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うちのお嬢様が破滅エンドしかない悪役令嬢のようなので俺が救済したいと思います。【WEB版】  作者: 古森きり@書き下ろし『もふもふ第五王子』
アミューリア学園二年生編

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ハミュエラとアルトと俺は添えるだけ



開演1時間後。

俺はきつすぎてマーシャの横からこっそりと退席した。


なにあれ、つらい…!


何かつらいって、内容が厳し過ぎる。

話には聞いていたが薔薇乙女騎士エリーゼという主人公が、忠誠を誓った王女とイチャイチャイチャイチャする事30分。

やっと男が2人出てきたと思ったらこちらもイチャイチャ…。

は? 百合と薔薇…?

内容全く知らない俺としては「???」である。

え、ここに来てる男女ペアの貴族の方々原作知ってるの?

え? あれ普通?

俺の知ってる演劇と違う…。

でもとても2.5次元臭がする…。

あの後どうなるのかは知らないが、濃厚なGLとBLのイチャイチャに胸焼けがして外の空気が吸いたい。

偏見がある訳じゃないが、あからさまだとちょっときついな…。

なんだよあれ、完全にそっちの商業誌の世界観じゃ…。

お嬢様とケリー…と一番心配なのはルークだな…大丈夫だろうか…?


「ふう」


舞台から廊下へ出る扉を開くと眩しさで一瞬目が眩む。

えーと、ロビーは…。

意外と広いな、演劇場…ホテルみたいだ。


「あるぇ? 執事のオニーサマどうしたのー」

「ハミュエラ様、まだ客席に行かれてなかったんですか?」

「うん、色々手伝ってる」


…ホントだ、木箱を二つも抱えておられる。

え、ええ?


「それはハミュエラ様がされるような仕事ではないのでは…」

「俺っちがやりたいって言ったんだよーん。観るのも楽しーけど〜、演じるのも楽しそーだよねー」

「あ、お待ちください。俺が持ちます」

「ヘーキヘーキ、こう見えて力持ちだからー。アルトも抱えられるんだからー」


それは知ってるが公爵家の子息が働いてる横でなにも持たずに歩くなんて出来るかよ。

有無を言わさず奪い取る。


「ありゃ! 執事のオニーサマありがとー! 親切、モテますね〜? このこのー」

「…どちらまで運べば?」

「Bホールだよー。夜の部の準備中なんだー。夜の部はエッチなシーンが増えるのー。きゃ〜」

「そ、そんなのやってるんですか?」


夜の部⁉︎

それはまさか……そ、そんな事まで舞台で⁉︎


「………でも、本気で観てればそんな目では観られないよー。原作は読んだ事ないけど〜…役者さんたちが表現したい世界は原作の深〜い世界観なんだって〜。女の人の体も男の人の体も生まれたままの姿は神秘的で本来美しいもの。人を愛する精神性は、肉体にこだわらないもの…。とても深くて、切なくて、恐ろしくて…美しいよー」

「…………」


…芸術性って事、か?

ハミュエラってこんな一面もあったんだな…?

というか…。


「そんな過激なシーンがあるのですか?」


だとしたらマーシャ!

あいつの教育に悪過ぎる。

マーシャの奴がこのハミュエラ並みの感性があるなら話は別だが、あいつにそれがあるとはどうにも思えん!

お嬢様にお願いして部屋から取り上げてもらわなければ!


「過激かなー? 執事のオニーサマ観ていーきまーすかー?」

「うっ…い、いえ、明日普通に学園なので準備が…」


正直今日だってホントは城で王家の勉強だったんだ。

部屋の掃除は毎朝さらりとしているが、ここ数ヶ月がっつり出来ていない。

今日は帰ったら部屋を掃除して、明日のお嬢様へのお弁当をがっつり手の込んだもの作って、レオ用のハーブティーを作って…やりたいことが山のように!


「学園、思った程楽しくなーい」

「え」


思いもよらぬ言葉。

毎日あんなに楽しそうなのに。


「アルトもケリーもいつも嫌そうな顔して怒ってる〜。俺っちに怒ってるのは分かるけど怒られる理由が分からんぷー」


マジか…⁉︎


「俺っち昔からそうでーす、人をすぐ怒らせるー。怒る理由分からんぷー。お芝居する人、気持ち込めて楽しそうだし怒るし泣くので演ってみたら分かるかと思ったけどなんも分からんぷー」


…その「ぷー」を付ける意味は…。

多分そういう人を小馬鹿にしてるところだと思うぞ…?

いや、本人は小馬鹿にしてるつもりはないって事だろうけど。


「…………」



ーーー心が痛い…。


ハミュエラルートの巫女が、ハミュエラを避け続けた結果ハミュエラが漏らす言葉。

もしかして、こいつは人の気持ちを理解しようとしてない?

