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淡色  作者: 美舞
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短いです。ごめんなさい

 「た・・・食べたらいいんじゃないですか・・・?」


 どうしたらいいのかわからず結局出た言葉は1番最初に浮かんだ言葉だった


 「え?ああ、うん。食べるよ。食べるけど…」


 「私は作りませんよっ」


 作れ!と強要される前に先手必勝


 お昼ご飯の時作らされたばっかりですからね。もうあの展開は嫌です。


 「? …ああ、この豆腐で作ってって言われると思った?」


 「…違うんですか?」


 「この豆腐は本当に手土産 美味しいから食べて欲しい」


 えっ まさかの勘違い? 私ちょー自意識過剰っぽい?


 やだ・・・ちょっと恥ずかしい・・・・・・・・・ 



 東山君から豆腐を(やっと)受け取る


 「あ、あのさっ」


 「はい?」


 「化学部興味ない?」


 「…ないです」



 はい。 終了ーーー



 てなわけにはいかないですよね。


 そうか、東山くんは私を部活動に勧誘する為に豆腐持参で挨拶にきたのか


 そういう事か。


 

 「俺さ、化学部なんだけど人少なくってさ 助けると思って入る「無理です」


 「…答え早くない?まだ無所属でしょ?」


 「いえ、もう入りましたよ?」


 「!!! えっもうどっか所属しちゃったの???」


 ええ。佐伯先生の策略でもう入ってます。


 しかしそれがこんなに早く役に立つとは思っていなかったけど


 「家庭科同好会を佐伯先生が作って下さったのでそこに所属しました」


 「…佐伯先生・・・・・・・・」


 「ええ、だから化学部には入りません」


 「ちょ・・・まって!もう1度考えて欲しい じゃないと俺の豆腐ライフが・・・・」



 ・・・・・・豆腐ライフってなんだ? 


 でもきっとそこは突っ込んじゃいけないと思う。スルーだなスルー


 

 「俺と一緒に豆腐のにがりと豆乳の黄金配合率を調べようよっ! 」


 「いや、無理」


 自分で思っておるより否定の言葉が早くでた気がしないでもない。


 っていうか、彼は化学部で豆腐でも作ってるのか?


 「あっでも、俺が豆腐を作って家庭科部に持ち込んで、それを料理してもらうってのもありか? ああ、でも斎賀さんが来て部費が優遇されたら、高級国産大豆からの豆乳も夢じゃないし…しかし、佐伯先生の部から斎賀さんを奪ったら調理室使わせて貰えなくなるかもだし…うーーでもっ化学部に連れて行かないと柳先生恐いし・・・・・」


 

 東山くんのバックは百合亜ちゃん命の柳先生か…


 そして彼が私のバックに見えているのは高級国産大豆か…


 なにやら考えこみだしぶつぶつ言いだした東山くんを横目に


 さっき手渡された豆腐をどうやって彼に返そうかと思う


 化学部には入らないし、彼ほど豆腐に興味ないし というか早々に諦め立ち去って欲しいし


 この豆腐返却するからお引き取り願えないだろうか?



 …買い物行きたいな



 


  


 


 



 


 


 


 

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