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IDEAL―仮想理想世界― /Chapter-1「何でも屋《マスター・オーダー》」  作者: crow
Episode-3「必要悪《ネセサリーイビル》」
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Uninstall-1「笑顔(V)」

 作者のcrowです(^_^)/


 今回の見どころは、taskによる初心者支援の開始です!


 内容は、操作説明から始まり、ちょっとした感情の表現など……


 はっきり言って、物語の終盤で書くような内容じゃないです(;一_一)


 なぜ序盤で書かなかったし、と思いましたが序盤は序盤でトントン拍子でトラブル発生してそれどころじゃなかったですよね。


 そんな訳で、順序がおかしいですが、やっと「IDEAL」というゲームの操作・プレイについて書きました。



 それでは、本編をどうぞ(^_^)/



―※2015年4月2日更新※―


 はい、お久しぶりです(^_^)/


 今回は、久方振りにブクマ登録いただけましたので登録者の方に深く感謝致しますm(_ _)m


 そして、皆さんお待ちかねの近況報告です。


 現在、Uninstall-2を書いています。


 はい、この次の分割です。


 実は全く間に合ってません。


 ちょっと、3月忙しかったせいか、思いの外、進行が遅れてしまいました。


 本編の方は3000文字弱書けているので、問題なく投稿できると思いますが、あとがきの方が資料の作成が間に合わないかもなあ、という感じです。


 やっと本編でゲームがスタートしたのですが、あと2分割でChapter-1終了なんですね。


 いや、ホント、構成ミスですね。


 その分、内容の濃いものを提供できるように誠心誠意頑張りたいと思います。


 『IDEAL―仮想理想世界―』を今後もよろしくお願い致しますm(_ _)m



――20時 Blue Cup 『天樹』 中央広場



「――それで、8時にココに来いって言ったバカはどこに居るんだ?」


 登場早々、皮肉たっぷりの問いかけをpassが、先に居たpaintとmemoryにしたが当然2人がkeyの行方を知ってる筈もなかった。


 この場にはもう1人、何でも屋さんことtaskも居たが、3人から話し掛けられる事は滅多になかった。


(随分と警戒されてんな……そんな怪しいか、俺?)


