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色のない僕と鮮やかな君  作者: 廿楽 月
4月 出会い、すべての始まり
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5.君の心理

――4月7日(3)


 ローゼルの秘密について話し始めた花梨は、声を潜めこう言った。

「それは、まだ秘密よ」

「えっ……?」

 拍子抜けしてしまった湊からは、その一言しか出て来なかった。

「私の話を聞いているうちにわかると思うわ。ということで、また面白い話を聞かせてあげるから。じゃあね」

「えっ、ちょ、ちょっと待って。それって知ってるけど教えてくれないってこと?」

 しかし、またもや振り返ることなく彼女は去ってしまう。

「行っちゃった……。これってまた会いに来るってこと……?」

 花梨に振り回され疲れてしまった湊は、とぼとぼと家の中に入っていく。そして、荷物をベッドに投げ出すと、自らもベッドに倒れ込む。

「ローゼルの話、もうちょっと聞きたかったなあ」

 つい先ほどまでは話を聞くことなど望んでいなかったはずの湊だが、今となっては花梨の話の続きが気になって仕方がない。

「でもまた押しかけられるのはちょっとごめんかな……」

 そう呟いた湊は、横になったままスマートフォンでローゼルについて調べ始める。花梨の言うように、毎朝エネルギー貯水槽にエネルギーが貯まるということはわかったが、“ローゼル”ではなく、“エターナル”という資源がこの世界のエネルギー源だと写真付きで紹介されていた。“ローゼル”という資源の存在についてはどこにも書かれていない。

 花梨が言っていたことは間違いだったのだろうか。しかし、わざわざ間違ったことを教えるだろうか。湊はからかわれただけなのか。それとも花梨はネット上には存在しない本当のことを言っていたのだろうか。だとしたらなぜ知っていたのか。そもそも湊は花梨の名前しか知らず、彼女が何者なのか全くわからない。謎は深まるばかりであった……。

――あとがき――

 廿楽 月でございます。

 いやー、花梨ちゃんは謎の多い人物ですねー。前回のあとがきで書いたとおり、花梨ちゃんはこの物語の案内役です。まあ、湊くんは無知なので案内役にはなれないので……。案内役の花梨ちゃんはいろんなことを知っているようですが、“ローゼル”は本当に存在するんでしょうかね?

 そして、なんと!!次回は新キャラ登場です!!このお話、まだ登場人物は2人しかいなかったんですよ!?ちょっとずつキャラが増えてくるのでそちらもお楽しみに。

 ではでは、また次話でお会いしましょう!!

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