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結界の町・シンシア

遅くなりました、スキル効果とか考えてたら何時の間にか時間を過ぎていた







 スキルを確認しつつ、死の国を目指して移動を開始したのはいいが1日で着く距離ではないし、出てくる魔物を狩って食事も問題ないのだが・・・・・・フードで顔を隠し子供を抱えてる2人と巫女服の女とダークエルフの4人組みというなんとも怪しい集団である


 ダークエルフなんていたっけ?と思われるが何を隠そうシャッテンの人型の姿はリオナが言うにはダークエルフの見た目だそうだ、まぁ、何が言いたいかと言うと、現状怪しすぎて目立つ気がする


 ただでさえ人族至上主義の聖王国内で亜人のダークエルフと2人の鬼人、1人は人間で子供状態とはいえ、おれは魔族、見つかったら面倒すぎて話にならないが、リオナ曰く案外おれは魔族とバレないかもしれないのでいっその事人間として冒険者登録をしてシュキ達も仲間として登録してしまえばいいと言い出した


 ラーセナル王国で登録すれば楽なんだが、そんためだけに戻るのもなぁって事で死の国へ行く途中に暗黒大陸との国境にある結界の街・シンシアで冒険者登録をする事にした、シンシアは暗黒大陸との国境にあるので実力さえあれば種族はそんなに気にしない傾向にあるようだ


 国外の亜人達も聖王国で冒険者の仕事をする場合はシンシアを拠点に活動するらしいが結界に何かあった時は強制的に徴集されるらしいが結界に何かあった事なんてないので誰も気にしていないとの事


 どっかの白竜神が力ずくで結界を突破して魔物が入り込んでいた事は知らないのだろうか?それとも気付かれていなかったり?だとしたら結界に何かあっても気付かないんじゃなかろうか・・・・・・


 そんな事をおれが気にしても仕方ないので一路、結界の街・シンシアを目指して移動する事にした、移動中はコッキとシャッテンが魔物を狩っておれは抱っこされたままで血を吸うだけというなんとも楽な旅路だ、おれは特に血を吸わなくても平気だがリオナは血を吸わなければ少しずつステータスが下がっていくようなので定期的に魔物の血を吸うようにしているが、頻繁に必要なわけではなさそうだ、1日行動するのにコップ1杯分でも飲めば問題ないみたいだ


 道中はそんな感じなのでシンシアに着くまでおれは自分のスキルの確認でもしていよう、まずはこれかな




 成長促進

 経験値、スキル熟練度がスキルレベルに応じて獲得量がn倍される

 スキルレベルに応じてレベルアップ時のステータス増加がn倍される

 現在スキルレベルは8のため3倍される、レベル9で3.5倍、レベル10で10倍となる



 はい、ちょっとまて、レベル10で10倍ってなんだよ、その前が3.5倍なのになんで10倍?飛びすぎじゃね?レベル8から前はどうなのか鑑定してみたら、1で1.25、2で1.5、3で1.75、4で2倍、5で2.25、6で2.5、7で2.75となっていた、8まで0.25上がりで9で0.5上がるのはまだいいが、10で10倍はどう考えても上がりすぎだろ、3.5倍でも十分だと思うのに10倍って・・・・・・


 けど、成長促進のスキルレベルが10になればレベルもスキルもかなり上がりやすくなるし、レベルアップ時のステータス増加も10倍だから、嬉しいのは嬉しいんだけどさ、はぁ、気を取り直して次いってみよー



 贋作作成

 使用者が見た事のある武器、防具、アクセサリーをMP消費で作成する

 作成した物の性能は材料で変化する、スキルレベルが高ければ作成した物の性能は元の性能に近くなる

 同じ材料で作成しスキルレベルが高ければ同じ性能の同じ物が作成できる



 つまり、そこらへんの土でも作れるけど性能はかなり落ちるよ?でも同じ材料で作れば性能も近くなるよ、スキルレベルが高く材料も同じなら性能も同じ物が作れるよって事か、スキルレベルさえ高ければ材料が違っても同じとはいかなくても近い性能は出せるのかな?ただの土じゃ無理だろうけど


 この場合気になるのは、元の物より良い材料を使って作る場合はどうなるのか?だな、元の性能を越えるのかそれとも材料が良くても性能は変わらないのか、機会があれば試すとしよう


 次はやっぱこれは鑑定しておかないといけないよな、おれ自身気になるスキルだしな




 太陽の加護

 太陽の光を受けている間、HPとMPが自動回復

 その他、太陽の光から受ける自身に対する全ての悪影響を無効



 HPとMPが自動回復に悪影響を無効ね、日射病とかも無効になるのかな?これのおかげで普通に出歩けるのは予想してたから驚きはないな、ただ気になるのは太陽の光の悪影響ってなんだろうか?他は日射病とかしか思いつかないんだけど・・・・・・


 まぁ、いい次だ次



 魔法付与

 スキルレベルに応じて武器、防具、アクセサリーに魔法効果を付与する事が可能

 現在スキルレベルは2のためレベル2相当の魔法効果のみ付与可能



 うーん、魔法効果付与と言われてもなぁ・・・・・・今まで攻撃魔法しか使ってこなかったけどもしかして補助魔法とかあったりするのか? 


 あとは使い方がまったくわからないこれくらいかな?



 魔眼

 スキルレベルの数だけ魔眼を使用可能となる

 現在レベル5のため使える魔眼は魅了、麻痺、衰弱、催眠、洗脳の5つ

 使用するには使用したい魔眼を念じながら眼に魔力を集める事で発動する

 複数の魔眼を同時に発動させる事は出来ない



 おぉ~、魅了ってなんかヴァンパイアっぽいな、麻痺は使えそうだな、衰弱はよくわかんね、時間経過でステータスが下がるのか?これも鑑定してみればわかるか?


