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進化~その選択に後悔はないか~

うぅ・・・・・・遅くなりました、今後の展開どうしよう・・・・・・









 白竜神のラーナの提案でおれ達は山頂を拠点にレベルを上げて進化するために魔物狩りをしていたが、それは順調とは言えなかった


 その理由はいくつかある、1つめは狩りの標的である岩鳥(ロックバード)、鳥らしく上空にいるのだがその攻撃方法はおれが親蜘蛛に対して行っていた戦法に似ていた、ロックバードの嘴は鋭く尖っており、上空から嘴で体を貫こうと猛スピードで滑空してくるのだ、そのスピードは凄まじく目で追う事は出来るのだが攻撃を合わせるのは至難の業だった


 元々、前衛ではないシュキも火の魔法剣を使いなんとか合わせようと頑張っていたが無理だった、コッキは大鉈を上段に構えての完全なカウンター狙いだったが、上手くいったのは最初の2回だけでロックバード達も3回目からは躱すようになった


 猛スピードで滑空しているのに躱せるのか?と思うのだがどうもロックバード達の反射神経は神がかっており、ギリギリで躱していた


 おれとしても暗黒魔法で影操作、影の茨(シャドウソーン)で捕まえようとしたのだが、影は地上にあってもロックバードは上空にいるため捕まえる事が出来なかった、影だけを上空に伸ばす事は出来ないようだ


 結局地上から撃ち落とすしかないのだが、岩鳥の名前は伊達ではなく、その体はトカゲ以上に硬かった、コッキはカウンターで相手のスピードもあった事からなんとか斬れたが、地上から撃ち落とすのはカウンターを当てるより難しい


 見た目は普通の鳥なのになんでトカゲ以上に硬いのか不思議だ、きっとあの羽毛に秘密があるのだろうとリザードマンの姿に戻ったラーナに聞いてみたが返ってきた答えは



 「知らん」



 実に使えない白竜神だ、おれ達よりも長生きしているはずなのに質問しても返ってくる答えはほとんどが



 「知らん」

 「興味ない」

 「我には不要な事だ」

 「我はそのような事する必要がない」

 「生まれた時から強者である我は苦戦などしたことがない」 



 ちっ、持つ者はこれだから・・・・・・、少しは持たざる者の気持ちを考えてほしい、生まれた時から最強であることが約束された白竜神様に何を聞いても無駄と理解したおれ達は自力でなんとかしようと頑張った


 最悪、炭しか残らなくてもいいからシュキに全力で火魔法を使ってもらったのだがあっさり躱された、おれも黒炎を使ったのだが、これもあっさり躱された


 上空ではおれ達を見下ろしてロックバードが笑っているという被害妄想までがおれ達を襲っていた



 「シゼル様、何かいい方法ないですか?あの鳥共絶対俺達の事笑ってますよ」


 「いい方法があれば試してるよ、魔法は躱されるし、カウンターも躱される、打つ手なしだな」


 「シゼル様は飛べるんですし、魔法で剣作って追いかけたらどうですか?」


 「飛べるし追いかける事は出来るかもしれんが剣で斬るのはおれの力じゃあの硬さは無理だろ」


 「えぇ、いけると思いますけどねぇ」


 「兄さんが躱される事なくカウンターを決めれば解決しますよ?」


 「それが出来ないから困ってるんじゃないか・・・・・・」


 「僭越ながら皆さま我の事をお忘れではないですか?」




 あ、そういやシャッテンがいたな、けどシャッテンに何が出来るのだろうか・・・・・・



 「我が元の姿に戻れば鳥達など簡単に始末できます」



 そうか、シャッテンが竜の姿に戻れば鳥たちと同じくらいの高さになるな・・・・・・そのまま鳥をシャッテンに食べさせてもいいけど、それだとシュキ達に経験値が入らないからシャッテンに叩き落とさせるか



 「竜の姿に戻って鳥達を地上に叩き落とす事は可能か?」


 「可能です我が主(マスター)、そのまま我が鳥を喰らえば我が主(マスター)に経験値が入りますが?」


 「それだとシュキ達には経験値が入らないだろうが、基本は叩き落せ、お前が腹減ってるなら少しは食っていいぞ」


 「了解しました我が主(マスター)、お腹は減ってませんので基本は叩き落す事にしますが、我は竜の姿になっても問題はないので?リザードマンはなにか危惧しておりましたが」


