ある夏の昼下がり
コレの投稿はすごい不定期なのであしからず
ある夏の昼下がり、生徒なら空腹で購買などに駆け出してるであろう時間帯、誰も居ないようなしんとした廊下の中、一人の少年が扉の前に立っていた、
「、、、ここで合ってる、、よな?」
扉の看板には「探偵部」と書かれている
「100円で何でも解決してくれるって、、、本当なのかな、」
彼の名は佐東 涼夜とある悩みがあって今ここにいる、が、主人公はこいつではない
「胡散臭いけど、、ここしかもう頼れない」
涼夜は意を決して扉を開けた
ギぃィ、、、
少し軋んだ音と共に扉が開く
「すみませーん、、、依頼に来たんですけど〜、、、」
涼夜が中を見る、そこには本のぎっしり詰まった棚とアンティーク調の椅子とテーブル。
そこに座っていたのは、、
「おや?」
メロンパンを頬張る少女が居た
「えっ?!ええっ?!」
涼夜が驚いたような声を出す
「なんだい、急に、失礼だね」
少女がメロンパンを食べ終わって袋をゴミ箱に捨てる
「まさか食事中とは思わなくて、、、」
「失礼な、ワタシだって人間だよ?腹は減るさ」
「それより君はどうしたのさ、こんな昼から相談なんて珍しいね」
少女の蒼い目が光った、
「あ、えっと、その、、」
、、、ナニカが見てイる
「あ、、、」
その感覚を覚えると同時に涼夜の体から力が抜ける
(まただ、また何かがこっちを見ている)
少女は考えるような素振りをしこちらを向いた
「ふむ、なるほど、ではコレで話せるかな?」
パキン
何かが割れるような音と共に先程の視線が消えた
「、、、は、え、いま、なにが、」
「なに、応急処置だよ、長くは続かない、話したいなら早くしたほうがいい」
涼夜が恐る恐る話し始める
「、、、さいきん、誰かに見られているんです、誰なのかはしらないけど、」
少女が口を開く
「、、、君はそれをどうしたいんだい?」
「その視線がなくなれば、それでいいんです、ずっとずっとずっと見られているのがしんどくて」
「なるほど、視線をなくす、か、原因はどうなって良いのだね?」
「?視線がなくなれば、まぁ、原因がどうなっても、、、」
少女が笑う、
「良いだろう、ワタシはもともとそっち専門だからな、引き受けてやろう」
「!!」
少女がこちらにやってきて手を貸す
「立てるかい?」
「あ、はい、」
涼夜が手を掴み起き上がる
「ワタシは柚凪、内海八 柚凪だ、よろしく頼むよ、依頼人君」
「佐東 涼夜です、よろしくお願いします」
夏の日が入る部屋の中、柚凪の目がキラリと光った