でなきゃあそこまで空気壊せないよな?


「……ハミュエラ様は、相手の気持ちを考えたりなさいますか?」


質問としては使用人としてかなりアウトだな。

お前相手の気持ち考えろよ、なんて使用人が言える訳がない。

だが、もしハミュエラが人の気持ちが分からない奴なら多分気にしないだろう。


「ない!」


ほれ見たことか。

即答にしても満面の笑みでコレは酷すぎる。


「何故ないんですか?」


そんなに甘やかされて育ったのか?

一人息子だもんなぁ。

…けど、甘やかされた方向がエディンとはかなり違うようだ。


「みんな同じではないのに」

「……同じじゃない?」


頼むから気付いてくれ。

人間には個々に人格と感情のある生き物なんだ。

お前の底抜けの明るさは確かに素晴らしいものだが、時と場合によるんだよ。

大事な話の時に乱入されて掻き乱されるのは困りものだ。

アルトも今日死に掛けてたしな。


「なぜ〜? オニーサマ変なこと言うね〜」

「⁉︎」


俺が変なこと言ってる事になってる⁉︎


「楽しいことはみんな楽しいと思うでしょ!」

「人によって楽しいと思う基準は違うんですよ」


い、イラついてきた〜!

なんだこの超絶自己中野郎…!

本当に追加攻略キャラ人気No. 1か?

こんな奴のどこが良いんだ?


「どうしてー? 美味しいもの食べたらみんな美味しいって言うじゃん、分からんでぷー」

「それはそうですが、その中に嫌いな食べ物があれば美味しくないと思う人もいるでしょう」

「……嫌いな食べ物ー。はーい、俺っちはお魚嫌いでーす」

「…俺は魚は好きですよ」

「それが“違い”?」

「そうです」

「それくらい分かるー! みーんな好きと嫌いがあるんでしょ! 知ってるよ!」


…あ、あれぇ……?

会話が成立しないなー?


「あ、ここでーす! 運んでくれてありがとー、執事のオニーサマ優しいね、モテるでしょう⁉︎ 俺っちが女の子なら惚れちゃ〜う!」

「…………」


Bホールという場所の裏手に回る扉…めっちゃ『関係者以外立ち入り禁止』の札が掛かっている。

…公爵家の跡取り息子が裏方仕事とは…。


「ハミュエラ様は演劇が好きなんですね」

「うーうん。別にー」

「…………」


……俺、そろそろ若い子の気持ちが分からない年代に達してしまったとかではないよな?

ジェネレーションギャップ的な隔たりのせいとか?

この会話のキャッチボールの続かなさ…。

俺、執事として割とコミュ力には自信があったんだけどな…心が折れそう。


「じゃあ俺っち、サプライズ準備の手伝いに行くので…」

「俺も手伝いますよ」

「えー、マジでー? 執事のオニーサマ本当に優しい〜! 惚れちゃう惚れちゃう〜! じゃあ……」


カタン、と木の枝を蹴ったような音。

それが次にガッ、と重い音に続き…ハッとした時には頭上から何か落ちてきた。

ヤバい、避け…!


「ハミュエラ様!」


ゴッ。

と、それはもう痛そうな音。

何に使うものなのかは知らないが、上から落ちてきたのは鉄のフライパン。

それも結構な重さ…。

俺ではなく、ハミュエラの頭に直撃した。

なんのコントだよ!


「大丈夫…じゃない!」

「んあー? なんか当たった?」

「いやいや、血が出てますから!」


当たったどころじゃない!

額から血が! 血が出てる!

慌ててハンカチで額を抑える。

薄暗くて怪我の程度がよう分からん。

なのでハミュエラの手を引いて廊下へと戻る。


「大丈夫ですか、ハミュエラ様! 痛くないですか? いや、これは痛いですよね…えーと、とりあえず消毒してガーゼか何かで止血しましょう。救護室か何かありますか?」

「…………」

「ハミュエラ様? 大丈夫ですか?」


やはりフライパンが頭に当たって痛いのか?

あの喧しい小僧が無表情で大人しく見上げてくる。

これはまさか打ち所が悪かった的な…。


「ハミュエラ、どうした」

「アルト様! 実は裏手でハミュエラ様の頭上から何故かフライパンが落ちてきまして…」


そういえばロビーで休んでいたアルト。

あ、Bホールの関係者口ってロビーの近くだったのか。

駆け寄ってくる辺り何だかんだ従兄弟を心配しているんだな。

丁度いい、助かった。

正直ハミュエラとの会話に心が折れかけていたんだ。

まともに会話が成立する人間がいてくれると精神的に救われる。


「お前がそんなヘマをするとはな。ふん、お前なんかどうでも良いが、ライナス兄さんが心配するかもしれないからさっさと手当して…あ、いや、お前のことも心配してないし、ライナス兄さんもどうでもいいからなっ」


…でもツンデレはツンデレで面倒くせぇ…。

分かったよ、もう…ライナス兄さん大好きなんだな!

