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「グギャ!!アガアガ、ぐ!!アアアアァァァァァ!!!!ぁ―――――――」
突然ですが僕、主人公こと赤城 誠は、たった今死にました。
遡ること、数時間前……
ドカッ!ガン!!
「ガッ!!っっっぁ!」
ただいま蹴られ中の誠です。
何で蹴られてるかと言うと……
「うっわ!きたねぇーんだよこのグズがぁ」
「おっぇ!何か吐いてるぅ~」
「きったねぇ!!自分の何だから便所の床舐めて綺麗にするくらい当然だろ?」
「まったくだ。ほら、さっさと綺麗に舐めろよ?赤城ぃ」
「うっわ!センセぇ鬼畜ぅ~」
ゲラゲラ
「「「な・め・ろ!!な・め・ろ!!な・め・ろ!!」」」
ギャハハハ
「グッ!!」
僕はリーダー格の男におもいっきり腹を蹴られ、床に這いつくばっている。
なぜ、奴等がこんなことをするのか、理由は至極簡単・単純明快!!
僕が貧乏で、奴等が金持ちだから
僕がまるで汚物のように不細工で、奴等が小綺麗だから
僕ができ損ないで、奴等が出来の良い生徒だから
理由は、そんだけで十分だった……