依頼人と探偵
その日は柚凪が涼夜を家に送ることになった
「うーん、、、なにもないねぇ、、、」
「逆になにかあったら怖いですよ」
依頼に来たときの視線が全く無い、
「はァ〜、元凶も尻尾を見せてくれない、めんどくさいな、これじゃあ祓えない」
「、、、あの、依頼の時も違和感を感じたんですけど、、、原因、とか祓うって、、、なんですか?まるで人以外が俺を見ているみたいじゃないですか、」
柚凪が黙った
「、、、キミのような活きの良い牡蠣はフライだよ☆」
「(゜Д゜)ハァ?」
「そもそもキミはその視線をどうにかしてほしいのだろう?!良いじゃないか知らなくたって!」
柚凪が何故かキレ気味に返す
「俺だって人間なので好奇心があるんですよ!」
「はぁ、、、好奇心は猫を殺すということわざがあるだろう?キミも知ったら、、、いや、なんでもない」
「(゜Д゜)ハァ?あんたは中二病かなんかですか?もしかして評判もデm((
柚凪が口を開く
「だまり給え、じゃあどうやってあの視線のことを説明してくれるんだい?」
涼夜の言葉が詰まる
「そ、それは、、、」
「、、、死にたくなかったら余計な首を突っ込まないでくれ、ワタシのためにも」
「、、、これだけは聞きたいです」
「なんだい、」
「俺を見ているのは、、、人ですか?」
柚凪が微笑む
「、、、企業秘密さ☆」
「言えよそこは!!!」
コイツラうるせぇな、、、どっちか転がすか、
「は?!ナレーションが意思を持たないでくれ給え!」
「そうですよ!ただでさえカオスなこの作品を悪化させないでください!」
チッ、、、そのとき〜
「あっ、おい待ッ
ズザザッ
柚凪がころんだ
「っったぁ〜〜、、何してくれるんだい!ナレーションのくせに!!!」
へっザマァ見やがれこの野郎!!!
「ああ〜ほら、立ってください」
涼夜が手を柚凪に差し出す
「ああ、助かるよ、ありがとう」
ギュ、
柚凪が起き上がる
「ったく、ナレーションめ、、、、」
「そうですね、、あ、あそこが俺の家です」
涼夜が指を指す
「そうかい、玄関まで送ろうか?」
「いえ、いいです」
「そうかい、気をつけ給えよ〜」
柚凪がゆっくりとした足取りで去ってゆく
「、、、今回は何もなかったな、、、」
涼夜が呟く
電柱の影から
ナニカガミテイルコトニキズカズ、、、、