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就寝
私たちが寝たのは、結局2時を過ぎたあたりだった。
それでも興奮冷めやらぬのか、なかなか寝付けない。
「……怖い話でもしようか」
ふと、佐目が言う。
確かに雰囲気としては、修学旅行の部屋の中と言った感じではある。
だが、そんな話はごめんこうむりたい。
「いやだよ」
「ズバッというねぇ」
佐目が私の言葉に、多分笑いながら答えた。
「んじゃ、まあいいや」
そう言って、ゴロンと寝返りを打つ。
それからしばらく目をつむっていたら、寝息が聞こえてきた。
「おやすみなさい」
私は独り言のように、みんなに声をかけた。