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買い物
それから私たちは、きゃいきゃいと言いながらも買い物をしていた。
「ねえ、これって可愛いと思わない?」
私はそういって、指輪を見せながら聞いてみた。
「わあ、ピンク色の指輪」
哉子が言う。
「いいじゃん、可愛いと思うよ」
見ていた愛美がいう。
どうも、彼氏につけていったらどう感じるのかを考えているように見える。
「…買う?」
私はまわりの3人を見回してみると、うーんと言っている。
「じゃあ、やめておこうか」
私が言うと、その場を離れた。
それからは、ご飯を食べたり、あっちこっちでウィンドウショッピングしてたりして、楽しんだ。
「あ、そろそろ帰らないとね」
「え、もうこんな時間?」
時計を見ると午後1時。
ケーキを作るとなれば、そろそろ帰らないと作れない。
「じゃあ、帰ろうか」
私たちは、荷物をまとめて、一気に帰る。
とはいっても、電車で帰っている間も、いろいろと話し込んでいる。
静かに、でも4人で話せるていどに。
「じゃあ、ショートケーキでも作ろうか」
こうして、何のケーキを作るかが、やっときまった。