第7章 大切な仲間
その頃龍一たちは……
「ねえ、あのホテルにしない?龍一?」
「(な、なんだ。この胸騒ぎは……)未来、ホテルはあとだ!」
そう言って龍一は店に戻った。
数分後……
店に戻ってきた龍一、そこには美奈子の姿はなく、正が頭を抱えながら、座っていた。
「お、おい!ねーさんは?」
「龍一くん……」
正は龍一と未来にすべてを話した。
「そうだったのか(しかし、やつら、どうやって美奈子さんの正体を……)」
「ご、ごめん……僕、何も出来なかった……」
「お、俺のほうこそ、ねーさんの正体を黙ってて悪かった」
「龍一くん、これから、どうすればいいと思う?」
「それは……」
その時だ。
トイレから老人が出てきたのだ。
「は〜、すっきりした」
「あ、あんた、客か?」
「ああ〜そうじゃ、食べ過ぎてトイレにいたんじゃ。ずいぶん外がにぎやかだったのう」
「はいはい、今日はお勘定いいから、帰ってください」
「そうか……あっそれから、そこの若者は、必死で惚れた女子を止めていたぞ」
「ホントか?正、お前、やるじゃないか!」
「でも結局止められなかった」
「それじゃ、ご馳走さん!また来るからのう」
「な、なんだ〜あのジーさんは?」
龍一たちは知らない、かつて悪魔と呼ばれる男と戦った修羅の者たちを……
そしてあの老人がその一人、嘉納四郎である事を……
「と、とにかく助けに行くぞ!」
「龍一、場所知っているの?」
「知らん!」
その時だった。
さっきの武装した4人組の一人が戻ってきたのだ。
「ボスが、お前たちも連れてくるようにと言われた」
「正、行くか?」
「もちろん!」
「私も行く!」
「それじゃあ、案内してもらおうか!」
果たしてこの先どうなるのか?
彼らのボスとは美奈子の元彼なのか?
え〜、「武勇伝」を読んだ方なら分かりますが、嘉納四郎とは神威龍一と共に戦った修羅です。
何故彼にしたのだろう…
まあ、カッコいいキャラの100年後は想像したくなかったからかな……(という事は、100年後の世界には神威龍一たちは生きていないのか?)