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幕間『時間』

 少年は当たり前のように過ぎていく時間に憤りを感じていた。

 何故自分は生きているのか。どうして自分が残ってしまったのか。

 後悔や罪悪感が胸を渦巻き、希望や幸福などの感情も呑み込んでいく。

 けれど少年は負の感情までも、記憶と共に蓋をした。

 

 少年は……現実から目を背けた……

 

 やがて少年はただ学校に通うだけの生きた機械に成り果てた。

 他人には無関心で、特に感情も抱かない。その辺の鉄の塊と同じ、ガラクタでしかない。

 少年は昔と比べると変わり果て、周囲からは時間を退化して行っているように見えたが、実際は違う。

 決して過去にも未来にも進まず、ただ現在という名の足下を見るだけに留まっていた。

 

 ――少年は、心の時間を停止した。

 

 

暦日(こよみ) 灰杜(はいと)

 学校……金鈴高校二年生

 イメージカラー……灰色

 キーワード……時間

 花言葉……なし

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