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15 姉さん登場

      【藤代くん視点】

 「おーい!」

 「みら姉帰ってきたんだ」

 「元気にしてたか?」

 「してたよ」

 「今からどこ行くんだ?」

 「学校だよ」

 「学校かー。懐かしいな」

 「みら姉、もう二十過ぎだもんな」

 「あんたからしたら、もうおばさんに見えるかもね。どうだ? 彼女でも出来たか?」

 「出来てないよ」

 「本当か? おいおい」


 みら姉は笑いながら僕の頬をつついた。


 「やめて!」

 「可愛くないなー。好きな人はいるのか?」

 「……いないよ」

 「なんだ、今の間は?」

 「なんでもないよ」

 「教えろ、教えろー!」

 「同じクラスの人」

 「ほえー。席は近いのか?」

 「……隣」

 「と、隣!? やったじゃん!」

 「……よくないよ」

 「どうして? 仲悪いのか?」

 「仲は特別悪くないけど、向こうは僕のことなんてなんとも思ってないよ」

 「相変わらずだなー」

 「それよりみら姉、今度はいつ帰ってくるんだよ」

 「まぁ、次に帰るのはまた遅くなるかもな。今日は息抜きと可愛い弟の顔を見に来たからな」

 「海外楽しい?」

 「楽しいよ!」

 「そっか。じゃあな」

 「なんだ、もう行くのか?」

 「学校遅れるから」

 「そうだったな。元気でな」


 みら姉は僕に手を振りながら言った。




      【白井さん視点】

 何よ、あれ!?

 藤代くんが私以外の女の子と喋ってるわ!

 もしかして彼女?

 いやいや、そんなわけないわ!

 そんなことは絶対に認めないわ!

 よく考えるのよ。

 よく見たらあの人、すごい年上じゃないかしら。

 まさか、藤代くんは年上が好きだったの!?

 それなら、私なんて眼中にないってことじゃない!

 この前のデートだって本当は遊びで誘ったんだわ。

 藤代くんがまさか女慣れしていたなんて。

 私以外の女にもあんな感じに誘って、遊んでいるに違いないわ。

 あー、考えたくない! 明日学校ではっきり言わなきゃね!

 ん? んんん!?

 あの人今、藤代くんのぽっぺをつついたわ。

 な、何よ。私が見てるとも知らずにイチャイチャなんかして。

 全然、羨ましくなんてないもんね!

 私だって本気を出せばあれくらい出来ますから!

 あの人には負けてられないわ!

 絶対、最後に藤代くんを勝ち取るのはこの私なんだから!

 見ててなさいよ!

 藤代くんが行ったわ。

 あの人、手まで振って!

 どこまでイチャつけば気が済むのよ!

 ふふふ。でも、私は隣の席でほぼ毎日藤代くんを見てるのよ?

 どこの誰か知らないけど、私の方がちょっと有利かしらね。

 絶対に藤代くんとイチャイチャして見せるんだからね!

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