表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

プロローグ:山の勇者があらわれました

「なぁ、ツーちゃん」

「なに?オオキくん」

「俺、勇者になったかもしれん」


いつからなのか、日の本と呼ばれる国、ひいてはこの世界に深刻な変化が訪れました。それは、魔王という存在。魔王は圧倒的な力を振るい、世界に甚大な被害をもたらすと、有識者は言いました。そして魔王に対抗しうる唯一な手段こそが、勇者。


「勇者になったら何ができるの?」

「いや、特になにも」


どうやら勇者はなにもできないらしい。


「じゃあなぜ勇者になったとわかったの?」

「それは・・・山が・・・呼んでる気が・・・!」

「先週も先月も、ね」

「そうか!俺は生まれて勇者になる運命だったんだ!」

「山登りを始めたのは?」

「ついこの間!」

「そう、頑張ってね」


魔王は山にいますと、有識者は言いました。そう、山に惹かれることこそが、山の勇者であることの何よりもの証拠。新米勇者の誕生の瞬間でした。


「ああ、世界のために、俺は戦うぞ」

「死んちゃうかもしれないよ?」

「それでも、やらなければならない」

「どうして?」

「魔王を倒さないと入山規制が発生するらしい」


山の勇者にとっては死活問題でした。


「でも、山に入らないと魔王を倒せないでしょう?」

「バカな?!」


こうして、一人の山の勇者と仲間たちの魔王退治の旅が始まりました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