3章7 ウメダ 銀行強盗(7)
刑事たちは電気屋に俺たちのバッグを開けさせようとしている。
あの中には俺たちが銀行から奪ってきた金がギッシリ詰まっている…。
金を見られたら…、俺たちが犯人だとバレてしまう。
どうする!?
今、逃げだしてもすぐに捕まるだろう…。それに、苦労して手に入れた金を置いていくことは出来ない…。
サツに応援を呼ばれてはならない…。
殺るか!?
だめだ! まだ逃走用の車が来ていない。来ていたとしても、発砲音ですぐにサツが集まって来る…。
ここは人質を取ってから、あの2人のサツを縛り上げて、車が来たら逃げるか…。
俺たちが逃げた後、コイツらがサツに通報しないように、しばらく動かないように爆弾で脅そう…。
俺はマツに目で合図した。
マツは俺を見て頷いた…。
マツ…、お前、俺の意図、本当に分かってるんだろうな?
不安だ…。
あの電気屋はボストンバックの口を開いた。刑事たちは目を見開いて言った。
「こ…、これは…」
金を見られたか…。
俺は背中の銃に手を伸ばし、人質に目星を付けた。このムスメにしよう。3歩で捕まえられる。
刑事たちが動いたら、すかさず脅迫だ。
マツ、準備はいいな!
マツは頷く。
…本当に分かっているのか?…。非常に不安だ…。
「これは何ですか?…」
刑事たちは俺たちではなく電気屋を見て言った。
もしかして…、電気屋が犯人だと思っているのか!?
電気屋はフルフルと震えている…。と思ったらいきなり土下座をした。
「申し訳ありませんでしたー!」
なにぃ! 何でお前が謝るんだよ!




