物をするからリオナに口座から金を渡してくれ」
「あ、あぁ、わかった、本当に殺さないでくれるんだな?」
「殺さずにはするが多少のケガは知らんぞ」
「殺さないでくれるならそれで構わんが冒険者が続けられる程度のケガで頼む」
「気をつけよう」
「頼む、では馬車に案内しよう」
リオナにはおれが持っていた収納袋を渡して調味料とパンを出来るだけ買って来るように頼んだ、残った金は好きな物でも買っておいでと言ったら何故かシュキとコッキ、シャッテンもリオナについて行ったので無駄遣いしないように言っておいた、おれも買い物行きたかった、異世界で初めての町なのに、おっさんと2人で歩くとか悲しすぎる・・・・・・
グレゴリオに案内された所にはそこそこ質のよさそうな馬車が1台用意してあり、馬車を引く馬も結構良さそうな馬だ、馬車の中にはテントが2つに毛皮で出来た毛布が8枚入っていた、1人2枚づつって事か?
毛皮の触り心地は悪くないし結構いい物を用意してもらってるようだ
「結構質がよさげだな」
「まぁな、あんだけの魔物を売ってもらったんだこれぐらいはな」
「買い取ってもらったんだから別に気にしなくていいのに」
「ベルセディア山脈の魔物は滅多に市場に出ないからな、あれでギルドとしてはかなり稼がせてもらえるんだよ」
「ふーん、結構貴重だったのか、おれとしては別にいらない物だけどな」
「そう言える奴がどれだけいると思ってんだ・・・・・・」
馬車の所まで来る間にチラっと武器や防具なんか見たけどラーナの所からパk、貰ってきたものと比べるとそれほどいい物がないっぽいから、やっぱり人間の冒険者というか人間自体が結構弱いんじゃないだろうか・・・・・・
けどラーナの所にあったのは迷い人、異世界人が作った物だよな?贋作作成で作れる物とは思えないが、そういえば1人だけ特殊スキルが奪えなかったのがいたっけ?もしかしてそいつのスキルで作ってたのかな?贋作作成はそれを適当な素材で複製したり?今なら鑑定スキルもあるし確認できるけど、確認したらなんで奪えなかったんだ!!ってなりそうだな・・・・・・
しかしだ、馬車を手に入れたのはいいが、さてこれ誰が御者をやるんだ?おれは出来ないし、コッキやシュキも出来ないだろう、リオナも無理っぽい、シャッテンは意外と出来そうで出来なさそう、うん、誰も出来ないな
「そういえば誰も御者が出来ないんだった」
「そんな事だろうと思ったよ、心配するな、この馬は頭がいいし気性も荒くない、誰でも扱える馬だ」
至れり尽くせりだな、かなり助かる、馬に名前は必要だろうか?これからどれくらい一緒にいるかはわからんが、長い付き合いになるかもしれんから名前がなければ名前を付けておくか
「こいつに名前はあるのか?」
「いや、ないはずだが、それがどうした?」
「長い付き合いになるかもしれんからな、名付けておこうと思ってな」
「まぁ、好きにしな」
ふむ、馬に名付けかぁ、どんな名前がいいかな?見た目は普通の馬だからなぁ、つーかオスかメスかわからん、うーん、ヴァニスでいいや、これは本田君が好きなゲームのサブキャラの名前だ、ファンディスクで攻略対象になった時はすごいはしゃいでいた
「よし、お前の名前はヴァニスだ、これからよろしくな?」
ヴァニスの顔を撫でながら挨拶すると、ブルルゥと鳴きながらおれの顔に頬ずりしてきた、どうやら名前は気に入ってもらえたようだな
ヴァニスに馬車を引いてもらってギルドの前に行くとシュキ達がすでに待っていたので荷台に乗ってもらい、おれが御者をやる事にした、というかシュキとリオナがやろうとしたらヴァニスが拒否したのだ、何でだ?コッキがやろうとしたらしぶしぶ了承といった感じだったけど少し移動したら、もういいだろ?代われよと言わんばかりに動かなくなった、シャッテンはそもそもやろうとすらしなかった
なのでおれが御者をやる事になった、おれがやるとヴァニスは普通に馬車を引いてくれる、シュキとリオナは申し訳なさそうにしてたが拒否される以上仕方ない、やろうとすらしないシャッテンよりかなりマシだ
そんな事もあったがこれで出発の準備は整ったので早速出発しよう、ガルバ君が待ち構えてるかもしれないが、おれ達の行き先を知らないのだから会わない可能性だってあるんだ、気にしても始まらない、それよりもオリジン・ヴァンパイアになってからおれに起こる異変の方が気になる、誰に聞けばわかるのだろうか、ラーナ?無理っぽい、そもそも会う方法がわからん、マザー?遠い
でも身体変化で蝙蝠の姿になれば飛べるし、本気で飛べば今ならかなり速く飛べそうな気がする、久しぶりに蝙蝠姿で這いずり回ってみようか・・・・・・でも這いずる姿を見てマザーはただキモイとしか言わなかったな、やめておこう
「それじゃあな、また町に来たときはギルドに顔を出してくれ、その時にはガルバにも反省させておくから」
「生きてガルバが戻ってればなー」
「おい!!頼むぞ!!」
「冗談だ、それじゃ、世話になったな?」
「なんで疑問形なんだよ、また来いよ!!」
おっさんには世話になったし?約束は守るとしよう、ガルバに会ったらの話だけどさ
そう考えながら死の国を目指して町を後にするおれ達だったんだけど、町から出て20分程した時にガルバ達が後方から現れた、どうやら隠密を使って町を出てからずっと後をつけていたようだ、おれの気配感知がまったく仕事をしない、コッキとシュキ、シャッテンは気付いていたがおれが何も言わないので無視していたらしい、気付いたんなら言ってくれよ・・・・・・
さて、ステータス的には相手にならないレベルなんだが、どうしようか、手加減してコッキとシュキだけに相手してもらうか、シャッテンは手加減が出来なさそうだから留守番、リオナは待機かな、まだ戦闘に慣れてないしなー
この時余裕だろうと楽観的に考えずにさっさと黙らせていれば、出会ったばかりのヴァニスを死なせずにすんだのに、油断してると痛い目に会うってのは始まりの森で経験したはずだったんだけどな・・・・・・
シゼル「登場した回でまさかの次回死亡予告」
シュキ「せっかく名前がついたのに退場が早すぎますね」
コッキ「名前を考えるのに30分かかったのに」
シゼル「コッキの名前は3分だけどな」
コッキ「おれの名前カップ麺並み・・・・・・」




