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復讐劇  作者: 朱乃
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6

ユウナ様の隣にいる白虎は、ユウナ様に引けをとらないくらい神々しく、ひとつの絵画のようなその光景に思わず喉がなった。



パン



っは!


すっかり意識を持っていかれていた。



「皆様、心の準備ができたかたから魔法陣へ移動してください。」



うーんワクワクしてきた。


ソッと魔法陣の上にのり、呪文を唱えた。



パァ


バサバサバサ



羽音がすると目の前がさっきの明るさとは、反対の漆黒に染まる。

それと同時に何か細い糸が切れた音がした。


プツン


一瞬疑問に思うものの目の前の獣がやけに綺麗に見えたので、直ぐにその考えは消えた。

いや、錯覚なのだろうか。目の前に居るのは、只の烏であるはずなのにみいられる。


そんな事を考えていると、頭に直接響く男とも女ともとれる、中性的な眠気を含んだ声が聞こえた。



<久方ぶりだね。主殿>



「 え?主?ひさ、かたぶりって、どういう…… 」


僕の言葉は、途中で途切れてしまった。何故なら、彼の正体を思い出したからだ。



「もしかして、(くろ)?え?何で?」


驚くのも無理がなかった。

だってこの烏は、地球にいた頃のたった一人(一匹?)の遊び相手だからここにいるはずがなかった。

というか、喋っちゃってるよ!!

でも、あの傷は玄のだし……



ムムムムム



<そんなに悩まんでほしいな。あ、そうそう主殿、契約するなら自分の真名である黒玄(こくげん)で宜しく頼むよ>



やっぱり、玄じゃなくて黒玄なのか

まあ、悩んでも仕方がない


「分かった。契約しよう黒玄。しかし、僕は契約の仕方が分からないんだが……」



<あぁ、それなら簡単だよ。と、その前に名前普段は、玄のままがでいいんで>



「あぁ、分かったよ玄」



<やり方は、召喚獣の一部と召喚者の一部を交換して、同時に互いの真名を 呼べば契約完了だし、自分からは羽を、主殿からは髪の毛一房いただければいいよ>



「わかった。じゃあ早速」



<赤城 誠>「黒玄」



互いの名を言うと、黒玄の羽が体の中に吸収されていった。それと同時にあの声が流れた。



【契約が完了致しました。】

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