表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
未来屋  作者: 灰戸 雲
5/5

面接

ズドン

机の上に何かが置かれた。それは本だった。オレンジ色でタイトルはそうせき、 ・・・まさか私かな。そう思いながら姿勢をただす。桜と呼ばれた彼女はペラペラと本のページをめくり

「夏目さん。」

声をかけてきた。

「はっはい。」

緊張して少し声が高くなってしまった。

「ここは特殊な仕事場です。」

彼女はそう前置きをしてきた。

「はい。」

まあ名前からしてそうと思っていたけど。

「なので私達は、あだ名をつけて呼びあっています。」

ここで私は本をみた。そこには漱石というタイトル、・・・あれ、私のあだ名これなのでは?そう思い、

「まさかとは思いますが」

「はい。」

「私のあだ名って漱石じゃあないですよね?」

私の声は少しふるえていた。だって仕事の間ずっと漱石って呼ばれるって地獄だもの。

少し間があった。まるで認めるかのような間が。そして彼女は笑顔でこういった。

「はい、そうです。」

宇宙にいるかのような感覚に襲われた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