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第2話 過去は無かったことにできない

「じゃあ、ワイは行くからな」

「ええ、ここまでの送迎感謝するわ」

「で、俺たちはどこにいきゃいいんだ?」


渚が質問するとミナはタブレットの画面を無言で見せてきた

そこには京華 中等学校という文字と

学び 遊び 楽しみという文字が書かれたホームページが写っていた


「普通だな」

「学校自体はね、でもこの地区が負の感情を集めるのに最適だと言われているの」

「一番高宮神社に近いところだから依代が作りやすいんやろう。。。。。。。。ミナ」


マサトはミナの側に行き耳元で忠告をした

それはミナがもし依代に囚われた

場合

早急にマサキに決断を迫り

ミナを軟禁するという忠告だった


「お前の体内にあるストレス球はまだ取り除くことができていない、そんな状態で自身の負の感情を利用されたりしたら最悪地球が滅ぶ利用されたと判明後早急にお前を変幻の里に強制送還するからな」

「へいへい、利用されないから安心してくださいねぇ〜」


マサトはミナの頭を軽く引っ叩き

宇宙船に乗り込み帰って行った

その様子を見届けたミナは目を瞑り深く息を吸って吐いた


「。。。。。さて、部屋に荷物を運びましょうか」

「俺は優里達の元へ帰るけど愛美1人で大丈夫か?」

「私の荷物はそんなにありませんし大丈夫ですよ」

「。。。。。。。むしろその大量の本が入ったリュックを持ち運ぶのが大変だろ、業者みたいになってんぞ」


渚は愛美が背負い

両手に抱えてるリュックを見て

不安そうな表情をした


「大丈夫ですよ、組み立てる本棚もあるのでミナさんも手伝ってくれるので」

「。。。。。。愛美、こんなゴボウみたいな奴にこんな10キロ以上あるリュック背負えると思うか?」

「誰がごぼうよ」

「じゃあ、体重いってみろや」

「。。。。。。。29キロ」

「ごぼうよりひでぇじゃねえかよ」

-----------------

----

「さて、私達の目的はわかってるわよね?貴方達はこの学園に行ってもらって勉強しながら依代に利用されそうな子を探すの、ついでに高宮京子の捕縛も兼ねてね」

「楽勝だぜ!」

「。。。。。。。。」


愛美はミナの【高宮京子を捕縛】という言葉に違和感を覚えた

マサトは一回もそんな命令をしてないからだ

つまりミナの独断で進めている

その理由を聞こうとしたが

いつもなら目があったら微笑んでくれているミナは愛美と目があっても無表情だった

そんなミナに恐怖を感じた愛美は俯き

目を合わせる事ができなかった


「で、どーやって探したらいいんだ?手当たり次第鏡を向けて負の感情が高まってるやつを軟禁でもするのか?」

「とりあえず貴方達は普段通りに過ごして、負の感情が目に見えて溜まってそうな子を見つけた場合貴方達の力で負のエネルギーを取り除いて」

「りょーかい!!」

「じゃ、あたしは少し休む。。。。いきましょ?」


ミナは俯いている愛美の腕を掴んだ

愛美は驚きミナの顔を見ると

ミナは少し微笑みながらいつもの優しい

ミナの顔をして愛美の方を見ていた

その様子を見て愛美は笑顔で

ミナの手を握り返し部屋に戻っていった

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---------------------------

-----------------

「ん。。。。。。ふぅ、ありがとうございます」

「だいじょーぶ??おねーちゃん」

「あら、小さい子。。。。。大丈夫ですよ、レンツィ様こちらの子は?」

「僕が新しく仕入れた駒だ、君こそ最近もう1人の人格が目覚めかけるのが早いように感じるけど大丈夫なの?昨日も薬飲んで今日も薬飲んだじゃん」


レンツィは子供達に肉を与えながら

薬を飲み椅子に深く腰掛けている雅のことを哀れみの目で見ていた


「どうやらこの子は地球を守りたいみたいですね、こんな手遅れな星」

「どうやらあの映像を見て価値観を変えたようだな?あの映像は編集も何も加えていない真実そのものだ」

「ええ、あの映像は本物です。。。。。国民を助けるはずの政府が国民を苦しめてあろうことかそのお金を自分の懐に入れている、国民を助けるはずの警察が国民の相談を無視し国民が殺されるまで動かない。。。。。。子供を助けるはずの児童福祉が子供のSOSに気づかず虐待死を招いてしまう。。。。。お金はあるはずなのに災害が起きた時はそのまま。。。。。道路の補強なんてされない。。。。こんな星に希望はありません」