 地味に傷つくtaskの気持ちなど露知らず、3人は『KIZUNA』でkeyのプレイヤー・あきぞら うつつを呼び出していた。


「既読2って……俺達しか見てねえじゃねーか!」


「もう直接電話した方が早くない?」


「このまま少し待って、それでも来なかったらそうしようか」


 memoryの強硬手段は、paintの提案で流れた。


 しかし、その心配はすぐに解消されるのだった。


「『いや、来たぞ』」


 taskのメッセージが現れるのとほぼ同時に、4人の目の前に光の柱が出現し、アバターが『IDEAL』の世界に実体化された。


「よーし、ギリギリセーフ!」


「アウトだ、ドアホ!」


 passの今にも殴りかかりそうな勢いのツッコミが入ったが、当の本人は意にも介さず、普段の明るく軽いテンションのままだった。


「ごめん、ごめん。ちょっと調べものしてたら、時間が勝手に過ぎてた」


「アキ、アンタね……はぁ、もうなんでもない」


 keyの素なのか、ボケなのか分かり辛い発言に、普段からうつつのおり役兼説教役のmemoryも早々にさじを投げた。


「遅れた言い訳が、それか……!」


「ま、まあまあ。落ち着いてよ、パス」


 そして、もう1人の常識人・paintもpassをなだめる側に回り、keyへのツッコミまでは手が回りそうになかった。


「だから、私は悪くないもん。時間が勝手に過ぎてたんだもん」


 それをい事にkeyは更に言い訳を重ね、その適当さに対してpassの怒りが募る、という無駄なループが延々と続く。


 このままでは話が進まないと判断し、事態の収拾にtaskが動いたのはそれからだった。


「『とりあえず、これで全員集まったな?』」


 翼としては不本意だが、こういう時に外部の人間という設定は有効だった。


 一般常識のある人間なら、内輪の問題で他人に迷惑をかける事は避けるべきだと判断し、表面上は仲直りしてくれるからだ。


 そんな打算的な行為と知らず、その言葉に真っ先に反応したのはtaskの予想通り、現状で一番冷静なmemoryだった。


「2人ともケンカ、やめっ!」


 memoryの一喝が飛び、口論(?)は一時休戦となる。paintは胸を撫で下ろし、memoryはtaskへの方に向き直った。


「お見苦しいところをすみません。これで全員揃いました」


「『OK』」


 memoryに続き、paintとpassもtaskの方を向き、keyだけはtaskの目の前まで行った。


「『それじゃ、初心者支援を始める。


 まずは、基本操作について。鍵屋、お前コントローラー持ちか?』」


「そうだよ」


 コントローラーにも何種類かタイプは存在するが、どれも基本的な部分は同じ構造になっている。


 各コントローラーで違う点は、主にボタンの数と形状くらいだ。


「『じゃ、動作はスティック倒すだけだし、分かるな?』」


「大丈夫、大丈夫」


「『ジャンプは?』」


「この通り」


 そう言って、keyはその場で跳んで見せた。


「『よし。じゃ、しゃがみは?』」


「……これだね」


 少し間はあったが、無事keyはその場にしゃがんだ。


「『よし、大体はOKだな。じゃ、最後に俺を擦り抜けてみろ』」 


「擦り、抜け……?」


 自信なさげというよりは、全く理解していない感じの反応に、taskは少し不安を抱きながら、keyの方へとゆっくり歩き出した。


 すると、keyは右に数歩ずれ、taskの横を通り抜けた。


「『それは避ける、な。俺が言ったのは、アバター同士が接触した際に、お互いが真逆の進行方向へ向かった場合に発生する擦り抜けの事だ』」


「ん???」


 keyの返事が、理解したという意味の返事でない事は誰が聞いても分かった。


 翼はつい溜め息を吐こうとしたが、初心者支援という事を思い出し、懇切丁寧に説明する事にした。


「『いいか。一本道でも細い路地でもなんでもいいから、横に避けられない状況を想像しろ。


 そこに、直進したい自分と、同じく自分の居る方に直進したいアバターが居たとする。


 両者はお互いがお互いの進行を邪魔してしまってどちらかがどちらかの道の端まで戻る必要がある』」


「あー、それは面倒だね」


「『そういう状況を解決するのが擦り抜けシステムだ。


 両者がこの世界(IDEAL)のベクトル上で真逆の方向に進む入力をした時にアバターを擦り抜ける事ができるというシステムだ


 このシステムの肝は、この世界のベクトル上で真逆というところだ』」


「そこの何が重要なの?」


「『多くの場合、プレイヤーはアバターを後ろから見る様に視界を確保する。


 そして、さっきの状況に戻ると、だ。


 その場合、現実世界で2人のプレイヤーは前進するのだから、コントローラーのスティックをどちらも前に倒すだろ?


 でも、ゲーム上でその2人のアバターは真逆の方向に進む。


 だから、擦り抜けられる。


 よく擦り抜けの発生条件を、両者が真逆の方向にスティックを倒す事と勘違いする人がいるんだよ』」


「ふーん。何となく分かったかも」


「『じゃ、もう1回行くぞ』」


「オッケー」


 keyの調子の良い返事を受け、taskは少し後退してからkeyへと歩き出した。


 taskの説明中、静かに見守っていた3人はkeyの気前のいい返事に不安で一杯だった。


「よっ、と」


 しかし、それは杞憂に終わった。keyは向かって来るtaskを見事に擦り抜け、先に進んだのだった。


「『よし。これで移動はOKだな。


 じゃ、次にテキスト・エモーションについて。コントローラーを置いて、キーボードとマウスに手を置いてくれ』」


「はいよー」


 それまでふらふらしていたkeyがピタリと止まった。それを持ち替えた合図と受け取り、taskは話を始めた。


「『テキスト・エモーションっていうのは、アバターで感情を表す方法だ。


 これはあらかじめ設定した文字をチャット欄に打ち込むと、設定した表情と動作を再現してくれる機能だ。


 例えば、笑顔の表情と首肯のモーションを「yes」という文字に設定して、「yes」と打ち、送信すると』」


 丁度、keyがtaskの表示した吹き出しを読み終え、不意にtaskの顔を視界に捉え、驚愕した。


 そこには、ダルそうな目つきのtaskが口角だけ上げた不思議な笑顔で頷く姿があった。


「え……それ、笑ってるの? それともバグってるの?」


 task自身も平常時のアバターの顔が仏頂面なのは重々承知の上だった。


 そもそも、普段からtaskは笑顔で頷くエモーションなど登録していない。


 つまり、これは今回の実演の為だけに用意した組み合わせに過ぎない。


 もう金輪際、何があっても日の目を見る事もないだろう。


 よって、反論すると気にしていると思われそうだったので、taskは何事もなかったかの如く話を進めた。


「『このように送信した「yes」が表示されない代わりに設定された状態変化とモーションが実行される』」


「ねえ、今のホントに笑顔? ねえってば~」


「『ほら、お前もやってみろ』」


 そう、taskは話をはぐらかした。


「じゃあ、こっち見ないでよ」


 と、keyは不満そうにそっぽを向き、エモーションとモーションを1つずつ確かめ始めた。


(これで少しは、不自然さと初心者感はなくなるだろ……)