 衰弱

 バッドステータス効果、時間経過でHP、MP、ステータスが下がっていき各状態異常にかかりやすくなる解除せずに放置すれば死亡する、解除するにはレベル7以上の回復魔法が必要


 衰弱は結構な状態異常だった、解除にレベル7以上の回復魔法がいるとか、使い手がどれくらいいるのか知らないがいなかったら最悪だな、洗脳は完全に悪役になりそうなので封印しようか・・・・・・催眠は変なのに見つかった時に使えそうかな?魔眼の同時発動は出来ないみたいだけど、効果を複数与える事は出来るよね?試してみないとわからんが出来た場合、麻痺からの衰弱、そして催眠放置が一番酷いかな?使わないけどね



 とりあえず知りたいのは今のとここんなもんかな?スキル確認してる間に気付いたらもう夕方だ、今日はこの辺で休む事にしよう、食事も魔物の肉があるが最近肉しか食べてないので野菜が恋しいぜ・・・・・・



 「リオナさんもシゼル様同様に食事は絶対に必要というわけではないのですか?」


 「はい、ずっと空腹は感じていないので絶対に必要というわけではなさそうです、血さえあれば問題なさそうです」


 「そう考えるとヴァンパイアって便利だよなー、シゼル様の使徒になれば太陽の光も問題ないんでしょ?」


 「みたいだなー、なんだ?コッキもヴァンパイアになりたいのか?」


 「いいなーとは思いますけど、俺は今のままでいいです、せっかく鬼人になれたんですし」


 「私も兄さんと同意見です、シゼル様の使徒もいいですけれど出来ればこのまま鬼人としてさらに上を目指していきたいです」


 「おれはこれ以上進化できないけどシュキ達はまだ進化できるんだよな?どんな姿になるか楽しみだな」


 「次はレベル100ですよ?そんなすぐ進化は出来ませんよ」


 「さすがにすぐは無理だろうけどさ、鬼人の次ってなんだろうな」


 「私も聞いた事ありませんね、鬼人になる事すら難しいのですから知っている者はいないのではないでしょうか」


 「リオナは何か知ってるか?」


 「いえ、ですが混濁の大森林にいる鬼人なら何か知っているのではないでしょうか、ただ大森林にいる者達は皆かなり強いと聞いていますので会う事自体が難しいでしょうが」


 「その混濁の大森林ってどれくらいの種族がいるんだ?」


 「聞いただけなのですが、鬼人はもちろんの事、竜人、獣人、妖精族、中には人族まで幅広くいるとしか、ただ海が必要な海人族はいないそうです」


 「結構な種族がいるんだな?けど竜人も獣人も亜人なんだろ?妖精族や海人賊も亜人なのか?」


 「はい、一応、竜人も妖精族も海人賊も亜人と聞いていますが、竜人族はプライドが高く自分達を亜人と呼ぶなと言っていますし、妖精族、エルフ達も同様の事を言っていますね、結局のところ人間の神である主神ガレオスが人間以外の種族を亜人と一括りにしているだけなので、反発が強いようです、獣人と海人族はまったく気にしていないようですが」


 「なんか主神ガレオスって結構勝手な神なんだな?ガレオスが人間の神なら他の種族にも神がいるのか?」


 「はい、竜人族なら白竜神、獣人族は獣神、妖精族は精霊神、海人族は海神をそれぞれ祀っているようです」



 ラーナって祀られてるのか・・・・・・、けどこれでラーナ以外に神と呼ばれる存在がいるのは確定でいいかな、ラーナはなんだかんだで結構優しいというか好意的だったけど他もそうとは限らん、注意しよう


 そんな話をしながら食事を終えその日は終了した、え?もちろんおれは子供の姿のままシュキに抱かれて眠ったよ?反対側にはリオナもいた


 翌朝、完全に存在を忘れていたシャッテンがいじけてしまったのでその日はシャッテンがおれを抱っこする事に決まったようだった、おれへの意思確認は一切無かったので拒否権はないのだろう



 そこからさらに4日程歩いてやっとおれ達は結界の街・シンシアに辿り着いた


 正直この世界に転生して初めてまともな、燃えていない人間が住んでいる場所を見たのでどれくらい発展しているのかまったくわからんが、電気はもちろんなさそう、家は石造りで出来てるようだ、そこはかとなくヨーロッパ風?カリベナの村の家は木造だったからよく燃えてたな・・・・・・村と町じゃやっぱ違うもんだね、これじゃ王都とか行ったらどうなるんだろうか、間違いなく規模はこれ以上だろうな


 シンシアの町はそれなりに人が多いみたいだが町の入り口には衛士とかはいないみたいで入る事に問題はなかった、町中には露店も出てるし賑わってるなーとか思ってたんだけど、やっぱりおれ達の見た目は目立つようで道行く人たちがチラチラとこっちを見ている


 ちなみにおれは街に入る前にちゃんと大人の姿に戻って顔をフードで隠している、面倒事が起きる前にさっさと冒険者ギルドに行って登録してしまおう



 この時のおれは町中で起こる面倒事を避けたい一心で忘れていたのだ、フードを外したシュキとリオナが美少女である事、そして本田君が言っていた初めての冒険者ギルドで起こるテンプレと言われる出来事の事を


 どうして冒険者ってやつはあぁも血の気が多いのか・・・・・・そんなに血の気が多いならおれが吸って少なくしてやろうか・・・・・・


 

異世界転生物らしく次回は冒険者登録です

ですが冒険者として活動するかは未定

次回で魔物のランクとか判明させる予定です

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