「僕らが地球に行って調査した甲斐があったよね、お父さん」


サタンは椅子に腰掛け

足を組みながらほくそ笑んでいた


「お母様、憑代の対象となる人物が見つかりました」

「佐藤苺姫。。。。。いちごひめ?」

「ストロベリープリンセスと呼ぶらしいです、現代の親は子供に対しておかしな名前をつけますね。。。。。まぁいいでしょうこの子の負の感情が他の子達よりも大きいです」


京子は水晶に映っている王子みたいな格好をしている女性をじっと見つめ

その心の闇を引っ張り出し依代に封印した


「すぐに封印するのかい?」

「レンツィさん、そんなことはありません。。。。。。最初に依代に封じ負の感情を限界まで感じ取ることができたら。。。。。私かお母様が直接この哀れな子羊の元へ訪れ依代と入れ替える」

「入れ替えてなんの意味があるんだい?」

「依代は負の感情が欲望となってできた塊、そんな依代と人格を入れ替えたら。。。。。地球を欲望の塊でいっぱいにして」

「あの人の叶えられなかった願いを叶えることができる、地球を支柱に収めることができる」


京子は大きくなったお腹を優しく撫でながら

そう呟き依代を透明なアクリルケースに収めた

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--------------------------

----------------

「。。。。。。ミナさん、これは」

「んぇ?可愛いでしょ?」


愛美達が行く京華 中等学校は服装は自由の為

事前に用意しないといけないが

ミナが買ってきた服は深緑色のセーターの真ん中にうさぎのワッペンがでかでかと乗っており

お世辞にもオシャレとは言い難いデザインをしていた


「えと。。。。。。これをどこで買ったのですか?」

「うーん、緑色のセーターを買ってきてワッペンはあたしがつけたの!可愛いでしょ?」

「そうですねぇ!はは。。。は」

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---------

「優里!!!!おま。。。。こんなの着れるかよ!」

「。。。。。着ろよ?お前が言ったんじゃねえかどんな服でもいいから買ってきてって」

「だからって。。。。。こんな。。。。恥晒しだ。。。。。」


渚が持っている服は

オレンジのフリルがついた

可愛らしいワンピースだった


「お前があの子らを忘れるためにあの子らのお下がりはもう着ないから新しい服を買ってきてくださいって土下座してまで頼んできたからちょっとお高い服買ったんだぞ」

「なんでだよ!?普通の服でいいんだ!お前らただでさえあまりお金ないって。。。。。。」

「自分らのことは二の次お前らのことを一番に考えてこそ職員だろ、それに副業してるからな」


優里は向日葵と始めた

ネット活動アカウントを渚に見せた

そこには チャンネル登録者20万人と表記してあり

最古の動画を見てみると

渚達がイストワールドで過ごしていた時から作ってあり最初の動画は優里が子供達をあやしながら子守唄を歌ってる場面だった


「。。。。。。お前いつの間にこんなの、でもちゃんと顔は隠してあるな」

「ったりめぇよ!子供達に危害があったら危ねえしな!ほら、もう今月の収益だけでこんぐらい行ったんだからお前が心配するようなことねえって!」

「ほら、渚ちゃんのカバンも新しいやつに変えたんだよ!これで。。。。。エコバッグからおさらばだね!」


向日葵は中学生らしいカバン。。。。。。かと思いきや一昔前のギャルが持ってそうな

マスコットがジャラジャラついたカバンだった


「。。。。。。あのよぉ。。。。」

--------------------------

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------------

「にゃぁん」

「よしよし。。。。。神様が戻ってくるからそろそろ神秘の部屋に戻ろうか」

「春子。。。。。まだやってんの?」

「夏子ちゃん、だって。。。。」

「あーしらはもう子供の季節天使じゃないんだ、神に仕えしもの。。。。。こんなことがバレたら無理やり子供を産まされ季節天使としての業務は強制的にその子に引き継がれあんたは追放されるか殺されるんだよ!?」


春子は心配そうに見上げる猫を抱き抱え

無言のまま神秘の部屋へと向かった


「。。。。。神に内緒で魔族と結婚したのちに半分神の力を持ち半分悪魔の力を持った子供を産んだ大女神様は神に処刑されて魂を生前嫌いだった猫に移され神秘の部屋に軟禁した。。。。。春子が抱いてるその猫がそれだよ、お願いだからその猫から離れて」

「夏子ちゃん、私がいなかったら地球に春は訪れない。。。。。。でも私はやることがあるの」

「はる。。。。!」

「神様の凶行を止められるのは私1人なの!!大神様はなんでもできる。。。。。なんでもできるから間違った知識をあの陰陽師の叔母ちゃんにれ込み自分の野望を叶えさせようとしてるんだよ!?それを黙って見てるって訳!?」


夏子は黙り春子は猫を抱きながら部屋の奥へ進み姿が見えなくなった


「。。。。。。夏子はん、うち春子はんが万が一季節精霊の業務を捨てて地球に行くというならうちも行きます」

「子秋まで。。。。。。そんなのだめにきまってるし!もし子秋までいなくなったら残るは夏のあーしと冬の小冬だけ。。。。。それが地球にどういう影響を与えるか分かってんの!?最悪の場合地球の温度が高くなったり低くなったりで地球の寿命がどんどん縮んでいき滅亡の恐れもあるってわかってんの!?」


