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3章1 クロスギ JMI渉外係長(7)

 あとは車の到着を待ち、3人組を送り出すだけだったのだが…。このタイミングで警察が現われるとは…。


 さて、どうするか…。


 このまま計画通り、彼らを逃がすか…。


 あるいは彼らを警察に突き出し、密かに、Gと共にこの店を去るか…。


 私服警官が2名、拳銃を所持した犯人を捜査中。彼らも銃を携行しているはずだ。


 対して、銀行強盗犯は現在、ひとりは外出中、ひとりは丸腰、拳銃を持っているのは、彼らのリーダ―のウメダ、ただひとりだけ。


 彼らから集めた銃は、Gの仲間、コマキが見張っている。何か問題が起きても、Gの不利になるようには動かないだろう。現に、彼は銃や爆発物を隠し始めた。


 ウメダひとりを無力化するだけなら容易い。


 問題は、警官を含め、多数の目撃者がいることと、その後の処理が面倒なことだ。面倒と言うよりも、Gとの打ち合わせに支障が出てしまうことが問題だ。


 ウメダは、銃を持って電気屋の背後に回った。電気屋が、警察に何か言うだろうと考え、脅しているのだろう。


 人質立てこもり事件に発展するのは避けたい。


 どう動くかは、あの警官しだいだ…。


 もし彼らがここにいる犯人たちに気づき、人質を取られることなく事件を解決する能力があれば…、強盗犯をここで逮捕させるのもひとつの手段だ…。


 …マスターが警察の応対をしようとしないな…。


 彼もどうするか考えているのだろう。


 とりあえず、彼の行動を促すか…。


「マスター。構いませんよ。電気工事の作業と、打ち合わせは進めておきますので、応対をどうぞ」


 マスターが口裏合わせ出来るように言葉を選ぶと、彼は頷き、小走りで警官の所に行った。


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