翌日
翌日、起きたのは私が最後から2番目だった。
「あれ、もうみんな起きちゃってたの?」
「なんだか、いつもより早起きしちゃってねぇ」
そう言いながらも、座ったままであくびをしているのは、愛美だった。
寝ているのは、想像通り佐目だ。
「今は、午前7時半だから、まだまだ寝てるでしょうね」
もう立ちあがって動いているのは、哉子だけだ。
「朝ごはん、これから食べるけどいる?」
「あ、もらうもらう」
「私もー」
佐目は、そのまま寝かすことにした。
きっと適当な時に起きてくるだろう。
顔を洗い、朝ごはんを食べ、10時を回った頃、やっと佐目は起きた。
「あれ~?」
「あ、おはよう」
「おはよー」
佐目が起きてきたのを見て、私たちは声をかける。
「もう10時だよ?」
最後に哉子が言った。
「まだ10時かぁ」
もう一度寝ようとする佐目を見て、私たちは笑うしかなかった。
それから布団をひっぺはがして、佐目を着替えさせ、みんなでお昼ご飯を食べに行くことになった。
楽しい時間はあっという間だ。
「また、したいね」
電車の中で、私はみんなに言った。
「そうだね、またしようね」
愛美が答える。
「今度は、愛美の彼氏も一緒とか?」
笑いながら佐目が言う。
「それいいかも、詳しく知りたいしね」
私たちはあまり愛美の彼氏について知らない。
だから、そんな意見も出てくるんだろう。
哉子の言葉に、愛美は嫌がっていたが、本心からではなさそうだ。
タタンタタンと電車は動く。
また、明日に向かって。




