複合体の溜塗
孤独の肉片に
自我が芽生えるなら
鉄の塊に
花が咲いてもおかしくない
意識の片鱗に
信念が宿るなら
心の塊に
色が付くのは当然か
雨降りの夜に
失くしたものもあれば
誕生したものもあるという事実
僕等の受け止め方は
多様性で塗り潰されたから
好きなだけ逃げられる
いつか、いつか、いつか
それをやめる日に
上手く取れた日に
新しさがある
古さと添い寝している新しさの中に
生まれるのだ
素直な断片に
心模様が動くなら
魂の形は
数の中に浮かぶしかない
喪失の片雲に
別れを乗せるなら
命の形は
空間に落ちる物語か
どしゃ降りの夜に
消えたものもあれば
有り続けるものもあるという事実
僕等の捨て去り方は
多様性で塗り潰されたから
嫌いなものは消せる
いつか、いつか、いつか
それをやめる日に
有り続けた日に
残る意味がある
古さと添い寝している
認めた中に生まれるのだ
全ての消され方を
自分に適用されないと思っているなら
甘さしかない
残す為には
何倍もの力が要る
無から作り出すことと同じだ
それを分かった上で
消しているんだろうな
雨降りの夜に
失くしたものもあれば
誕生したものもあるという事実
僕等の受け止め方は
多様性で塗り潰されたから
好きなだけ逃げられる
いつか、いつか、いつか
それをやめる日に
上手く取れた日に
新しさがある
古さと添い寝している新しさの中に
生まれるのだ
僕等は既に複合体だ