カレー大好きな私の最大の失敗談
皆様こんにちは。黒星★チーコです。
今日はカレーにまつわる最大の失敗の想い出を語ります。お付き合いくだされば幸いです。
私はカレーが好きです。大好きです。
好きな食べ物を聞かれて一位にはなりませんが、ベスト5なら必ず出てくると思いますし、インドやネパール料理屋さんのカレーも、タイカレーとか札幌風スープカレーも好きです。
勿論家のカレーも大好きです。野菜の切り方、たんぱく質の種類と下処理法方など独自に自分の好みを長年追求した成果があるので、美味しいかどうかわからないお店でカレーを食べるくらいなら自分で作った方が良いや、となります。
長年追求した……というのは、半生どころか人生の多くを占めます。私は家庭の事情(というほど深刻ではないのですが)もあり、10歳頃からカレーだけはほぼひとりで作っていたのです。
そして当時の我が家は六人家族。お代わりや翌朝も食べる事から、家で一番大きい鍋にたっぷりとカレーを作っていました。
玉ねぎは大サイズなら二個以上、中なら三個以上。
人参は二本。小さいのなら三本。
ジャガイモはビニール一袋(中サイズ6個ぐらい?)。
それプラスニンニク、生姜とセロリだったりトマトだったりブロッコリー等々、その時冷蔵庫にある野菜。
それら大量の野菜を不馴れな手つきでモタモタと切り、更に玉ねぎを最低20分は炒めていたので、昔は完成まで二時間近くかかっていた気がします。
その後成長して他の料理も作るようになった私は、独り暮らしをしても自炊には問題ないと自信たっぷりでした。
その自信が打ち砕かれたのは実際に独り暮らしを初めてから少し日数が経ってからの事だったのです。
独り暮らしを始めて「カレーが食べたいな」と思いながらも、私はなかなかカレーを作らずレトルトなどでごまかしていました。
それは何故か。多くの手間と時間を取るからです。
まず、先程挙げたような多くの野菜を買いにいかなければなりません。
しかも自分好みに作るなら、玉ねぎを20分以上炒め、更にセロリの葉やローリエと一緒にグツグツ煮込みつつアクを取る行程も必要です。時間が非常にかかります。
その日はそれでも食べたい気持ちはおさまらず、私は家で一番大きい鍋(5リットル容量のパスタ鍋)をシンク下から取り出し、野菜と肉を買いにスーパーに行きました。
さあ、もう私の「失敗談」とはどんなものかわかった方もいらっしゃるのでは無いでしょうか。
私はつい実家で作る量と同じ分のカレーを作ってしまったのです。
それまで野菜炒めや卵焼き、味噌汁などはちゃんとひとり分で作っていました。
しかしカレーを小鍋やフライパンで作っても良いという認識が当時の私の頭の中には欠片も存在しなかったのです。習慣と思い込みって怖いですね。
そして、せめてルーを入れる前に異常な量を作っている事に気づけば半分はスープにするとか保存するとか出来たのに、実家の大鍋と異なるパスタ鍋(直径が狭く背が高い)で作っていたので全体量を正しく把握できなかった事、久しぶりの自作カレーにウキウキしていた事などから事態の把握が遅れてしまいました。
私が気づいたのは全てが完成した後です。
カレーを皿に盛り、鍋に残った量を見た私は途方にくれました……。どうみても10食以上あります。
独り暮らしを始めたばかりで家に呼べる近所の友達もいません。今ならチャック付き保存袋に小分けして冷凍保存すれば良いのですが、当時はそんな便利なものはありませんでした。
かと言って捨てるなんてとんでもない事です。私はけして裕福ではないアパート暮らし。無駄にできる食べ物なんてありません!
当然の事ながらひとりで全部食べましたよ。約六日間かかりました。昼は外で食事をするため、毎日カレーに火を入れ、冷まして冷蔵庫に保存し……と繰り返して朝晩カレーを食べ続けました。
三日目からは流石に飽きてきたのでコロッケを買ってきて乗せたり、カレーうどんにしたり、カレーチャーハンにしたりとアレンジしながら何とか乗り切りました。
最後の六日目は煮込みすぎて液体になったカレーをご飯にかけながら「これで最後だ……!!」と妙に達成感を感じながら呟いたのを覚えています。
あれはキツかった……いくらカレーが好きだと言ってももう二度とはやりたくないですね。せめてビーフカレーとベジタブルカレーとか、違う味のカレーが続くなら乗り切れるかもしれませんが、毎日全部同じ味ですからね……。
そんな馬鹿な失敗をやらかしたお陰か? その後はちゃんと適正量を作るようになりましたし、その時は三週間ぐらいはカレーを食べませんでしたが、今でもカレーは大好きです。
というか昨夜もカレーでしたので昨夜、今朝とカレーを食べ、まだ一皿分だけ残ったので昼も食べ、三食カレーですw