小秋はめんどくさそうにため息を吐き

夏子に近づき冷たい目線で夏子を押し倒した


「っ!」

「春子はんを必死になって止めるのは自分が信仰している大神様の邪魔になるからやろ?ほんまけったいな子やな夏子はんは。。。。。ええお育ちやこと」

------------------------

-----------------

------------

ガチャ

「行って来まーす」

「行ってらっしゃい、今日の晩御飯何にする?」

「オムライスがいいです!ミナさんが作ったオムライスすごく美味しいので!」


ミナは嬉しそうに微笑みながら愛美のカバンを手渡し見送った

ドアが閉まると同時にため息を吐き

鍵付きの引き出しから小さな水晶がついてるネックレスを取り出した

...................

...................

...................

...................

{シルフィア、最後の警告です}

{なーに、急に改まって}

{あの子に手を貸すのはやめたほうがいい、自らの首を絞めることになります}

{あーはいはい、女神様がいうのならそうですねー}

{ミナ!ちゃんと話を。。。。。あの子の心にはマザーと同じ波動を感じるの!お願いここでなんとかしないと将来の貴方が苦労する羽目になる!}

{考えすぎ、あんな優しい子がクソみたいな魔王と手を組むわけないでしょ}

{まって!!お願い!!!ここで。。。ここでなんとかしないと本当に!!!}

...................

...................

...................

...................

「あの時、あなたの言うことを聞いていればこんなことにはならなかったのかしら。。。。。人の話をよく聞かないあたしの悪い癖だわ」

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------------------------

-----------------

「よっす、まな。。。。。なんだその服!?」

「か。。。。可愛いでしょ?」

「ダセェ!!!」

「。。。。。。貴方って物事をはっきりと言いますよね、しょうがないじゃないですかミナさんがセーターに縫って作った服って聞いて着用しないわけないじゃないですか」

「。。。。。変幻族ってファッションセンスが俺らとちげえからさ断ってもいいとおもうんだけどな?」


渚は呆れながら愛美と手を繋ぎ学校まで歩いた

学校の校門を抜けると黄色い声援が飛び交っておりその中心にイケメンが立って女子達の

手を握っていた


「王子様〜」

「なんだい子猫ちゃんたち」

「今日のテスト少し前より点数が落ちてたんです〜慰めてください〜」

「それは悲しかったよね、でも人生はテストだけじゃない。。。。君は君にしかできないことがあるんだよ」

「は。。。はわわぁ!ありがとうございましゅうー!!!!」


その様子を見た渚は苦虫をすりつぶしたような顔をして愛美と一緒にその横を通り過ぎようとした

しかし直前にフェレナが渚の髪を引っ張り

物陰に隠れさせた


「なんすんだよ!?」

「あの王子。。。。。。もう手がつけられてるわ」

「もう手遅れということでしょうか?」

「いや、どうやらあいつらたちがやったのはあの王子の心と依代を繋いだだけ。。。。。。あとはあの王子が抱える負の感情を栄養分にして

依代を協力なものへ成長させる段階なの」


渚は王子の姿を見て

なぜ、雅たちが王子を選んだのは今ひとつ理解ができなかった

渚の目に映る王子は優しく振る舞う

青年にしか見えなかったからだ


「ともかく、あの王子から目を離さないこととあの王子が抱える病みを早めに暴くことよ」

「あの王子が抱える悩みぃ〜?」

「とりあえず王子の事を調べましょう、そこに悩みがあるかもしれませんし」


愛美はまず王子の名前を聞いた

しかし大半の人間は佐藤さんしか答えなかったが

佐藤が歌唱部という部活に所属していると聞き

歌唱部がある部屋へと向かった

しかし


「何度も言わせるな!!!!部活は将来役に立つ事をする活動だ!!!歌唱部??アイドルの真似事なんか将来なんの役に立つんだ?」

「もう届出を出しました!貴方にとやかく言われる筋合いはありませんし貴方は書道部を作りたくて自分にとって不要な部活を追い出そうとしている!!!」


愛美は渚を引っ張り階段の踊り場で聞き耳を立てた

怒鳴っている人物は教師と見られる大人で

可愛らしいパニエスカートを履いて教師に歯向かっているのは生徒らしい女の子


「人が少なく廃部と聞いたんだがな?これであいつも諦めがつくだろ。。。。。自分の母親の真似事をして色んな人に迷惑をかけてるんだ、これで目が覚めるだろう」

「王子は関係ない!」

「何度でも言ってやってもいい、佐藤 苺姫。。。。。ストロベリープリンセスは自分の母親や姉妹達がやっている汚い仕事から現実逃避するためにアイドルの真似事をして勝手に曲を作り世界的に有名になる事で母親より上だと知らしめたいという。。。。自分勝手な理由だ!!それに佐藤の父親は。。。。」

