2.君はどう思っているのかな
――4月2日
東雲 湊は自分の部屋で昨日起こった出来事を考えていた。
それはもちろん、日日日 花梨と友達になった件についてだ。
「僕の名前しか知らないのに、どうやって会いに来るんだろう」
一人呟いてみるが、それに応えてくれる人は当然いない。
「ていうか、面白い話を聞かせてくれるって……。僕、そんなこと望んでいないんだけどな」
湊には、自分が無知な人間である自覚がある。だからといって積極的に何かを知ろうと思ったことなど一度もなかった。ましてや面白い話など、人から聞いて何になるのだろうと思っている。
学校の勉強に対する意欲は薄く、社会の一般的な常識を持ち合わせていないことも知っている。人と関わることを好まないのは、そのせいかもしれない。
「面白い話を聞かせる理由は?何が目的なんだろう……」
いくら考えてみても答えは出なかった。
湊はベッドに横になる。趣味も持ち合わせない彼のすることといえば、ただただベッドの上で怠惰な時間を過ごすだけだ。
「もう考えるのはやめよう。昨日は4月1日……そうか、あれはエイプリルフールの嘘だ。うん、そうだ。いきなり友達になんてあるわけがない」
湊は考えることをやめた。すると急に眠たくなってくる。珍しく頭を使ったからであろうか。
そのまま湊は深い眠りに落ちていくのであった。
――あとがき――
どうも、廿楽 月でございます。
最初に言っておきます。この小説は1日ずつ進みません!!
前回は4月1日、今回は4月2日と続いてますが、1日ずつ書いてたらたぶん疲れて書ききれなくなります_(┐「ε:)_ズコー
ということで、次回は何日なんでしょうね(すっとぼけ)。
まあそれもお楽しみに(?)ということで、また次話でお会いしましょう!!