遠方の親戚なのに懐かれてるなライナス様!


「………うー、2人とも何言ってるのー? 平気だよ。大袈裟だな〜」

「いやいや、頭ですしちゃんと手当しないとダメですよ」

「そうだぞ、変なばい菌でも入ったらどうする。頭から腐って死んでしまうぞっ」

「……これは結構皮がめくれてますし…アレですかね、フライパンの縁の部分が当たってしまったんでしょうね…。イタタタタタ…」

「うっ、やめろ執事。聞いてるだけで痛い」


それに血も出てる。

救護室がないなら、救急箱のあるところを…。

さすがにハミュエラ様も知らないのか?

ならロビーにいたスタッフに……。


「…? ねーねー、たまに聞くけど〜、痛いってなーにー?」

「はい?」

「は?」

「血が出ると痛い? 物が当たったくらい俺っちはヘーキでっすよー。昔お屋敷の二階から落ちた時もヘーキだったもーん。あの時はこれよりもっと血が出てたよー」

「…………落ち……」

「な、何をやってるんだ…、…」


アルトも戸惑いながら、俺を見上げてきた。

あ、ああ、こいつ結構ヤバいこと言ってるよな。

屋敷の二階から落ちた?

その時はもっと血が出ただろう。

だが、そこではなく…。


「……痛いと思った事がない…?」


屋敷の二階から落ちてよく生きていたな。

植木がクッションになったとか、そんな感じだろう。

しかし、それでも怪我はしたはず。

この怪我よりも血が出て痛くないなんて事、あるはずがない。

……痛い、が分からない。

それは…、…え、マジか…、…あ、あるって聞いたことはあったけど……。



「無痛症…」



首を傾げるハミュエラ。

アルトは俺の呟いた言葉を知っていたのか、俺を驚愕の表情で見上げる。

俺も詳しく知っているわけじゃないが、確か身体に痛みを感じる事が出来ない病だ。

そう、病。…病気だ。


「そんな、お前……空気も読めない、乱暴、アホで人の話は聞かない、礼儀はなってない、俺よりも目上に対する態度がなってないと思ったら…」


……ものすごくその通りなんだがここでそれ全部言っちゃう? アルト…。


「うりゅ〜ん? 貶されてるのはなんか分かるー」


これだけ言われないと貶されてるって通じないのもスゲー…。


「だが、本当なのかケリー・リースの姉の執事!」

「ヴィンセントです」

「ハミュエラが無痛症っていうのは…」

「恐らくですが…怪我をして痛みを感じないという症状はそれに当てはまるかと」

「そ、そうか…そうだな。オレも以前医学書で見た覚えがある…。体内、体外からの痛みを感じない危険な病だと…」

「体内も、なんですか?」

「そうだ。痛みは体の危険を知らせる大切な信号。それを感知する機能の障害。体の外だけでなく、別な病から発せられる内側からの痛みも感じないと書いてあった」


…マジか。

俺が思ってたより危なくないか、それ。

…………。

……アルトって医学系も強いのか、スゲェ…。


「ねー、それよりも俺っちそろそろ行かなきゃーなんだけど〜? そこどいてー」

「ダメです。手当が先です」

「そうだバカ、手当が先だ。これ以上バカになったらどうするバカ」

「大丈夫! これ以上バカにならないよ!」

「バーッカ!」

「…はいはい、なんでもいいので手当しましょう。関係者控え室になら救急箱か何かがありますかね?」

「えー、このくらいへっちゃらだよぉ〜」

「黙れ。口答えするなガキ」

「…⁉︎」

「わおう?」


そろそろ本格的にイラついてきたので首根っこ持って引き摺る。

恐らく、本気で抵抗されればハミュエラの身体能力的に俺でも勝てなさそう。

でもそれがないという事は、手当をさせるつもりがあるって事だろう。


「ヘーキなのにぃ〜ん。執事のオニーサマは心配性でーすねー」

「無痛症があるって事は余計に気を使わなければいけないという事です。本当ならこのまま病院に直行したいくらいなんですが」

「病院の場所が分かるのか?」

「無論。お嬢様…と、ケリー様がお怪我されたり突然体調を崩された場合を考え、近辺の地図は頭に入っております」

「ほう、さすがは国一番の伯爵家の執事だな。オレが許すからこのバカを病院に連れて行ってくれ」

「えー、やだやだやだでーす! ライナスにいにのサプライズ成功ドッキリさせなきゃ死んでも死にきれなーい! アルトの意地悪ー、なんでそんなこと言うのー!」

「そんな場合か!」

「……アルト様…」


首を横に振る。

今日はダメだ……というか。


「ハミュエラ様を俺一人でお連れするのは恐らく…」

「くっ……」


察していただけて何よりだ。

だってアルトの体を1人だけで担ぎ上げて連れ回す上、ケリーまで引っ張り回すんだぜ?