「出て行って!!!」


パニエスカートの女子生徒は教師を無理やり外に連れ出しドアを閉めた

しばらく教師は近辺を彷徨いていたが

諦めたのか歌唱部から離れていった


「。。。。。あの」

「こっちの部屋に入って。。。静かに」


愛美と渚は静かに歌唱部に入った

中は数本のマイクと丸い何かがあり

愛美は見慣れない機械に興味を示し触ろうと手を伸ばした瞬間

その手を横からスッと掴まれた


「無闇に触るものじゃないよ、新しい子猫ちゃん」

「貴方は。。。。。王子ですか?」

「やぁ、君達が新しい生徒かい?まだ授業には時間があるから見学に来たのかな?」


愛美は勢いよく答えその時に時計型の鏡で王子の心の中を除いた

この時計は事前に優里から貰ったもので

対象の人物にに向けるとその人の心の闇が黒い靄となって見える時計だ


「。。。。。あの、王子の事を知りたいのですが」

「王子?あぁ。。。。。私に聞かない方がいいよ私あの子のことをよく思ってないから」

「なんでですか?」


愛美は金髪でおかっぱの少女に質問をしたが少女は王子の名前を聞いただけであまりいい顔はしなかった


「。。。。。この部活を作ったのは私のお姉ちゃんなの、お姉ちゃんが卒業する前時期部長を決めると言ってね、もちろん妹である私が選ばれると思って手を上げた私とあの子が手を挙げて。。。。。。。あの子は自分の母親の立場を利用して部長になったの、あんなの親の七光と何が違うの!?」

「母親ってどういう人だったんですか?」

「まじかるスゥイートというグループの元リーダーで今はキャバクラの嬢。。。。だっけ?あの子は不運なことに本番を強制した太客との間にできた三人目の子供。。。。。これだけでも可哀想なのにあのバカな女は自分の子供達に源氏名をつけたの、1人目は林檎姫アップルプリンセス2人目は蜜柑姫オレンジプリンセス

3人目は苺姫ストロベリープリンセス


女の子の言葉に愛美は絶句した

王子がそんな待遇だとは思わなかったのと同時にこの闇を振り払うのは無理だと確信した


「最初はあの女も風俗嬢になるのを拒んでたみたいだけど、三人を育てるためのお金を稼ぐのにはそんじゃそこらの仕事ちまちまやってるようじゃ無理だったの」

「三人。。。。。三つ子だったんですか!?」

「そうよ、可哀想にだから三人育てるために風俗嬢を始めたの」


金髪の女の子は前から王子が来ると

先ほどまで喋っていた口を閉ざした

王子は金髪の少女のそばにくると

バレたんじゃないかと思い身構えたが

何も気にしてないかのような素振りで

CDの売上を相談し始めた


「僕の歌う曲が入っているCDの売り上げが好調みたいだ」

「。。。。で?」

「でも先月より売り上げが落ちてるみたいなんだけど。。。。新しい曲を作った方がいいのかそれとも別のアイドルグループみたいに握手券をつけた方がいいのかどっちがいい?」

