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山脈を越えて~その2~

変な所で切る事に、ここで切らないとタイミングが・・・・・・

 ベルセディア山脈5合目付近




 「はぁ!!」



 コッキが威勢とともに上段から攻撃を放つも未だトカゲ達の防御を破る事が出来ずにいた



 「くっそぉ、硬すぎる・・・・・・、かといってシュキにやらせると何も残らないし・・・・・・」



 そう、シュキが魔法を使えば殺せるのは殺せるのだが、後には何も残らないためにおれが禁止した、だって血が吸えないんだもん、それにトカゲの防御を破れないならこの先やっていけない可能性がある以上なんとしてもコッキにはトカゲの防御を破ってもらわなければ



 「兄さん、剣術スキルで効率のいい動き方はわかるんですよよね?」



 「わかるといってもなんとなくだし、出来るだけその通りにはやってる!!」



 うーん、コッキも頑張ってはいるけど結構苛立ってきてるな、ここはひとまず休憩するか、殺すだけなら実はおれの氷魔法でいける、けどコッキやシュキが強くなることをが優先なのでおれは未だに参戦できずにいる、おれもレベル上げて強くなりたいんだけどな・・・・・・







 「あぁ、おれも魔闘法が使えれば少しは楽になるのに・・・・・・」



 「魔力はあるのに魔力操作が出来ないのですから仕方ないでしょう?」



 そうなんだよね、コッキは魔力がないわけではないんだけど、どうしてか魔力操作ができない、そのために魔闘法を使う事が現状できない状態だ


 おれがマザーに教わったのは魔闘法だけだしなぁ・・・・・・、いや、まてよ?元の世界にも似たようなものがなかったか?


 思い出せ、確か本田君が一時期はまってやたら教えてきた事があったじゃないか!!あの時本田君は何と言っていたか・・・・・・、確か丹田がどうとか・・・・・・



 気を丹田に溜めるんすよ!!そして溜めた気で体を強くすんすよ!!



 そう!そんな事言ってた!!実際できたかは知らないけど、もしかしたら出来るかもしれない・・・・・・、まずはおれがやってみるか、出来たら教えてやろう・・・・・・気を丹田に溜めるってどうするんだ?魔力とは違う流れを吸いこんで丹田に溜めればいいのか?確か丹田って何か所かあったと思うけど、へその下あたりだっけ・・・・・・


 

 うむむ・・・・・・うん?なんか、へその下あたりがあったかい?



 ⦅スキル 気操術Lv1 を獲得しました⦆



 きったーーーーー!!よしよし、そんで?この丹田に溜まった気を体中に巡らせれば?



 ⦅スキル 気闘法Lv1 を獲得しました⦆



 なんつーか、スキル獲得に関してはおれって成長促進のおかげでチートレベルな気がする、助かるからいいけどさ、早速コッキに教えてやろう!!



 「フッフッフ、そんなコッキにはおれから新たなスキルを教えてやろう!!」

 


 「えっ?本当ですか!?どんなスキルですか!?」



 やはり食い付きがいいな、ここでうっそぴょ~んとか言ったら怒られるだろうな・・・・・・



 「気闘法というスキルだがやはりまずは気操術というスキルを覚える必要がある」



 「うえぇ~、そういうの苦手なんですけど・・・・・・」



 「内容的には魔力操作と似てるしな・・・・・・、けどこれができないならおれにはどうする事もできん、今のまま頑張るしかない」



 怪力のスキルレベルを上げるか、レベルを上げてごり押しでトカゲを倒せても次にトカゲ以上の防御力がでてきたらまた同じ状態になってしまうのはコッキもわかってるんだよな、正直気闘法が使えても状況は変わらない、もっといい武器を使うか、コッキ自身がもっと技術的に強くなるしかない、これはただの一時凌ぎでしかないが、技術的に強くなるための時間は得られるはずだ


 剣術スキルのサポートがあるんだし、コッキなら時間さえあればそれをものに出来るとおれは信じている、結構頑張り屋だし、実は見えないところで大鉈振って練習してるのをおれは知っている



 「・・・・・・やってみなきゃわかんないですよね・・・・・・」



 「そうだな、おれはコッキなら出来ると思うけどな」



 「うし、やってみます!!よろしくお願いします!!」



 「よし!!じゃぁ、まずはだな・・・・・・」



 コッキに周囲の魔力とは違う流れ、ほぼ空気の流れと一緒みたいな感じなんだが、その空気の中でも赤みがかったものがあり、それを呼吸と一緒に吸い、丹田に溜めこむ、といった一連の流れを教えたところ、魔力操作はまったくできなかった割に気操術は簡単に獲得してしまった



 「お、おぉ!!気操術Lv1を獲得できましたよ!!」



 「お、おう、なら次はその溜めた気を体中に巡らせてみろ」



 「はい!!」



 うん、案の定簡単に気闘法を獲得してくれました、ただこの気闘法、魔闘法とは違い事前に溜めこんだ気の量で使用時間が決まるようで、普段から気を溜めていないと戦闘中に使えなくなる恐れがある。魔闘法も魔力がなくなれば使えなくなるけど、もとからあるものだしなぁとか思ったけど、魔法にも魔力は使うんだし、それなりにバランスはとれているのかもしれない



