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色のない僕と鮮やかな君  作者: 廿楽 月
4月 出会い、すべての始まり
9/31

8.君のこれから

――4月8日(3)


 つまらないとは思わない。そんな湊に花梨は話を続ける。

「まあ、つまらないかどうかは置いておいて……。でも、人間がもっと長生きできる方法があったら面白いと思わない?」

 この花梨の問いかけは、湊にもなんとなくわかった。もしもそんな方法があるのなら、自分はその方法を使いたいとは思わないが、使いたいと思う人もいるだろうというのは想像できた。湊は思ったことをありのまま伝えた。

「まあ、その思考はわかりますが、僕はそうは思わない……です」

「そうかあ……。でも、湊、私と一緒にそれを探してみない?」

「えっ……?」

 予想外の言葉に湊は驚きを隠せない。そんなことどこかの研究者にでも任せておけばいいものを、花梨は自ら探したいというのだ。

「なんで僕となんですか……?」

「湊だけじゃないわ。くまさんだって協力してくれるし、他にも仲間を集めたいわね。ね、くまさん」

「ああ」

「じゃあ決まりよ!!毎日じゃ大変だから……週に1回でも集まって探しましょう。もちろん面白い話はまだまだ聞かせてあげるわ。私の知っていることも役に立つだろうし」

 とんとん拍子に事が運んでしまった。しかし、湊は納得がいかない。

「僕……必要ですか……?」

「もちろんよ!!湊がいなきゃだめよ!!」

 やはり納得がいかない。別に自分じゃなくても他に仲間を集めてやればいいじゃないかと湊は思った。

 ところが湊は簡単には逃げられなくなってしまった。日熊が湊に無言の圧力をかけてくるのだ。「お前ももちろん協力するよな?」と目で言っているような気がする。高身長の日熊から見下され、そのような視線を向けられると湊は気持ちが縮こまってしまう。

「反対意見がないならいいってことね。じゃあ、来週から活動開始よ!!1週間後、学校が終わったらまたこの公園に集合よ!!」

「え、えっと……まだ了承したわけではないんですけど……」

「今日はもう日も暮れてきたし、解散よ。行きましょ、くまさん」

 今日も今日とて花梨はさっさと帰ってしまう。

 湊にはもう呼び止める元気もなかった。また花梨に振り回されてしまった。そして、来週もまた日熊にここに連れて来られてしまうのだろうということは容易に想像できた。

 湊は決まってしまったことはしょうがないと自分に言い聞かせ、家へと帰っていくのだった。

――あとがき――

 ‏廿楽 月でございます。

 かなり久しぶりの更新になってしまいました_(:3」∠)_

 ‏いや、あのね、いろいろとやることが山積みで疲れちゃってたんです。まだ全快してませんが、これからまた毎週更新できたらなと思っております。

 頑張るぞ〜!!えいえいお〜٩( 'ω' )و

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