「。。。。。。。今から曲を作るとなるとコストが掛かる、握手券ってどこでやるつもりなの?どこかを借りる余裕が私達にあるの?」

「相変わらず分析がお上手だ、君達は見学かい?それとも入部希望者かな?ここ全体がスタジオになっていていつでも歌手活動が始められる。。。。夢のような部活だ」


王子は片膝をついて愛美の手を取った

その様子はまるで童話に出てくる王子そのものだった


「君は美しいね、どうだい?この後茶会を開こうと思うんだ。。。。。。君も来るかい?」

「家で待ってる人がいるので」

「あら、彼氏さんかい?」

「。。。。ちが。。。いますよ」


愛美は一瞬言葉に詰まり考え込んだ

考え込めばこむほど

頭の中にミナが浮かんで

愛美は顔を赤らめて伏せた


「まぁでも部活終わりの茶会は楽しいから君達も来てみるといい、君達が部活に入ればの話だけどね」

「茶会は部員しか入れないからねぇ〜まっ色んな部活を見て決めるといいよ」


金髪の少女は京華 中等学校の部活動一覧を見せた

そこには

ダンス部

歌唱部

園芸部

手芸部

漫画部

などあり


部活申請一覧に

書道部

サッカー部があった


「なんか不思議な部活ですね、普通こういうのはサッカー部とか卓球部とかあると思うのですが」

「この学校は楽しく学んでもらいたいというのをモットーに勉強は授業だけで部活は娯楽なんだ」

「へぇ〜。。。。。。あの顧問が文句言うのも少しわかる気がする」


愛美と渚は全部の部活をめぐったが

王子を監視する名目で歌唱部に入ったほうがいいんじゃないかと愛美は部活を巡る道中で渚に伝えた


「おめぇ、正気か?歌手活動ってことは俺らアイドルになるってことだぞ?」

「あら、いいんじゃない?石ころみたいな貴方には衝撃な体験になるわよ?」

「石ころって。。。。。。おま」


キャァァァァァ


渚が口を開いた瞬間

遠くから女子生徒の叫び声が響き

愛美達は急いで叫び声を上げている女子生徒の元へ駆け寄った


「何があったんですか!?」

「。。。。。。ゴリ先生が。。。。空に」

「あ、木に引っかかってる。。。。。」

「うぉーーーー!!!!!おろせぇ!!!!!」

「なんで空に?」


女子生徒が先程までを説明した

書道部の顧問はどうやら王子と鉢合わせして

思っていたことを全部ぶちまけていた

最初はぶちまけるだけだったので安心だと思っていたが

やがて母親否定や人格否定に繋がり

止めようと女子生徒が駆け寄った瞬間

顧問の体が宙に浮き

窓ガラスを突き破り空へ浮き上がっているのが

今の現状だ


「顧問をなんとか下に下ろそうと脚立とか持ってくる間に王子はどっか行っちゃうし」

「愛美、これって。。。。。。」

「王子ってどこに行ったかは知りませんよね?行きそうなところに心当たりは。。。?」

「うーん。。。。。王子結構顔が曇ってたからそのまま家に。。。。。あ、でも家には帰ってはないかも」

「他に行きそうな場所ってわかりますか?」

--------------------数日前

----------------

---------

「ただいま。。。。。」

「きゃ〜!!そうなんですかぁ?あ、シャンパンもう一杯入りますぅ?」

「ほら、苺もここにきてお客さんに接待しな。。。。。待ちなさい!」

「ハハハ、いいよいいよ。。。。どうせ18歳になったら。。。。ね」


王子はドア越しに震えて

右手で髪を一本一本引きちぎっていた

そして急いで引き出しにしまってある薬を取り水で流し込んだ


「汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い。。。。。。。。」

“親の七光りの癖に!!!!”

「五月蝿い。。。。。。。。」

“そんな男みたいな格好して○○様になんて言われるかわかってんの?○○様は将来あなたの太客になるのよ?”

「五月蝿い五月蝿い」

“佐藤、いい加減ごっこ遊びはやめろ!”

「五月蝿い!!!!」

“お前は汚い客から生まれた子供だ!!!”

「いい加減にしてよ!!!」


王子は枕を思いっきり投げてベットに頭を強く打ち付けた


「嫌い。。。。嫌い。。。。皆なんて嫌い!姉ちゃんもお母さんも教師も全員。。。!!!!」


フワッ


王子の後ろからブラックホールが現れ

中から雅が出てきた


“消えちゃえばいいと思ってる??”

「っだれ!?」

“私は貴方の欲望を叶える者。。。。。さぁ、貴方の欲望を言いなさい”

「僕の欲望は。。。。。。汚い奴らを全員始末する事」

“キャバ嬢なんてやってる女は全員汚い、その客も全員汚い。。。。。。そんな人間この世に必要?”

「必要ない」

“なら。。。。。一旦全員の記憶を消しましょ?”

「け。。。。ケス」

---------------------------

-----------------

-------現在

「愛美はその。。。。。キラかわなお店に行って依代を探す、俺は王子の本体をマンションで探す。。。。。。けど」

「あの生徒の情報だと王子のマンションはキャバクラを運営していて私達だけでは入れないようになってる。。。。」

「だから適任のやつを呼んでくるんだ、ちょっと待ってろ」


渚は一旦アストロメリアに戻り

H本を見て鼻を伸ばしているアレクの頭を引っ叩き

H本を取り上げた


「何すんだ!?」

「あいつらの悪影響だっつってんだろ」

「あいつらって今お前と江真ちゃんと赤ん坊とカストルしかいないってのに!」

「カストルと赤子の悪影響だろ。。。。。。。まぁ、今日は許してやるが先に俺に協力しろ」


相変わらずの暴君にアレクは深いため息をついたが唯一残っているH本を燃やされるのは

不服のために協力することにした


「で、俺は何をしたらいいんだ?」

「キャラバクラに行ってくれ」

「キャ。。。。キキキキキキャバクラ!?」

「なんだよ」

「俺、お前に何かしたか?キャバクラなんてご褒美だぞ!?」


アレクは籠から解き放たれた小鳥のように

舞を踊り喜んだ

しかしその後ろで危機を知らせる水晶が

小刻みに震えていることを2人は知らなかった

---------------------------

-----------------

---------

『どうもみなさまこんにちは、1時間クッキングのお時間です 今日はお肉を使わないヴィーガンの方でも食べられる卵牛乳不使用プリンを作っていきたいと思います。。。。まずは〜』