 しかし、おれの実験では気闘法を使いながらも新たに気を溜める事は可能だった、上空で見守ってる最中にスキルレベル上げも兼ねて試してみたら出来たので、余裕があれば戦闘中に補充も可能だろう



 気闘法が出来るようになった事で、コッキはなんとかトカゲの防御を破る事に成功した、といってもまともにダメージを与えれるようになっただけだが、おれとしては上出来だ、これでトカゲのスキルが手に入る



 トカゲからは火耐性Lv6、咬みつきLv7、頑強Lv6のスキルが獲得できた、火を吐いてたが火魔法というわけではないのか、だとすると特殊スキルなのだろうか、生物としてそういった器官をもっていた場合それはスキル扱いになるのか?う~んこの辺はまったくわからんな、そういった器官をもっているから特殊スキルとして使えるというのがおれの予想なんだけど、確かめる術がない・・・・・・



 だが、おれは太陽の加護という特殊スキルをフィリスという冒険者から獲得している、この違いは何だろうか、単純に生物の器官としての特殊スキルとそうではない特殊スキルと考えていいのか、そして後者であれば獲得する事が出来る・・・・・・、おれとしては納得できる感じだけど、どうなんだろうか、というかおれにはこれ以外の理由が思いつかない



 わからない事を考えていても仕方ないので思考を放棄



 トカゲからスキルを獲得できた事でおれのスキルレベルも上がった、もともとトカゲよりもこの3つのスキルレベルが低かったのだがトカゲと同じレベルまで上がったが今回おれは1匹も殺してないし、手も出していないのでレベルは上がらなかった、普通PTメンバーには経験値が分配されるものじゃないのか?とか思ったが、何もしてないのにレベルが上がるわけないかと1人で納得した



 シュキ達はレベルが上がり、シュキが29、コッキが31になった、おれのレベルにコッキが追いついたのか、おれもレベル上げたいが何時になったら参戦許可がおりるのだろうか・・・・・・



 というか次の進化がだんだんと見えてきたな、進化できたらまた戦闘も少しは楽になるだろうけど、その前に山頂に辿り着けるのだろうか?感覚的にはまだ6合目に入ったくらいなんだが、山頂に着いても次は下山がある、上るよりかは早いかもしれないが魔物との戦闘はもちろんあるだろうが、魔物避けの香草が足りるかが心配だ、これがなくなってしまうと交代で警戒しなきゃいけないからしっかりと休む事ができなくなる



 となると、いまよりも進むペースは遅くなるだろう、都合よくここで魔物避けの香草が補充できないだろうか・・・・・・、さすがにそれは都合が良すぎるか?





 そしてトカゲ達と順調に戦えるようになったコッキ達の前に姿を見せた次の魔物はトカゲが2足歩行して武器を手に持った姿、いわゆるリザードマンと呼ばれる者達だった



 意思疎通が出来ると思い言葉が通じない事も考えて念話で「こんにちは」と言ってみたがリザードマン達に届いてはいるが無視されるという結果になった、どうやらおれ達の事をかなり警戒しているみたいだ、まぁ、トカゲを殺してたし、こいつらにとっては同族か家族だったのかもしれない、これはちょっとひと悶着あるかな?と勘繰ったのだが、リザードマン達のリーダーっぽいやつの発言で杞憂だという事がわかった



 「あの邪魔な蜘蛛共や我等の残飯を漁っておった下等なトカゲ共を始末してくれたのは助かるが、もしやお主等にとっては我等も攻撃対象に入っておるのか?」




 どうやらトカゲはトカゲでも同族意識はないようだ、蜘蛛まで邪魔者扱いという事は縄張り争いでもしてるのかな?



 「いや?おれ達に危害を加えないというのならこちらからも攻撃はしないよ」



 おれがそういうとシュキ達は「え?攻撃しないの?」みたいな顔で見てきた、なんか君たちだんだん戦闘狂みたいな感じになってきてないかね?ちょっと心配



 「・・・・・・そちらの2体は違うようだが?」


 ほら、リザードリーダーも困ってるじゃないか



 「いや、本当にその気はない、こいつらはちょっと勘違いというかアレなんだ、戦闘後だからちょっと気が立ってるだけだから気にしないでくれ」



 「フム、確かに戦闘後にいきなり複数で知らぬ者が武装して現れたらそうなるであろうな、いや、配慮が足りなかったスマヌ」



 そういって頭を下げるリザードリーダー、あれなんかリザードマンってもっとプライドが高くて脳筋な感じかと思ったけどなんかちょっと武士っぽい?



 「謝られるほどじゃないよ、気にせずに頭を上げてくれ、それよりもわざわざ姿を現したのは何か理由があるんだろ?」



 「心遣い感謝する、あぁ、その通りお主等の力を見込んで頼みがあるのだ、我等と共に、あの蜘蛛共の親を始末してほしいのだ」





 まさかの協力要請がリザードリーダーの口から告げられた、初対面の相手に協力を要請するとか、結構切羽詰まった状況なのかな?できればおれ達は関わりたくないんだけどなー



 



 

強奪する吸血の固有スキルの獲得について

その前に固有スキルとは?という説明の時点で個人的な矛盾を抱えたがために固有スキルを特殊スキルへと変更しました


設定の甘さが如実に出てきたこの頃

大丈夫!そんな真面目な小説じゃないから!

ゆるっとふわっと、それでいてのべーっとした小説だから!!



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