 「そういやなんか問題があるみたいな言い方してたな・・・・・・」


 「問題はないぞ?恐らくベルセディア山脈の主でもあるこの我を考えての発言じゃろうからな」


 「どういうことだ?ラーナ」


 「ベルセディア山脈は元々この白竜神が支配する場所じゃ、イェーツィアの部族には大昔に我に代わってこの山の管理を任せているのじゃよ、そのため我以外の竜がこの山にいることを危惧したのじゃろう」



 山頂に魔物がこないのもそれが関係しているのかな?山頂はラーナの休憩所というか住処みたいな扱いだからラーナを恐れて近づかないのかもしれないな、まぁ、本人はほぼ山頂にはいないみたいだけど



 「なら、シャッテンは竜の姿になるのは問題ないって事でいいんだな?」


 「うむ、我が直々に許そう」


 「よーし、シャッテン!許しが出たぞ!早速あの忌々しい鳥共を叩き落してやれ!!」


 「了解です!我が主(マスター)!!」




 まぁ、そっからは早かったな、突然目の前に漆黒の竜が姿を現すんだ、さすがの鳥達も驚き、竜が現れた事でかなりパニック状態だった


 そんな鳥共をシャッテンが上から手を振り下ろし叩き落していく、地面に激突して死なないように絶妙な力加減で叩き落された鳥達はすでに瀕死の状態


 いやぁ、これでレベル上がってもあんまり嬉しくないなぁ、とか思いながらおれ達は黙々とロックバード達を経験値にしていった



 


 ⦅経験値が一定値に達しました⦆



 ⦅ヴァンパイア・インプのレベルが43から44へ上昇⦆



 ⦅経験値が一定値に達しました⦆



 ⦅ヴァンパイア・インプのレベルが44から45へ上昇⦆



 ⦅条件の達成を確認しました、ヴァンパイア・インプの進化が可能です⦆



 ⦅進化可能な進化先を選ぶ事ができます⦆


 

 ⦅進化可能な進化先を確認しますか?⦆





 さぁ、待ちに待ったって程じゃないが、遂にこの時がきたか・・・・・・、もちろん確認するさ!



 ⦅進化可能なものを提示します⦆



 ⦅レッサー・デーモン⦆

 ⦅インキュバス⦆

 ⦅デーモン⦆

 ⦅グレーター・デーモン⦆

 ⦅ヴァンパイア・ブラッド⦆

 ⦅ヴァンパイア・グール⦆

 ⦅?????⦆



 ⦅以上が進化条件を達しているものになります⦆




 うん、インプになった時からわかってはいたけどやっぱり進化先に悪魔系があるな、けどなんでレッサー・デーモンとデーモン、グレーター・デーモンが一緒に出てるんだ?レッサーからデーモンになってそれからグレーター・デーモンならわかるんだけど、一緒に出るのは何か理由があるのだろうか?


 レッサーからじゃないと進化できないものがあったり?それからしか派生しない進化先があったりするのだろうか・・・・・・、いやヴァンパイア系じゃないから別にいいんだけどね


 ただ、そのヴァンパイア系も問題だよな・・・・・・、2つあるのはいいんだけど、なんだよヴァンパイア・ブラッドって、吸血鬼になるための血なのか?けどそれって魔物でもなんでもないよな?血液・・・・・・、液体・・・・・・、スライムか?・・・・・・ないわぁ


 けど一番ないのはヴァンパイア・グール、これだろう、グールって屍鬼って書かない?進化するのに死体にならないといけないの?それは進化と言えるの?そもそもグールってヴァンパイアが作る出来そこないっていうかヴァンパイアになれなかった死体じゃないの?


 わっかんねぇ~、死体になるくらいならスライムを選ぶとこだけど、本当にスライムかもわからないし、インプからスライムに進化って猶更意味わかんねぇ、今回のは進化って言えるのか甚だ疑問だわ・・・・・・


 つーか最後の?????ってなんだよ、表示しろよ・・・・・・、ド〇クエ・モンス〇ーズでの配合を思い出したよ、ゲームをまったくした事なかったおれが本田君に貸してもらった初めてのゲームだったんだよな、攻略本とか見ずにやってて初めて配合先に???が出てきた時は何が出来るのか年甲斐もなくわくわくした記憶がある


 けど、自分の進化先に?????とか出てきてもわくわくしないよな、むしろ怖いは、何になるかもわかんないもの選べるわけがない、そのはずなのに・・・・・・、おれの勘が?????を選べと告げている、なぜだ!!