「なるほどなるほど。。。。片栗粉ってやつが必要なのね」


パチンッ


『ここで番組の途中ですが緊急ニュースをお知らせします』

「はぁ〜!?せっかくメモしてたのに〜」

『深夜に女性を狙った大量暴行事件が多発しております、女性の方は深夜に外出を控えてください、現場から○○記者で」

パツンッ


ミナは少し不安な表情を浮かべ

愛美に早く帰ってくるようにとメールし

ソファーに腰掛けニュースの続きを見ていた

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-----------------

ガチャ

「あらいらっしゃ〜い」

「うっひょぉぉぉ!!!!!」

「あらあら元気なお客様ね、2階で待っててくれるかしら?今お客さんが多くて」

「2階にいる苺に接待させたら?確か苺っていま2階にいたはずだし」


アレクはスキップで2階へ行き

苺のいる扉を叩いた

しかし反応はなく

アレクは賢い犬のように扉の前で待っていた


『渚さん、聞こえますか!?』

「おぅ、なんでそんなに焦って」

『いますぐアレクさんを避難させてください!!!!』


愛美がいい終わる前に

扉を壊す音が聞こえてきた


「なんだ!?」

『早くアパートに向かってください!!!最悪の事態は。。。。。。』

-----------------

---------

-----

「あら、おかえり」

「2階に新しいお客さんがいるから接待して来て」

「。。。。。。。ナニモ、カワッテナイ」

「は?」

 

王子は右手を伸ばした

右手には黒い祓棒が現れ

その様子を見て渚と愛美は戦慄した

その祓棒はかつてマザーを封印した時に見たものと瓜二つだったからだ


「あれ。。。。。どういうことだよ!?」

『やっぱ裏で動いているのはあの人達ですか、渚さんいまどこにいますか?』

「とりあえずアパートの前にき」


ギニャァァァァァァァァ!!!!!!


アレクの叫び声がアパートの2階部分から聞こえ

渚は早足でアパートの205号室の前まで行った

しかし扉は無惨に破壊されており

中に奇抜なドレスを着た女性達と

お客と思われる男性達が折り重なるように倒れていた


「な。。。。なんだこれ!?」

『渚さん、私もそちらへ行き。。。。きゃあ!?』

「愛美!?どうした愛美!?おい!!!。。。。。。くそ、通信が切れた!!」

---------------------------

------------------------

-----------------

「あれれ〜?変幻族じゃないな〜」

「でも金助君、人間のお肉も美味しそうだよぉ〜?」

「(この子達はアストロメリアにいてた子達。。。。。そしてレンツィに連れてかれた。。。。。逃げないと。。。。けど足が)」


先程まで渚と無線通信してた愛美だったが

渚の異様な反応に自らもアパートに向かっていたがその途中で足に痛みを感じるその場に倒れこんでいた


「レンツィさん、人間のお肉は臭くて食べたらビョーキになるって言ってなかった?」

「あ、でもこの子。。。。スンスン。。。。変幻族の匂いするからこの子を人質に取ってその人を連れて来させようよ!」

「いいね!頭いーじゃん!!」

「(このままじゃ私が足を引っ張ってしまう。。。。どうしたら。。。。)」


愛美は必死に逃げようとするが

子供達に抱き抱えられ

ロープで縛られた


「動いたらお腹を刺すよ?」

「大人しくしててね〜?」

「。。。。。。。。(渚さんは1人で大丈夫なはずですが、ミナさんを巻き込むのは。。。。シノブ)」


愛美は脳内でシノブに話しかけ

近辺に助けてもらえる大人がいないかと探してもらうことにした


「携帯ってどれ?これ?」

「操作わかんない〜!!!」

「レンツィさんは今は不在だし。。。。。。」


子供達はなんとかスマホを操作してミナに電話することに成功した

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------------------

「。。。。なんだよこれ、おい!大丈夫か!?」

「。。。。。。あら?私達は一体何を?この人たちは?」

「この人達っておまえらの客じゃねえのか?」

「客?ライブするにも部屋の中でしないわよ〜」


渚はさっきから受け答えができてない現状に困惑しながらも2階の階段を登った


「アレク!。。。。。。。ん?」

「やぁ」

「王子。。。。おまえ!」

「こいつはどうやら違うみたいだから何もしてないよ」

「下の奴らはなんかしたのか?」

「。。。。。。キャバ嬢だった頃の記憶を消しただけさ」

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-----------------

--------

「はい、もしもし」

『聞こえてる?あのね、貴方の大事な子供を預かっているんだ!助けたければ貴方1人で。。。。。。。うわぁ!?」


ガチャ

ツーツー


「さっきの声愛美ちゃんじゃない。。。!?」


ミナは靴を履き玄関の扉を開けた

しかし目の前の人影に額をぶつけ

その場に倒れ込んだ


「いっ。。。。。。」

「すまない、アストロメリアの所長の優里だ」


優里神妙な面持ちで

片脇で抱えている足を負傷している愛美をミナに手渡した


「愛美ちゃ。。。。!?」

「あたしが渚達の晩御飯を買いに行った帰り。。。。。レンツィに連れ去られた子供達の姿があってその中心には手足を縛られていたこの子が、子供達はこの子の携帯を奪いあんたに連絡を取ろうとしていた。。。。。だからあたしが殴ってこの子を救出したんだが。。。。。。。。子供達には逃げられた」


