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あのあとは、特に変わったことがなく進んだ。
「おい、早くいけ!」
「?どうして?」
「お国のために決まっているだろう」
「あ、そっかそうだった。ありがとうございます。衛兵さん」
「いいから、早く行け」
僕は、衛兵さんの言葉に従い‘召喚部屋’に行った。
そこでは、ユウナ様が説明をしていた。
「皆さまが、勇者様だと言ってもまだ力が有るわけではありません。なのでこれから、力を得るために召喚の儀を執り行いたいと思います。」
その言葉を聞き、周りが疑問の声を上げた。
代表としてリーダー格の峰 雅文が質問を投げ掛けた。
「何故、召喚で力を得られるんですか?」
その問いにユウナ様は、フワッと笑い答えた。
「あぁ、そうでしたわ。皆さまは異世界の方なので存じませんよね。失礼いたしました。」
え?あ、どうしよう?
「あ、えっと、ユウナ様が謝らなくて良いですよ!何も知らない俺たちが悪いんですから。」
そ、そうだ!何も知らなかった僕たちが悪いんですから、頭をあげて欲しいです。
「ふふ、ありがとうございます。」
「「「…………////」」 」
「あ、力を得られる理由ですよね。私たちは、平民も含め全員が召喚獣という、力の源となるものがいます。そして、皆様は私たちとは違い召喚獣の力を普通は、80%出せるとしましょう。すると、皆様は120%いえ、200%引き出すことが可能になるのです。これで、お分かり頂けたでしょうか?」
「「「は、はい!!バッチリです!」」」
「ご理解頂き、ありがとうございます。では、早速召喚の儀に移りたいとおもいます。」
ユウナ様は、そのまま一番近くにある魔法陣の上ににたち呪文を唱えた。
「我の対に為るものよ
我の声に答え、我と1つに
<召喚>」
その声に答えるように魔法陣が光輝いた。
光が納まるとユウナ様の隣には、白い大きな虎が座っていた。
「私の召喚獣である白虎のシーベルです。」
ガウ