 こんなもの選んでどうなるというんだ!なんならおれはもうグレーター・デーモンでもいいんじゃないかな?とか思ってるんだぞ!!なのによりにもよって?????をおれの勘が選べと告げるなんて・・・・・・、勘は大事にしたい、今まで勘で動いて悪かった事はない、ないが今回ばかりは戸惑ってしまう、本当に勘に従っていいのかと


 わかってはいるんだ、結局、どれを選ぼうともやる事は変わらない、死なないために頑張るだけなんだから、だから勘に従って?????を選ぶことに後悔はしないだろう、しないのだがこれを選ぶと何かが起こる気がして迷ってしまっている・・・・・・



 「お前にそれを選ぶ覚悟はあるか?」



 誰かにそう問われている気がする、覚悟も何も、おれに何を覚悟しろというのだろうか・・・・・・、おれはただこの世界に魔物として転生しただけのただの人間だ、そのおれに出来る事などあるわけがない



 「本当に?彼女を救うと誓ったのに?その誓いを破るのか?」



 一体何を言っているんだ?そんな事を誓った覚えはないし、彼女とは誰の事だ?



 「俺はお前で、お前は俺だ、だから俺は知っている、お前が忘れた誓いの事も、ただどうやら誓った相手は俺とは違う相手のようだが」



 ますます意味がわからない、おれはおれだ、お前なんかじゃない、それに誰かに何かを誓った事もないと言っただろうが



 「俺とお前は確かに別人かもしれない、だがその魂は同一だ、だからこそお前はここにいる」


 「さぁ、どうする?お前に選ぶ覚悟はあるのか?もう時間はないぞ?早く選ばないとミミズになってしまうぞ?」



 はぁ!?ミミズになるってなんだよそれは!!そんな進化先なかっただろうが!!



 「選ばないお前への、そして誓いを忘れたお前への罰だよ」



 横暴だ・・・・・・、めちゃくちゃだろう・・・・・・、誓った覚えのない誓いを忘れてるだけでミミズに進化とか最悪だ



 いいだろう!そこまでいうなら選んでやるよ!!その?????をな!!



 「いいんだな?後悔はしないな?」



 五月蠅いな、お前が選べと言ったんだろうが、それに決めたのはおれの意思だ、後悔するはずがない



 「それは重畳、ならばなるがいい、この世界でたった一人の始まりの祖に!!」







 ⦅進化先が決定されました、ただ今より進化を開始いたします⦆



 ⦅進化に伴いレベルは1へ、レベル上限は進化先の影響により破棄されました、これ以上の進化は不可能です⦆


 ⦅続いて、進化によるステータス上昇とステータスへの進化ボーナスの付与が試されます・・・・・・付与が成功しました⦆



 ⦅続いてスキルへの進化ボーナスの付与が試されます・・・・・・⦆



 ⦅スキル 成長促進Lv5は成長促進Lv8へ⦆

 ⦅スキル 強奪する吸血Lv6は強奪する吸血Lv10へ⦆

 ⦅スキル 魔眼Lv1は魔眼Lv5へ⦆

 ⦅スキル 聖耐性Lv5は聖耐性Lv8へ⦆

 


 ⦅吸血系スキルと竜の加護の所持を確認しました⦆


 ⦅条件の達成を確認しました⦆


 ⦅強奪する吸血Lv10と白竜神の加護は統合され、スキル 吸血竜公(ドラクル)になりました⦆



 ⦅進化に伴い新たなスキルを獲得しました⦆


 ⦅特殊スキル 身体変化 を獲得しました⦆

 

 ⦅特殊スキル 使徒化 を獲得しました⦆


 ⦅以上で進化を終了します⦆



正直、竜公は父親の事だから吸血竜公は違くない?とか思うけど(゜ε゜)キニシナイ!!



2016/02/28

進化後に獲得させるはずだったスキルが漏れていたため追加しました

身体変化と使徒化です



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