優里は愛美の足に簡単な治療を施したことを

ミナに伝え早足で立ち去った

---------------------------

----------------

-------

「記憶を。。。。消した?」

「そう、僕の願いはそこの鏡に書いてあるから見てみたらいい」


渚は王子から目を離さないように移動し

鏡の中の文字を見た

そこには

【夜職をしている女達やその客の記憶からキャバクラという記憶を消したい】

という文言が書かれてあった


「お前はその通りに動いたと。。。。?」

「うん」

「お前の裏にいる人間は誰だ?」

「。。。。。僕(依代)を作った人?なら、高宮雅様だよ、あの人はすごいからね」


王子は渚の顎を持ち上げ

目を見て耳元で囁いた


「。。。。あの子の人格はもうない」

「っ!?」


王子(依代)はわなわなと震える渚を

面白そうに見て

両手を広げた


「ほら、僕はここにいる。。。。もう満足したから僕からその子の魂を取るといい」

「何が目的なんだ?」

「別に、僕はこの子に少し同情しただけさ。。。。。この子の過去は知ってるだろ?この子は新しい人生を謳歌するべきだと。。。。」

「私が判断しましたの」


王子(依代)の後ろから雅が現れ

依代から魂を取り出し

殻になった依代を懐にしまい

魂を王子に返した


「飛鳥の体を返。。。!?」

「お黙りなさい、京子から全てを聞きました。。。。。貴方がこの子を失敗作にしたと。。。。。全く貴方の本質はあの妖狐と似てますね」


雅は渚の首元に祓棒を当てながら

静かに渚の方を見た


「この子の人格はもう消えました、しかし貴方だけひとりぼっちにさせるのはダメなことでしょ?私は優しいので貴方も一緒に」



雅が渚の首元に祓棒を思い切り振り落とそうとした時

水圧が高い水によって祓棒は弾き飛ばされた


「誰だ!?」

「その子には指一本触れさせねえ!!!!!そいつの母親についてはどんな性格なのかどんな声なのかわかんねえが、あの妖狐の目はいつもこいつを見ていた」

「そりゃこの子の母親ですからね、京子から聞きましたよ。。。。。。猫又妖怪の杏は例え乳房を失うことになってでも子宮をぐちゃぐちゃにされても自分の娘の居場所を教えなかったそうですね」


雅はアレクを見て

何かを思いついたかのようにニヤリとほくそ笑んだ


「お前、生きたいでしょ?死にたくないでしょ?」

「そりゃ生きたいよ!俺も未来があるからな!」

「ならこの女を犯しなさい」


雅は渚のズボンを下ろし

アレクの前に出したが

渚はアレクの性質を知っているので

静かにアレクを見ていた


「はぁ?こんな男みたいにガサツで胸も巨乳じゃねえ女なんか願い下げだわ!アレク様を舐めるな!」

「そうですか。。。。なら、命は保証できませんね」

「アレク!!」


アレクは軽い身のこなしで雅の攻撃をするりとすり抜け

魂が戻った王子と渚を両脇に抱えアパートを去った


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優里は愛美が子供達に襲われたと言う場所にもう一度戻り逃げた子供達の足取りを追っていた


「くそ、ここにもいない。。。。。。おーい!!!チビ達いるなら返事してくれ〜!!!」

「な〜に〜?」

「うぉ!?本当にいた。。。。。帰ろう!そして罪を償おう!!」

「やだ、帰ってもお肉食べられないじゃん」

「お肉ならいっぱい食べさせてやる!」

「その子達が言ってるのは変幻族のお肉だ、牛とか豚とかの類ではない」


優里が子供達を説得しようと試みている後ろで車椅子に乗ったレンツィが優里の頬を鋭利な刃物で撫でた


「。。。。。。なるほど、そりゃチビ達がいるならお前もいるよな」

「やぁ、君と話すのは初めてだよね」

「。。。。。あたしは初めてじゃない、あたしの可愛いチビ達をメチャクチャにしたクズ野郎」

「あらら〜、施設と言う【檻】から解放した。。。。。。。僕はこの子達にとって僕は神様なのに」


レンツィの鼻につく態度に

優里は心底怒りを覚えていたが

その怒りを抑え必死に平常心を保っていた


「ところで。。。。。。さっきから殺気が漏れてるけど、高貴な竜族の兵長様は気配の消し方も忘れたのかい?」

「。。。。。。すまんな、お前には地平より深い恨みを持っているもんで」

「恨まれることしたかな?この子達に羽を与えてあげたんだからさ感謝されるべきじゃない??」


優里はこれ以上は怒りで暴力に発展しそうだと察して

別の質問を繰り出した


「お前はなぜここにいる?お前らの目的はなんだ」

「なぜ、敵に手の内を明かすような真似をすると思う?でもまぁ。。。。。君はトゥールからのお墨付きだから特別に教えてあげるよ、マザーの復活。。。。。。高宮飛鳥は今僕らのところにいる」