 taskは内心そんな事を思いつつ、keyから声がかかるまで律儀にkeyの方を見ないで待った。


「……ねえ、ちょっと確認してよ」


 それからtaskに声がかかったのは1分経ったか、そのくらい後だった。


「『OK』」


 そうメッセージを表示し、taskが振り返ると、そこには満面の笑みを浮かべ、右手を左右に振る乙女が居た。


 それはまるで、真夏に咲く1本の向日葵の様な笑顔だった。


 keyの黄色の瞳や麦わら帽子が向日葵を連想させるのか、その心地良い笑顔が真夏に凛と立つ向日葵の清々しさを思わせるのか、taskは反応も忘れて考えていた。


「ちょっと、何か言ってよ。変なの? ってか、これどうやって止めるの?」


 そこでようやく、taskは我に返った。


「『いや、変なところはなかった。


 あと、エモーションの中止はアバターの移動でできる』」


 聞くや否や、keyはすぐさまアバターを移動させ、手の振りを止めさせた。それに伴い、表情も平常時のものに戻った。


「『モーションの中にはリピートできないものもあって、それは一通り終えるとモーションが終わる。それ以外のモーションは中止されるまで無限にリピートする』」


 平静を装う様にtaskは補足説明を入れた。


 こういう時に、ボイス・チャットじゃない事がtaskにとって救いだった。


 keyに、いや、現に動揺した事を知られるのは翼としては嬉しい事ではなかったからだ。


 あれが現ではないにしても、女の子の笑顔に見()れていたなど、最悪だった。


(現とは親友……それ以上でもそれ以下でもない……現とは親友……それ以上でもそれ以下でもない……現とは――)


 そう、翼が自分に言い聞かせている内に、keyは3人の元に行き、テキスト・エモーションの設定と練習をしていた。


「ねえ、みんなはどんなの使ってるの?」


「こんなのとか?」


 そう言って、memoryは両手でカメラを作り、それを右目で覗きこむポーズをした。


「俺はこれだ」


 memoryに続いてpassがその場でバク宙をしてみせた。


「僕はこういうのが多いかな」


 2人から遅れてpaintが右の掌に顎を置いて、考え込む様な仕草をした。


「へえー、なんかみんな似合ってるね。私もピッタリなの見つけよっと」



――1分後



「うーん、こんな感じかな……? なんか合わないなー」


 翼が雑念を払い終えた時、keyはまだテキスト・エモーションの設定を熱心に弄っていた。


 人混みに背を向けたkeyが、壁に向かって写真を撮る時のポーズの様にピースをしているのは、何か異様な光景だった。


 そんなkeyへ、taskはまるで何事もなかったかの如く声をかけた。


「『おーい、そろそろ次に行くぞー』」


「んー、分かったー」


 返事をしたkeyがtaskの前へと戻って来る。


 しかし、taskの前へ来ても、keyの挙動はふらふらしている。


 つまり、キーボードとマウスからコントローラへと持ち替えたのだとtaskは理解した。


「『次は無法地帯での操作だ。ついでにチュートリアルも消化する』」


「オッケー」


「『まずは掲示板でチュートリアルの受注だが、その前に』」


「その前に……?」


 全く見当がつかないという様子でkeyが呟くと、間もなくkeyの目の前に吹き出しが現れた。


『taskさんから ネコ耳帽子(白)×1 が譲渡されました』


 突然の譲渡に疑問符を浮かべるkey、そこに畳み掛けるように更に不可解な譲渡メッセージが続いた。


『taskさんから 袖なしインナー(黒)×1 が譲渡されました』


『taskさんから 迷彩ズボン(雪)×1 が譲渡されました』


『taskさんから ミリタリーシューズ(灰)×1 が譲渡されました』


「え、ちょ、何これ?」 


「『掲示板の周辺はまだALの残党が居るかもしれないから変装だ』」


 keyの困惑は必然だったが、それに対するtaskの回答も、また至極当然な理由だった。


 しかし、それは飽くまで変装という提案に関しての話であって、服のコーディネートセンスについては別の問題だ。


「えぇ……これ、着るの……?」


 そして、keyの困惑の半分が突然の譲渡行為であり、もう半分が渡された衣装に関するものだった事をtaskは知る由もなかった。



 ここまで読んで頂きありがとうございますm(_ _)m


 操作性は如何だったでしょうか?


 まだコントローラーの形状等は考えていないのですが……作者は、W○iよりプレ○テ2のコントローラーが好きです。


 単純にカメラ操作用のスティックと、アバター移動用のスティックが別々に欲しいよね、という話です。


 別案として、スティック1本で、Shiftキーようなボタンを押しながらだとカメラ操作、押さなければアバター移動というのも考えています。



 さて、次回の投稿は2015年04月07日午前9時頃を予定しています。


 それでは、次話も是非読んで下さい(^_^)/



―※2015年4月4日更新※―


 前回の追加更新から2日振りです(^_^)/


 今回もブクマ登録者1件増加のお知らせです。登録者の方、本当にありがとうございますm(_ _)m


 実は、本日午後10時半過ぎにUninstall-2が書き上がりました。


 早速、予約掲載しましたので4月7日をお楽しみにしてください。


 次の次の分割でChapter-1の最終話を迎えるのですが、その関係でタイトルの方を変更しました。


 それに伴い、次の次の投稿完了時点で、『IDEAL―仮想理想世界―/Chapter-1「何でもマスター・オーダー」』は完結となります。


 次章は新しい小説として投稿しようと思います。


 次章以降の投稿は今のところ未定ですが、またよろしくお願い致しますm(_ _)m



 以上で、登録者様への感謝と近況報告を終わります。




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