出発点
世良 譲トリオ Satin Doll
手がむずむずする
指が勝手に動き出す
ああ、自分は手の人間だ
何かをつくり、何かを直し
そうしていると落ち着く人間だ
それを世間は職人とよぶ
映画『Uボート サントラ』
そういえば、投稿を始めて三年になる。
無茶をしたなとつくづく思う
異常なペースで書いていたっけ。
機械が動いているわずかな時間を利用して、一行、また一行。
連載を一本始めた隙に、書いてあった長編を連載し
新たに続編を四日で仕上げたっけ
まさに出撃そのものだった
字数に興味がなかったから良かったのだろうか
しかし、四日で二十万字は異常すぎた。
結局、半年がかりで仕上げた最初の連載を加えると
三本で五十八万字
思い返せば、異常すぎたっけ
ラブ イズ イリュージョン しばたはつみ
それがどうだ、気持が萎んでしまったか?
書くことのほかに喜びをみつけようとしているではないか
それもいい、書くことがすべてじゃないのだから
ふと思いついて作った本。喜んでくれたなぁ
自分の本が欲しいと言われたよ、恥ずかしい
でも、リクエストに応えようと原稿を整理しだすと、考えがまとまらない
こんなのを本にしたら笑われる
いくら書き直しても、そう思えてしまう
ところが、女房がくれた雁皮紙を手にしたとき
自分が職人であることを思い出した
この薄い紙に印字できるだろうか
文章の心配をせずに、印刷の心配をしている
原稿の修整は終えた
紙の裁断も終えた
さあ、明日から印字に挑戦だ
一冊だけの和綴じ本を作ってやる
自分が生きた証をつくる
考えてもみなかったイリュージョンが始まる
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今回は三曲
まず、世良 譲トリオの演奏で、Satin Doll
次に、映画『Uボート』のサントラ
そして、『ラブ イズ イリュージョン』歌.しばた はつみ
13年11月 9日 『刀を捨てた武士』の投稿を開始。 翌4月11日完結
11月14日 『明日を紡ぐ』の投稿を開始。同 20日完結
11月20日 『茗荷のように』の投稿を開始。同 24日完結
これが私のスタートでした。
また『Uボート』を鳴り響かせましょうかね。