つまり男2人を余裕で振り回すんだぜ?

俺1人じゃ無理だわ。

いくらアルトがもやしでも、ケリーは俺と背丈変わらないし体だって鍛えてる。

それを有無も言わさず持ち上げて連れ回すとか…。


「…ですが近いうち必ず病院には連れて行きましょう。ライナス様にご協力頂いて…」

「成る程、そうだな」

「ブゥ〜」


まあ、多分…ハミュエラはある種“レオと同じ”なんだろう。

『記憶継承』で身体能力が上がっているのは元より、無痛症で本来付いてる体のリミッターもぶっ壊しているのだ。

レオは体が壊れるギリギリのラインを『痛み』により理解した上で体を保っている。

体内からの痛みも感じないとなると、こいつはそこをぶち抜いているって事だ。

間違いなく、体のどこかが壊れてるか、壊れ始めている。

病院には連れて行かないと。





…まあ、そんな事はとりあえず後だ。

スタッフさんを捕まえて、ハミュエラの怪我を見せるとすぐに救急箱を持ってきてくれた。

役者さんは大多数が平民の出で、ウエスト区の公爵家を崇め奉ってる感があるのでそれはもう気が付けばスタッフルームは大騒ぎだ。

や…やりづらっ…。

え、なにこの野次馬…。

今公演真っ只中だろ?

集まりすぎじゃね?


「よし、とりあえずこれで大丈夫ですよ」

「ありがとでーす、執事のオニーサマー」

「ハミュエラ様、大丈夫ですか」

「これ、お水です」

「タオル濡らして持ってきました」

「大丈夫でーす、切り傷みたいな感じなので濡れタオルはいらないでーす。ありがとー」


消毒をして、ガーゼを貼る。

まあ、簡単な処置だけ。

しかし根本的な解決にはなってない。

俺が離れると劇団員やら劇場スタッフが我先に近付いてハミュエラに声を掛ける。

……いや、だから…今公演真っ只中じゃ…。


「…なんかすごい人気です、ね?」

「この劇場はダモンズ家の支援で作られたからな。劇場所属の劇団も、全てダモンズの家が支援しているんだ」

「それで……」

「西は芸術に関して寛容だ。それもこれもダモンズ公爵家が代々それを支援し続けてきたおかげだろう。ハミュエラも本は開くとすぐ寝るくせに、台本はきちんと読んで覚えられるようだしな」


解せぬ!

と、腕を組んで唇を尖らせるアルト。

…ふーん、そうだったのか。

そういえばセントラルの外の方はあんまり俺も勉強してこなかったな〜。


「サウス区は確か漁業が盛んなんですよね?」

「そうだな、唯一魚の取れる巨大湖がある。ノース区は雪が深すぎてロクなもんではないが、年中氷が採れるな。あとは温泉と宝石や銀雪鉱ぎんせつこうという特殊な鉱石が採れるのでも有名だ。イースト区はコメと大豆なんかの穀物類が名産となっているが、魚の養殖も盛んだし、牛と豚と鶏の肉も質の良い品種がいるのだぞ。故に料理人には憧れの地と言われているんだ」

「それは魅力的ですね…!」


リース家も結構手広くやってるけど、やっぱセントラルの外の地区を治める公爵家ともなると規模が違うな…!

ドヤ顔のアルト様、是非今度米を送って頂きたい。

美味しく調理しますので何卒。


「って今はそんな話はどうでもいい」

「そうですね、そのお話は是非日を改めて詳しく!」

「え、い、いや…まあ、聞きたいなら話してやらない事もないけど…、…じゃ、じゃなくてハミュエラだ」

「あ、そうでしたね」


イースト区の話が面白そう過ぎて忘れてた。


「病院に連れて行く前にもう少し調べてみる。…無痛症は症例が少ない。治療法も恐らくないだろう…」

「…そうでしょうね。…まずはライナス様にも相談して…。…ライナス様に説得して頂けばハミュエラ様も大人しく病院に……、……、……行き、ますかね?」

「行かないだろうな。自覚がない。…オレの話も聞かないだろうし…」


うーわー、もーそれどーやって病院連れてきゃいいのー。

こんなところでも人の話聞かないスキル発動しなくていいんだけど。


「誰かいないんでしょうか、ハミュエラ様が素直に言う事聞くような相手」

「オレの知る限り…」

「はい」


え、誰かいるの?

覗き込むと物凄く嫌そうな顔で…。


「いない」

「…………ですよね」




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