「お前達のところにいるのは高宮飛鳥ではない」


レンツィは怒りを込めた深いため息を吐き

優里に詰め寄った


「あのさぁ!?なんで君達竜族は1から10まで細かい性格なのかなぁ!?」

「高宮飛鳥はまだ生きているがお前のところにいるのは高宮飛鳥の体を借りた化け物だ、少なくともあたしの大事な子供の為にそう言っておく」

「あの子の人格はもうすぐ消える。。。。。そもそも負の感情を依代に封じ込めてって言うやり方も負の感情を封じ込めた依代を細かくしてジュースにしてあの人に飲ませる、そうすれば体内に強大な負の感情が蓄積されてその蓄積された負の感情に押しつぶされてあの人の中にいる人格は消え」

「レンツィさん!!!」


レンツィは言葉を遮られたことに

憤怒し

怒り狂いながらも後ろを振り返ると

1人の子供のフードを片手で掴みながら

レンツィを睨んでいるミナがいた


「ミナさん!?」

「お前。。。。。僕のコドモを離してくれるかい?」

「却下」

「いやはや。。。。。君みたいな変幻族の王族関係者とあろうものがコドモを泣かせることをするなんて。。。。。それともナリド叔父様が植え付けたストレス玉の影響か?」

「風太君をハナセ!」


ミナは足を蹴ったりする子供達に1人ずつデコピンして怯ませた


「チビ!!」

「優里さん、こいつらはもう以前の貴方の子供ではない!」

「鬱陶しいなぁ!!!!」


レンツィの車椅子から巨大な手が出現し

ミナを掴み壁に打ちつけた


「ミナさん!!!!!」

「こいつのようにぺちゃんこになりたくなければそっちのコドモを返してくれな。。。。へぶ!?」


レンツィは空高く吹っ飛んだ

優里は驚愕し後ろを振り返ると

先ほど壁に打ち付けられたと思われたミナが

レンツィを片足で蹴り上げていた


「ミナさん、大丈夫なんですか!?」

「壁に打ちつけられる寸前に逃げきれたからね、それよりもこいつを連れて施設へ戻ってて」


優里はミナの言う通りに男の子の腕を掴み無理やりその場を離れたが

優里は3歩進むごとに後ろを振り返り

ミナの様子を伺っていた

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「どーだ!!!俺の走りは!」

「普通、もっと早えのかと思ってたが。。。。。。俺の方がはええぞ」

「ん。。。。。。君たちは?」

「あぁ、お前起きたのか」

「君は。。。。。あぁ、もう全て終わったんだね」


王子の意味深な言葉に

渚は口を開いた


「お前、どこまでわかってる?」

「依代を通じて全てさ、僕のやったことは間違ってない。。。。。この世にキャバクラも必要ないし本番を強要して3つ子が生まれた真実もない、あるのは父親と元アイドルが結婚して運良く3つ子が生まれたと言う真実だけ」

「。。。。。。そんな真実があったとしてもお前のやったことは悪いことだ」


渚の言葉に王子はふふッと微笑み

耳元で囁いた


「僕が悪いことをしたと言う真実はない、だって人々は急に殴られたことも自分の子供に将来汚仕事につけと強要したことも綺麗さっぱり忘れてるのだから」

「君はそれで満足なのか?」

「少なくとも今は満足だよ、これからの僕は母親のアイドルを受け継いだ子供として将来を過ごすからね」


王子の回答に

渚は自分自身にこれでよかったのかと問いかけたが

しばらくして自分の判断は間違っていなかったと上を向いて微笑んだ

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「お母様、なぜ依代を持って帰らなかったのですか?」

「。。。。。。なぜでしょう」

「は?」

「しばらく休みます」


雅は薬を飲んでフラフラと小部屋へと戻っていった

その表情はとても悲痛な表情をしており

飛鳥の人格が抑えきれてないと

京子は危機感を覚えていた

その向こうで雅は必死に飛鳥の人格を押さえていた

その表情は苦痛に満ち溢れていた

季節妖精の説明

季節妖精とは地球に春夏秋冬を訪れさせる妖精のこと

春なら桜を降らし夏なら気温をいい感じにあげ

秋なら紅葉やイチョウを降らし冬ならいい感じの寒さにする

季節妖精が一人でも欠ければ

その補強を次の季節妖精がしないといけなくなるが

そうすると力の入れ具合が把握できなくなり

地球へのダメージにつながるため

なるべく季節と天気妖精は欠けない方がいい

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